イタリア映画 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 禁酒法時代のアメリカが見れる! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

 

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

 

1984年10月6日日本公開。

禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた名作。

セルジオ・レオーネ監督の遺作にして代表作。

興行収入:$5,321,508。

 

 

脚本:

セルジオ・レオーネ
レオナルド・ベンヴェヌーティ
ピエロ・デ・ベルナルディ
エンリコ・メディオーリ

監督:セルジオ・レオーネ

音楽:エンニオ・モリコーネ

 

キャスト:

ヌードルス: ロバート・デ・ニーロ
マックス: ジェームズ・ウッズ
デボラ: エリザベス・マクガヴァン

キャロル: チューズデイ・ウェルド

ジョー: バート・ヤング

 

 

あらすじ:

デヴィッド・アーロンソン、通称ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)はユダヤ移民の子である。

1923年、17歳のヌードルスがマックス(ジェームズ・ウッズ)と出会ったことから、仲間が寄り集まってゆく。

パッシィー、コックアイ、年少のドミニク、親が経営するバーを手伝うモー、ヌードルスが憧れているモーの妹デボラ(エリザべス・マクガヴァン)、ケーキ1個で誰にでも身体を許してしまうペギー。

折りからの禁酒法施行を利用して稼ぐことを覚え、その金を共同のものとして駅のロッカーに常置しておくことを誓い合った彼らに大きな試練がやってくる。

地元のやくざバグジーたちの襲撃でドミニクが殺されてしまったのだ。

怒ったヌードルスはバグジーを刺し殺す。

刑期は6年だった。

1931年、刑務所から出てきたヌードルスも、迎えに来たマックスもすっかり成長していた。

デボラ(エリザベス・マクガヴァン)も少女から成熟した美しい娘へと変貌し、彼女への愛が再び燃え上がった。

再会の喜びにひたる間もなく、ヌードルスは新しい「仕事」にひき入れられた。

デトロイトのギャング、ジョー(バート・ヤング)が持ってきたある宝石店襲撃プランを実行することになったのだ。

事は手順どおり運んだ。

だが店の主人の妻キャロル(チューズデイ・ウェルド)の意外な抵抗にあい、ヌードルスは彼女を犯す。

禁酒法時代はやがて終焉を迎え、彼らは次の仕事に着手した。

多発する労働争議への裏からの介入だ。

しかし、ヌードルスの心は充たされなかった。

デボラの愛が欲しかったのだ。

しかし彼女はハリウッドに行って女優になるという幼い頃からの夢を実現するために、彼の前から姿を消した。

ある日、マックスが全米一の警備を誇る連邦準備銀行を襲撃する計画を打ち明けた。ヌードルスは頑強に反対したが、マックスは言い出したらひき下がらない男だ。

マックスの愛人になっているキャロルは警察に密告してマックスの計画を潰す以外に彼の命を助ける方法はないとヌードルスに懇願した。

ヌードルスはキャロルの願いを聞き入れ、ダイヤルを回した。

1968年、60歳を越したヌードルスは1通の墓地の改葬通知を手にしてニューヨークにやってくる。

彼は、密告によって警察に殺されたマックス、パッツィー、コックアイが眠る墓地で1個の鍵を発見した。

それはあの駅のロッカーの鍵だった。

ロッカーの中には現金がつめ込まれた鞄が置いてあった。

マックスは生きている! 

ヌードルスはその直感に従って今は女優として大成しているデボラに会い、デボラの子がマックスにそっくりなので唖然とした。

ヌードルスとマックスは30数年ぶりに会った。

マックスは、今はベイリー財団の理事長として政財界に君臨しており、ヌードルスの裏切りは全てマックスが計画したものだったのだ。

ヌードルスはマックスの邸宅を辞し、彼のあとを追ってきたマックスは、清掃車の後部に身を投じた。

 

 

 

コメント:

 

禁酒法時代のアメリカに導かれた時と、現代に戻った時と、アメリカの姿を背景として満喫できる壮大なアメリカ映画である。

 

原題は、"Once Upon a Time in America"で、日本語タイトルと同じ。

「あの頃のアメリカ」といった意味。

ハリー・グレイの小説"The Hoods"(ごろつきども)が原作。


禁酒法時代でのニューヨークのユダヤ人街を舞台に、少年時代に知り合った二人のギャングの生涯を描いている。

 

成人してからのヌードルスをロバート・デ・ニーロ、マックスをジェームズ・ウッズが演じる。

ヌードルスが恋する友人モー(ラリー・ラップ)の妹デボラ(エリザベス・マクガヴァン)の少女時代を、これがデビューとなる13歳のジェニファー・コネリーが演じて話題になった。

バレエのレッスンシーンが前半の見どころの一つ。


物語はヌードルスがニューヨークを去る1933年に始まり、35年後に謎の呼び出し状で街に戻り、モーの店を訪れて少年時代を回想するという、レオーネらしいノスタルジックな演出で始まる。


35年後に3人の墓を訪れたヌードルスは、謎の依頼を受ける。

依頼主はデボラの愛人で、汚職事件で窮地に立つベイリー商務長官。自らを殺してほしいという。
このベイリーの正体が鍵となるが、警官隊との銃撃戦で死んだ3人のうち、1人だけが酷く顔を損傷していることから、冒頭で見当がつくのがレオーネの親切なところ。

 


ヌードルスの唯一無二の親友だったマックスとの友情物語で、同時に失われた友情の儚さを描く。
マックスとの友情が幸せな幻覚だったかのように、ラストは35年前の逃亡直前の阿片窟に横たわるヌードルスの笑顔で終わる。
殺伐とした暴力の中に男の乾いた哀愁を漂わせる、レオーネならではの集大成にして遺作。

 

レオーネ監督といえば、イーストウッドの「荒野の用心棒」などのマカロニウエスタンが有名。

音楽担当もエンニオ・モリコーネだった。

このコンビでの映画もこれが最後となった。

やはりモリコーネの音楽はしっかり記憶に残る。

 

Once Upon A Time In America [Soundtrack]

 

 

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