「恋はデジャ・ブ」
(原題:Groundhog Day)
1993年2月12日公開。
時間の迷路にはまった男がそこから抜け出し、恋を成就させるまでを描いたコメディ。
興行収入:$70,906,973。
脚本:ハロルド・ライミス
ダニー・ルビン
監督:ハロルド・ライミス
キャスト:
フィル:ビル・マーレイ
リタ:アンディ・マクドウェル
ラリー:クリス・エリオット
ネッド:スティーブン・トボロウスキー
あらすじ:
テレビの人気天気予報官フィル(ビル・マーレイ)は、プロデューサーのリタ(アンディ・マクドウェル)、キャメラマンのラリー(クリス・エリオット)と共にパンクスタウニーにやって来た。
毎年この町では、2月2日に冬眠からさめたモグラのウッドチャックが春の到来を占うという言い伝えがあった。
しかし、自己中心的なフィルはモグラの取材に文句たらたら。
午前6時、ラジオのDJが聖燭節のお祭りを告げる声で目を覚ましたフィルは民宿のおばさんや、通りで出会ったハイスクール時代の同級生ネッド(スティーブン・トボロウスキー)にも不機嫌な態度をみせ、町の広場へ向かうのだった。
そっけない中継を済ませ、仕事を終えたフィルたちが町を後にしようとした時、吹雪がこの町を襲い道路は閉鎖、電話も不通という事態に見舞われた。
やむなくもう一泊することになり、翌朝がきてみると…午前6時、昨日と同じようにDJは聖燭節のお祭りを告げ、おばさんは昨日と同じあいさつをし、通りでネッドに会い、何もかもが昨日と同じ。
そしてまた吹雪に閉じ込められ、また一泊。
するとまた同じ一日が…。
永遠に2月2日が繰り返されることに1人だけ気づいたフィルは、この特権を利用して何もかもしたい放題。
しかしリタをくどいて甘い夜を過ごそうとした時、リタの平手打ちにあう。
何度もそれを繰り返すうち、このタイム・ラビリンス状態に嫌気がさした彼は自殺を試みるが、どんな方法で死のうとも翌朝には生きている!
そこで彼は、初めてこれまでの高慢で嫌な態度を改め、別人のようになる。
それが功を奏し、リタの心がフィルに向いた時初めて2人は一夜を共にする。
翌朝、フィルが目を覚ますと隣にはリタがいて、ラジオは昨日とは違う朝を告げていた。
コメント:
本作は、1993年に製作されたビル・マーレイ主演のアメリカ映画。
アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。
超常現象によって閉じた時間の中に取り残され、田舎町の退屈な祭事の日を際限なく繰り返すことになった男性が、己の高慢で自己中心的な性格を改めて恋を成就させるまでを描く。
原題の「グラウンドホッグデー」とは、物語の舞台となるペンシルベニア州の町パンクスタウニーなど各地で行われているアメリカの伝統行事。
グラウンドホッグデー(英語: Groundhog Day, Groundhog's Day)は、アメリカ合衆国及びカナダにおいて2月2日に催される、ジリスの一種のグラウンドホッグ(ウッドチャック)を使った春の訪れを予想する天気占いの行事。
この日、冬眠から目覚めたグラウンドホッグが自分の影を見れば冬はまだ長引くと占われる。
同様の風習はヨーロッパ各地にあるが、ドイツのアナグマによる気象伝承の由来説が有力。
物語はこの行事が行われる2月2日の6時00分から、翌朝の5時59分にかけての24時間を反復しながら進行する。
邦題の中の「デジャ・ブ」とは、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象を意味するフランス語の「déjà-vu(既視感)」。
2016年にロンドンで、2017年にブロードウェイで、ミュージカル作品が上演された。
タイムリープの古典的名作。
毎日の繰り返しで自己成長し他者のために力を注ぐうちに恋も実りハッピーエンド。
ビル・マーレイの演技もピッタリ、元気を貰える一作である。
わかりやすい。
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