ハリウッド・スリラー映画 第99位「スピード」キアヌ・リーブス主演のノンストップ・アクション! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「スピード」

(原題: Speed

 

Speed (1994 film) - Wikipedia

 

「スピード」 プレビュー

 

1994年6月10日公開。

キアヌ・リーブス主演の大ヒット作。

アカデミー賞では音響効果編集賞と音響賞の2部門を受賞。

興行収入:$350,448,145

 

脚本:グレアム・ヨスト

監督:ヤン・デ・ボン

 

キャスト:

ジャック・トラヴェン
演 - キアヌ・リーブス
ロサンゼルス市警察SWAT隊員。人命を尊重するが、人質の脚を撃って、開放させるなどマキャベリストな一面もある。初対面のアニーに「ma'am(御婦人)」と呼ぶなど丁寧だが、ハリーが命を落とした際には電話機を破壊し、ヤケを起こす。
ハワード・ペイン
演 - デニス・ホッパー
エレベーター事件、バス事件を起こした犯人。元はアトランタ市警の爆弾処理班だったが1989年に爆発事故により、親指を失い退職する。障害年金と「指は気の毒だった」でお払い箱にされたと逆恨みし、警察相手に身代金を要求する。ジャックに計画を阻止されたことで彼に目をつけ、身代金の要求やゲームの条件は彼を通して警察に通告する。
アニー
演 - サンドラ・ブロック
バス事件に巻き込まれた女性。アリゾナ大学の出身。運転が大好きだがスピード違反で免停中。負傷したサムに代わり運転を担当する。
マクマホン
演 - ジョー・モートン
警部補でロサンゼルス市警察SWATのチーフ。ハワードの事件の捜査に加わる。
ハリー・テンプル
演 - ジェフ・ダニエルズ
ロサンゼルス市警察SWAT隊員。ジャックの相棒。ニヒルだが命令を遵守し平和主義者として安全を重視する。常識人で頭も切れるが、それだけに相手の奇策に出し抜かれることもあった。
スティーヴンス
演 - アラン・ラック
バスの乗客の一人。ブラックジョークを口にする不謹慎な性格。
モーリス
演 - グレン・プラマー
爆弾が仕掛けられたバスを追うため、ジャックが緊急事態で頼った男。カーチェイスに巻き込まれ、ナンバープレート「TUNEMAN」のジャガーを滅茶苦茶にされる災難に遭う。なお、次作でも同様の経緯で「TUNEMAN」と入ったボートをアレックスに乗っ取られる災難に遭い、「またか!」という反応をしていた。
ヘレン
演 - ベス・グラント
バスの乗客の一人。極限状態の中、一人だけ助かろうとし、バスの乗降口を爆破され、命を落とす。
サム
演 - ホーソーン・ジェームズ
バスの運転手。常連客のアニーとも親しい。助けに来たジャックを最初は怪しんだが真剣な態度を認めて協力する。しかし、不法滞在者の乗客が発砲した流れ弾で負傷してしまう不幸に見舞われるが、それでもジャックにアドバイスをして貢献をした。
オーティズ
演 - カルロス・カラスコ
バスの乗客の一人。乗客の中でジャックを特に信頼した一人で積極的に協力する。

 

Speed - Google Play の映画

 

あらすじ:

ロサンゼルスの高層ビルのエレベーターが爆発し、10数名が宙づり状態のまま閉じ込められた。

脅迫電話が警察に入り、要求に応じなければケーブルを爆破し乗客を皆殺しにするという。

ロス警察SWAT隊の若き行動派・ジャック(キアヌ・リーヴス)は、パートナーのハリー(ジェフ・ダニエルズ)と共に全員を救出した。

彼はビルに潜んでいた犯人のハワード(デニス・ホッパー)と対峙するが、惜しくも逃げられる。

数日後、ハワードは電話でジャックに「この前の仕返しに、市バスに爆弾を仕掛けた。時速80キロ以下に落とすと自動的に爆発する」と告げ、身代金を要求した。

ジャックは15名の乗客を乗せて走るバスを追い、飛び乗った。

重傷を負った運転手の代わりにアニー(サンドラ・ブロック)という若い女性がハンドルを握る。

ロス市警が見守る中、バスはハイウェイを走り続けた。

ジャックからの連絡で、起爆装置の腕時計が退職警官に贈られる物であることを知ったハリーは、当該リストから犯人を割り出した。

やがて15メートルほどのハイウェイの未完部分に出くわすが、決死の空中大ジャンプで奇跡的に着陸に成功。

ジャックは空港内の滑走路に入り、車内をビデオカメラで監視していた犯人のハワードをトリックで欺く。

その隙にSWATと協力して乗客を救出すると、残ったアニーと共にバスから脱出する。

そうとは知らぬハワードは身代金の受け渡し場所に現われ、金を奪って逃げる。

ハワードは居合わせたアニーをさらい、走る地下鉄の列車に逃げ込む。

ジャックも後を追って犯人を倒すが、2人は爆走する車内に閉じ込められて絶体絶命。

暴走列車はついに地上に飛び出したが、2人は無事だった。

 

