ハリウッド・コメディ映画 第95位「大陸横断超特急」ロスからシカゴ行きの列車でのアクション映画! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「大陸横断超特急」

(原題:Silver Streak

 

大陸横断超特急(1976/米) | 超個人的中年映画劇場

 

 

「大陸横断超特急」 プレビュー

 

1976年12月3日公開。

大陸横断特急を舞台に組織の秘密を知って狙われる男の恋と冒険を描く。

興行収入:$51,079,064

 

脚本:コリン・ヒギンズ

監督:アーサー・ヒラー

 

キャスト:

ジョージ:ジーン・ワイルダー

ヒリー:ジル・クレイバーグ

ロジャー:パトリック・マクグーハン

スイート:ネッド・ビーティ

 

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あらすじ:

出版業者ジョージ(ジーン・ワイルダー)は、ロスからシカゴ行きの特急列車に乗り、隣のコンパートメントの美人のヒリー(ジル・クレイバーグ)と知り合った。

彼女は美術史家シュライナー教授の秘書。

その彼女と酒を飲み交している時、逆吊りの男の死体が窓の外にあるのをジョージは見た。

それが教授に似ていると彼女に言っても相手にしてもらえない。

事実はロジャー(パトリック・マクグーハン)一味が教授を殺害したのである。

もともとロジャーは偽の美術品を売ってかせいでいるギャングで、レンブラントの偽作を最近美術館に売りつけたので、それを教授に見破られるのを恐れたためであった。

また、セールスマンのスイート(ネッド・ビーティ)は、実はロジャーを追うFBIで、偽作という証拠の教授の手紙を持っていた。

だが、この手紙もスイートが殺され、ジョージの手元に入り、彼は追われるはめに陥いる。

追ってくるロジャーの部下を殺し、1度は列車より降ろされた彼だが、再び乗り込み、今度はロジャーとの手紙の争奪合戦。

手紙をヒリーに渡すとまたもや列車より脱出の彼。

かくして乗客は全員おろされたが、シカゴ手前で逃げる計画のロジャーは、ヒリーを人質に列車を発車させた。

三再び、列車に乗り込むジョージ。

目的はもちろんヒリー救出。

激しい銃撃戦の末、ロジャーは死んでいった。

そして彼を乗せた無人列車は、そのまま猛スピードでシカゴ駅に突っ込んで行くのだった。

 

Silver Streak 1976 | Obscure Train Movies

 

コメント:

 

本作のアイデアは『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』を書いた脚本家コリン・ヒギンズが、1974年にロサンゼルスからシカゴまで実際に列車で旅をし、あまりに退屈だったためあれこれ想像して作り上げたものであった。

 

ヒギンズはこのアイデアをパラマウント・テレビでプロデューサーをしていたエドワード・K・ミルキスとトーマス・L・ミラーと相談して脚本化し、『シンシナティ・キッド』や『いそしぎ』のプロデューサーであるマーティン・ランソホフと共に独立プロを設立した、元パラマウント映画の社長フランク・ヤブランスに持ち込んで、20世紀フォックスによる映画化に漕ぎ着けた。

 

原題の「Silver Streak」とは、直訳すると「銀の光線」。

当時米国で東西を走っていた大陸横断特急が凄まじい速度で突っ走る様子をこのように表現したものと思われる。

「走る弾丸列車」と同様の高速列車を形容したもの。

 

監督は『ある愛の詩』で知られるアーサー・ヒラー、音楽を担当したのはヘンリー・マンシーニ。

 

出演者は、主演のジーン・ワイルダーを初め、後に『結婚しない女』や『結婚ゲーム』でアカデミー助演女優賞にノミネートされるジル・クレイバーグや、アフリカ系コメディ俳優リチャード・プライヤー、『プリズナーNo.6』で知られるパトリック・マクグーハンなど多彩な俳優が競演。『007 私を愛したスパイ』でブレイクする前のリチャード・キールも、後の『ジョーズ』を彷彿させる役柄で登場している。

 

列車のロケはカナディアン・パシフィック鉄道の協力で行われ、シルバーストリーク号から落とされたジョージが列車を追いかけるのに使った飛行機は、俳優クリフ・ロバートソン所有のものであった。

クライマックスで先頭部のFP7形ディーゼル機関車がシカゴ駅に突っ込むシーンは、カリフォルニア州バーバンクにあったロッキード飛行機製作所の格納庫に組まれた実物大のセットで行われた。

わずか14秒のシーンに、50万ドルの費用をかけたという。

 

アクションあり、ミステリーあり、コメディあり、サスペンスあり、ラブロマンスありと、一本で様々な味わいが楽しめる、これぞハリウッドならではの豪華でスペクタクルなエンタメアクション映画。

 

ジーン・ワイルダー主演の秀作コメディである。
ロスからシカゴまでの大陸横断の過程で発生するドタバタをうまくまとめている。
合計3回も列車から放り出されてもまた列車に復帰する都合の良さも当たり前のように納得してしまう。

これが受けて、コメディでもトップ100にランクインした。

 

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