「シティ・スリッカーズ」
(原題:City Slickers)
1991年6月7日公開。
都会で暮らす3人の男たちのカウボーイ体験記。
興行収入:$179,033,791。
ジャック・パランスがアカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。
キャスト:
ビリー・クリスタル:ミッチ・ロビンス
ダニエル・スターン:フィル・バークィスト
ブルーノ・カービー:エド・フリロ
ジャック・パランス:カーリー
あらすじ:
ミッチ、フィル、エドの親友3人は、38歳。それぞれが仕事と家庭を持ち、長い付き合いを続けているものの、少しずつ「若さ」を失いつつある自分に、そして今ひとつうまく行かない生活に、言い様のない焦りや諦めを感じるようになってきていた。
そんな折、ミッチの39歳の誕生祝いに、フィルとエドはコロラドで企画されている「牛追いツアー」への参加を提案する。
最初は渋っていたミッチも、「行って、もう一度笑顔を見つけてきて」という妻バーバラの言葉に背中を押され、3人で旅立った。
遊び半分での参加だった3人も、予想以上に本格的な牛追いや野性的な生活、そして開放的な環境の中に身を置くうち、少しずつ都会でのシニカルな見栄を捨て、本音で話せるようになっていく。
特にミッチは、老齢のカウボーイ、カーリーとの出会いや、自らが手がけた仔牛の誕生などを経て、自分が見失いかけていたものを少しずつ取り戻していった。
ツアーは順調に進むかと思われたが、心臓病を患っていたカーリーが急死したのを皮切りに、予想外のトラブルが続発。
ついにはフィルと大喧嘩をした牧童のジェフとT・Rが逃げ出し、素人のツアー客と牛だけが取り残される事態になってしまう。
他の面々は牛を見捨てて先に進もうと提案するが、3人組はあくまでもカウボーイであり続けようと決意。
自分たちの生き方にもう一度自信をもつために、苦難の道へと挑んでいく。
コメント:
ニューヨークの中年3人がカウボーイ体験を通して本来の自分を見つけるコメディ・ドラマ。
タイトルの「シティ・スリッカーズ」とは、「都会ずれしたやつら」。
都会で生まれ育ち、そのライフスタイルに慣れている人たちのことを指すようだ。
冒頭のサン・フェルミン祭・牛追い祭りから、3バカトリオでも、シビアな生活とユーモアで程よい笑いで好感が持てる。
体験型の旅行が盛んなアメリカと日本の違いを感じる。
老齢のカウボーイ・カーリーを演じたジャック・パランスがカッコいい。
中年になって元気が出ないようになっている人たち向けの、疑似カウボーイ体験・コメディだ。
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