Speed' Review: 1994 Movie

 

コメント:

 

時限爆弾を抱え、猛スピードで疾走するバスの乗客を救うSWAT隊員の活躍を描いた作品。

 

爆弾魔とSWATとの手に汗握る攻防を描いたノンストップ・アクションで、速度が50マイル毎時(約80km/h)以下になるとバスが爆発するという設定と、次から次へと起こる危機を頭脳的かつゲーム感覚で解決していく展開が繰り広げられる。

 

How 1994's 'Speed' Captured a Changing Los Angeles | PBS SoCal

 

これまでの銃撃戦メインのアクション映画とは異なり、犯人との頭脳戦を主軸にして「エレベーター」「バス」「電車」という動く密室を舞台にスピード感を前面に押し出した本作は、世界的な大ヒットを記録した。

 

同作がデビュー作となった監督ヤン・デ・ボンや主演のキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックが一躍有名となった作品でもある。

 

アメリカ国内で約1億2,000万ドル、全世界で約3億5,000万ドルの興行収入を記録し、『ダイ・ハード』以降低迷が続いていたアクション映画業界に大きな反響をもたらした結果、1995年のアカデミー賞で2部門を受賞するなど世界的な規模で高い評価を受けた。

日本でも配給収入45億円を記録した。

 

本作で、主人公ジャックを演ずるキアヌが着用し、現実のSWAT隊員にも愛用者が多い、カシオ製腕時計「G-SHOCK」のDW-5600シリーズ(劇中の着用モデルはDW-5600C-1V)は、この映画のヒットによって、以降「スピードモデル」の別名でも呼ばれるようになった。

 

この映画で爆弾を仕掛けられたバスは、ゼネラルモーターズ製ニュールックバスのロサンゼルス・サンタモニカ地区で走るBIG BLUE BUS色である。

複数台が用意され、このうち撮影後に保管されていた1台は、2019年11月に幕張メッセで開催された東京コミコン2019にて展示された。

 

キアヌ・リーブスは、レバノンで生まれ、カナダのトロントで育った。

9歳のとき、演劇『くたばれ!ヤンキース』で舞台出演。

本人は少年時代を振り返り「僕はサニー・チバ(千葉真一)の映画とともに育ったようなものなんだ」と語っている。この頃の影響がアクション映画への思い入れとなっていく。

1989年に主演を務めたコメディ映画『ビルとテッドの大冒険』がヒット、続編も制作され、キアヌは「テッド役の 20代の俳優」として世間に認知されるようになる。

1991年にはパトリック・スウェイジとの共演で『ハートブルー』、そして親友のリヴァー・フェニックスと共に『マイ・プライベート・アイダホ』に出演した。

1994年の映画『スピード』の大ヒットにより国際的スターとなった。続く『スピード2』にも出演オファーがあったが 『ディアボロス/悪魔の扉』と『死にたいほどの夜』に専念するために断っている。

1999年の映画『マトリックス』が世界的に大ヒットし再ブレイク、3部作に主演し、人気を不動のものとした。

2014年に、米中合作映画『ファイティング・タイガー』でメインキャストとして出演するとともに監督デビューした。また、同年には伝説の殺し屋役に扮したアクション作『ジョン・ウィック』が公開。大ヒットを記録してシリーズ化された(2023年現在第4作までが公開。)。

2020年には、出世作『ビルとテッド』シリーズの約30年ぶりとなる最新作、『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』が公開された。

2021年12月には、代表作の一つである『マトリックス』シリーズの続編『マトリックス レザレクションズ』が公開、約18年ぶりに主役のトーマス・A・アンダーソン / ネオを演じた。

 

🎞悠汰™ @映画&USJ垢🐶 on X: "千葉真一さんとキアヌ・リーブスが共演している姿が見たかった… 悲しすぎる ご冥福をお祈りします。  https://t.co/ftPORaF4kX" / X

 

キアヌ・リーブスは、若いころから千葉真一の熱狂的なファンで、「千葉主演の『激突! 殺人拳』からアクションと芝居を学んだ。僕は映画用のカンフーならできるけど、サニー千葉は実際に人をボコボコにできる。情熱を感じる」と受けた影響を語っている。

主演映画『ジョン・ウィック』のプロモーションで来日した2015年10月に千葉と待望の対面を果たした際には、"Oh my god!" を連発。

千葉へ低頭しながら「ハジメマシテ、マエストロ(巨匠)!」と固い握手を交わし、挨拶した。

キアヌは「あなたはキャラクターを演じるだけでなく、そこにアクションを盛り込んだ。屈強なキャラクターにもあなたが演じると心が感じられる」と身振り手振りを交えながら、終始嬉しそうに大はしゃぎの様子だった。

日本文化好きでも知られ、帝国ホテルが大のお気に入りである。

 

この映画は、Amazon Primeで動画配信可能: