ハリウッド・コメディ映画 第96位 「極楽発展倶楽部」1933年のトーキー映画! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「極楽発展倶楽部」

(原題:Sons of the Desert

 

Sons of the Desert - Wikipedia

 

「極楽発展倶楽部」 全編

 

1933年12月29日公開。

スタン・ローレルとオリヴァー・ハーディーの主演コメディ。

 

脚本:フランク・クレイヴン、 バイロン・モーガン 

監督:ウィリアム・A・サイター 

 

キャスト:

スタン:スタン・ローレル 

オリバー:オリバー・ハーディ 

チャーリー・チェイス:チャーリー 

ロッティ・ハーディ:メイ・ブッシュ 

ベティ・ローレル:ドロシー・クリスティ 

ホレス・メディック博士:ルシアン・リトルフィールド

 

Sons of the Desert - Wikipedia

 

あらすじ:

ローレル(スタン・ローレル)とハーディ(オリバー・ハーディ)は全米に会員を有する「砂漠の子」の会員である。

今年はシカゴ市で其大会が開かれるので加州の分会は全員出席の決議をした。

ところが、ハーディのおかみさんがハーディの出席を断じて許さない。

弱ったのは二人である。

そこで窮余の一策として、ハーディが仮病をつかい、医師と結托してホノルルへ転地療養に行くと称して、ローレルと一緒にシカゴの大会に行った。

そしてテキサス代表のチャーリーと意気投合し乱痴気騒ぎを演じて帰って来ると、あいにくホノルルから本国へ帰航の汽船が遭難したとの知らせで、ローレルとハーディ両家のおかみさんは夫々の良人の身の上を案じる。

心配をまぎらす為に映画見物にゆくと、実写で「シカゴに於ける砂漠の子の大会の実況」が映写され、意気揚々と現れたのがローレルとハーディなので、二人のおかみさんは嬉しいやら腹が立つやら。

おかみさんが手ぐすねひいて待っているとは知らず、ローレルとハーディはホノルル土産など携えてそ知らぬ顔で帰宅すると、散々に油を搾られるのであった。

 

Sons of the Desert (1933)

 

コメント:

 

原題の「Sons of the Desert」は、全米に会員を有する「砂漠の子」という会の名前である。

 

”砂漠の子“という名前の由来はよく分からないが、そういう名前の男性たちの倶楽部のイベントが遠隔地で行われることになる。

ローレルとハーディーの二人は参加して羽根を伸ばしたいけれど、どちらも奥さんが怖くて言い出せない。

ホノルルまで仕事と偽って行ったはいいが、ホノルルからの船が沈没とのニュースが入って奥さんたちは大騒ぎ。

そんなことはつゆ知らず帰宅した二人は自宅で新聞を見る。

さらに、奥さんたちも帰宅して来て、二人は大慌てで屋根裏部屋へと逃げ込むのだが…。

 

ローレル&ハーディは、日本ではほとんど知られていないが、アメリカ映画の初期クラシックハリウッド時代のイギリス系アメリカ人のコメディチームである。

イギリス人のスタン・ローレル(1890年 - 1965年)とアメリカ人のオリバー・ハーディー(1892年 - 1957年)で構成されていた。

 

無声映画時代にデュオとしてキャリアをスタートし、後にトーキー映画への移行に成功した。 

1920年代後半から1950年代半ばにかけて、彼らはドタバタコメディで国際的に有名になり、ハーディの尊大ないじめっ子に対する不器用で幼なじみの役をローレルが演じた。 

 

「The Cuckoo Song」、「Ku-Ku」、または「The Dance of the Cuckoos」(ハリウッドの作曲家 T. マービン・ハトリーによる曲)として知られる彼らの代表的なテーマソングは、彼らの映画のオープニングクレジットで聞かれ、映画の象徴と同じようになったという。

 

チームとして登場する前は、二人とも十分な映画キャリアを積んでいた。

ローレルは50本以上の映画に出演し、脚本家、監督としても活動し、ハーディは250本以上の作品に出演した。

 

この映画は、奥さんが怖くて嘘でごまかす二人が、最後の最後でどう出るのかが見どころ。

映画のキャッチコピーは「正直者以外、バカを見る」。

サイレントの頃が全盛期の二人だが、60分強のこのストーリー作品でも楽しませてくれる。

 

日本では劇場未公開。

 

この映画は、YouTubeで全編無料視聴可能。