イタリア映画 「ジンジャーとフレッド」 昔大人気だったタップ・ダンサー2人組の姿を描く! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ジンジャーとフレッド」

(原題:GINGER ET FRED)

 

映画 ジンジャーとフレッド (1985)について 映画データベース - allcinema

 

「ジンジャーとフレッド」 予告編

 

1985年公開。

フェデリコ・フェリーニの晩年の作品。

 

 

脚本:フェデリコ・フェリーニ、トニーノ・グエッラ、トゥリオ・ピネッリ

監督:フェデリコ・フェリーニ

 

キャスト:

マルチェロ・マストロヤンニ:ピッポ

ジュリエッタ・マシーナ:アメリア・ボネッティ

トト・ミニョネ:トト

 

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あらすじ:

大都市ローマ。

クリスマスで賑わう駅に一人の女性が降り立った。

アメリア・ボネッティ(ジュリエッタ・マシーナ)だ。

彼女は、30年前に引退したタップダンス・コンビ“ジンジャーとフレッド”の相方。

全国ネットで放映されるテレビの特別番組「さて、皆さん」の出演のために、久方ぶりに華々しい場にやってきたのだ。テレビ局の用意したマイクロ・バスでホテルに向かった彼女は、同番組で共演する性転換手術をした男や小人の音楽隊、筋肉マンの集団などと同乗した。

ホテルに到着しても、相棒のフレッド役のピッポ(マルチェロ・マストロヤンニ)の姿が見えない。

夜、ベッドに入ると隣りから大きなイビキが聞こえてきて、文句を言いに行ったアメリアは、その主がピッポであることを知り驚く。

30年ぶりに会うピッポは、髪も白く歳を感じさせたが、ひと言交わすと、心は素早く30年前と同じように通じ合った。

翌朝、二人はバスに乗せられると、いよいよスペース・テレビへと向かった。

目まぐるしく動き回るスタッフにまざって出演者たちが舞台裏で待機している中、二人は昔の仲間トト(トト・ミニョネ)に会った。

彼の案内で工事中の化粧室に行った二人は、リハーサルをそこで行なった。

まだまだ衰えないと思っていたピッポも、いざアメリアを抱えてみると目まいを覚えた。

本番はうまくいくだろうか。

時間が迫るにつれて不安がつのるピッポ、そしてアメリア。

大がかりなセットとスポットライト。

司会者が名を呼びあげた。

「30年ぶりの再会“ジンジャーとフレッド”がタップを披露します」……。

拍手に迎えられて緊張しながら踊り出す二人。

途中、息を切らしてころんでしまうピッポ。

しかし最後まで踊った二人に拍手が。

番組を終え、駅には別れを惜しむピッポとアメリアの姿があった。

 

ジンジャーとフレッド』~黄昏映画館14年間のアーカイブ | あの時の映画日記~黄昏映画館

 

コメント:

 

かつてイタリア中を回っていた人気タップダンス・コンビ“ジンジャーとフレッド”が、30年ぶりにテレビに出演することになって、老いた体に鞭打って必死で踊る二人。

特に男のピッポは、もうフラフラだ。

なんとか最後まで踊り切った二人に見ていた人々が大歓声。

 

老いた芸人を演じているマストロヤンニは、当時62歳だった。

 

こんなほほえましく、楽しい映画がイタリアにもあったのだ。

 

 

後期は難解なフェリーニ作品が続いたが、本作は、年老いた芸人をスポットライトを浴びせたわかりやすいタイプの映画である。


フェリーニ監督自身がテレビを良しとしてなかったのか、アメリアとピッポがテレビの芸を良いものとしてなかった設定なのかわかりかねるが、テレビ中毒に気をつけてくださいなど痛烈にディスっている。
フェリーニ自身もテレビの事はよくわかってないのだろうが、映されているのはテレビというよりもサーカスや舞台の様な空間だ。


ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニというフェリーニ常連の役者が年老いた芸人役を演じることよって哀愁を感じることができる。

 

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