「富美子の足(2018)」
谷崎潤一郎:「富美子の足」
脚本:ウエダアツシ、平谷悦郎、楢原拓
監督:ウエダアツシ
キャスト:
片山萌美:富美子
でんでん: 塚越
淵上泰史: 野田
あらすじ:
富豪の老人・塚越(でんでん)はデリヘルで見つけた富美子(片山萌美)を愛人にし、彼女の美しい足を偏愛し、悦びを感じる日々を送っている。
塚越は、フィギュア作家である甥の野田(淵上泰史)に、富美子の足の等身大のフィギュアを作るように依頼する。
しかし、野田の作ったフィギュアに満足しない塚越は、業を煮やし、「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と命令するのだが…
コメント:
「TANIZAKI TRIBUTE」とは、谷崎潤一郎の耽美主義をベースとして、マゾヒズム、フェティシズム、甘美な毒に酔う人間の性を、新感覚で描いた映画3作品である。
谷崎潤一郎は、日本だけでなく、世界でも高い人気を誇る、言わずとしれた近代日本文学の大文豪。
代表作「痴人の愛」、「細雪」、「春琴抄」など数多くの作品が映画化され、愛されてきた。
「TANIZAKI TRIBUTE」というタイトルで公開された3作とは何か。
『グレイトフルデッド』(14) や『下衆の愛』(16) が世界中の映画祭で絶賛された内田英治監督の作品『神と人との間』。
監督デビュー作『リュウグウノツカイ』(13) が大きな話題を呼び、続く二作目『桜ノ雨』(15) が東京国際映画祭パノラマ部門で上映され、注目を集めたウエダアツシ監督の作品は『富美子の足』。
そして、メジャー映画からインディーズ映画、さらにはテレビドラマまで数多くの作品を手がける俊英・藤井道人監督は『悪魔』をそれぞれ制作している。
第2作の『富美子の足』では、『冷たい熱帯魚』で国内の映画賞を総なめにした名優でんでんが、富美子の足 に強い偏愛を示す塚越役を演じている。
そして、グラビアでも注目を集める、Gカップの女優・片山萌美が富美子役でその美脚を遺憾なく発揮する。
さらに、2017 年、『ダブルミンツ』で映画初主演を果たし、連続ドラマ「恋がヘタでも生きてます」での色気あふれる佇まいに、“セクシー俳優” と注目を集める淵上泰史も共演。
中国から40分にわたる映像がYouTubeにアップされていて、本作の全体の感じがより深く味わえる:
この動画のタイトル「KAKI TERINNDAH!!」とは、「最高に美しい足」という意味だ。
日本の文化をもっと世界中に紹介すべきではないだろうか。
特に、谷崎映画の徹底した女性美讃歌の作品は、今後さらに芸術とエロスとの融合をめざして、世界に向けて大々的に発信されるべきだろう。
この映画は、Amazon Primeで動画配信可能: