ドナルド・サザーランド（Donald Sutherland）が死去しました。
数多くの映画に出演して、名脇役として存在感を示した名優でした。
アカデミー名誉賞を受賞したハリウッドを代表する役者です。
追悼特集として、ドナルド・サザーランドの代表作をレビューして行きます。
この人はカナダ出身の俳優。
ドナルド・サザーランドは1935年にカナダのニューブランズウィック州セントジョンで父フレデリック・サザーランドと母ドロシー・マクニコルの間に生まれた。
彼の曽祖父はプロテスタントの牧師だった。ノヴァスコシア州ブリッジウォーターに移り住んだ。
14歳でローカルラジオ局CKBWのラジオ番組の司会を務めた。トロント大学ビクトリアカレッジ卒業後に演技を学ぶためにイギリスに渡り、舞台で活躍。1963年に映画デビューした。
2024年6月20日、長期の闘病生活の末に米国フロリダ州マイアミで亡くなった。
享年88歳。
1963年、プロデューサーのウォーレン・キーファーの勧めで「生きた屍の城」(63)に出演し、映画デビューを果たす。
その後アメリカに渡り、「特攻大作戦」(67)で注目を集め、1970年の「M★A★S★H マッシュ」(70)で人気俳優の仲間入りを果たした。
アラン・J・パクラ監督の「コールガール」(71)、ニコラス・ローグ監督の「赤い影」(73)、ジョン・シュレシンジャー監督の「イナゴの日」(75)、ロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」(80)など、アメリカン・ニュー・シネマを代表する作品に出演。
その後は、「バックドラフト」（91）の放火魔や、「ハンガー・ゲーム」シリーズのスノー大統領など悪役で強い印象を残している。
私生活では、66年に女優のシャーリー・ダグラスと再婚し、二児をもうけた（そのうちのひとりが「24」のキーファー・サザーランド）。
その後離婚し、「コールガール」で共演したジェーン・フォンダと交際。
74年には女優フランシーヌ・ラセットと再婚している。
サザーランドの才能は、数々の賞によっても証明されている。
「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」(98)でゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いた。
そして2017年、長年の功績が認められ、アカデミー賞名誉賞を受賞。
この栄誉は、彼の俳優としての卓越した業績を物語っている。
これから、ドナルド・サザーランドの代表作をレビューして行きます。
レビュー予定作品：
「特攻大作戦」(1967)
「M★A★S★H マッシュ」(1970)
「ジョニーは戦場へ行った」（1971）
「コールガール」(1971)
「赤い影」(1973)
「イナゴの日」(1975)
「カサノバ」（1976）
「鷲は舞いおりた」（1976）
「普通の人々」(1980)
「バックドラフト」（1991）
「評決のとき」（1996）
「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」(1998)
「ハンガー・ゲーム」（2012）
ご期待ください。