イタリア映画 「父/パードレ・パドローネ」 文盲の羊飼いが自立するまでの感動作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「父/パードレ・パドローネ」

(原題:PADRE PADRONE/FATHER AND MASTER/MY FATHER MY MASTE)

 

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「父/パードレ・パドローネ」 予告編

 

 

「父/パードレ・パドローネ」 プレビュー

 

1977年12月23日公開。

文盲のサルデーニャ島の羊飼いが教育を身につけて自立する物語。

1977年の第30回カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞。

 

原作:カヴィノ・レッダ

脚本:パオロ・タヴィアーニ 、 ヴィットリオ・タヴィアーニ

監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ 

出演者:

オメロ・アントヌッティ 、 サベリオ・マルコーニ 、 ナンニ・モレッティ

 

父/パードレ・パドローネ||洋画専門チャンネル ザ・シネマ

 

あらすじ:

原作者ガヴィーノ・レッダが登場し、一本の杖をエフィジオ(オメロ・アントヌッティ)に渡すところからドラマは始まる。

サルデーニャ島で羊飼いをしているエフィジオは、6歳の長男ガヴィーノ(ファブリツィオ・フォルテ)に自分の仕事を手伝わせるため、小学校に連れ戻しに来る。

家に帰ったガヴィーノに、母親は、早く一人前の羊飼いになって家に戻って来るようにと励ます。

羊飼いになることは、山の番小屋に一人とり残され孤独になって、恐怖に耐えることなのだ。

エフィジオはガヴィーノに自然の厳しさに負けず成長する知恵を教える。

こうして、ガヴィーノの孤独で単調な山での生活が始まった。

誰よりも恐い父と、厳しい自然に育てられて20歳になったガヴィーノ(サヴェリオ・マルコーニ)は、ほとんど口もきかない青年になった。

ある日、通りがかりの二人の男の弾くアコーディオンの音色に魅せられ、ガヴィーノは2匹の羊と交換に古いアコーディオンを手に入れる。

それ以来、父に隠れてアコーディオンの練習を続けた。

ある日、羊飼いのセバスチャーノ(S・モルナール)が、敵対している家族に殺され、エフィジオは彼女からオリーヴ畑を買いとるが、冷気の襲来でオリーヴは全滅する。

全財産を売り払い、その利子で生活していくことになったため、娘は町に働きに出、二人の息子は他の家に雇われる。

ガヴィーノはドイツに移民しようとするが失敗、軍隊に入隊する。

彼は軍隊でチェーザレ(ナンニ・モレッティ)と友人になり、イタリア語を学び、サルデーニャ方言の研究に関心を深める。

高校卒業の資格を得たガヴィーノは、父の反対を押し切って大学を受験するが失敗。

それがもとで殺し合わんばかりにいがみ合ったガヴィーノと父ではあったが、ガヴィーノが父の膝に頭を埋め、和解する。

ガヴィーノは、その後サルデーニャ方言の研究によって言語学の学位を得、自伝を書くためにシリゴに戻った。

 

父/パードレ・パドローネ | kazzpの音楽&映画

 

コメント:

 

1977年製作のイタリア映画で、監督はパオロ・タヴィアーニとヴィットリオ・タヴィアーニの兄弟である。 

イタリア語で「パードレ」は父、「パドローネ」は主人を意味する。

 

非識字者だった羊飼いの少年が、学間を学び、厳格な父と対立しながらもたくましい知識欲によって成長していく姿を描く。

 

ある日、父親に小学校の教室から連れ出された少年カビーノ。

義務教育を不要と言い放ち、事ある毎にカビーノを折檻する父親が、ただただ恐ろしい。

 

その恐怖は、成人したカビーノにも残っていて、咄嗟に反応してしまう様が居た堪れない。

そんな彼が音楽と出会い、文字と出会っていく姿が、何とも微笑ましい限り。

 

そして、彼が学問を修めることは、父親への最大の反抗であり復讐でもある。

ただ、父親を毛嫌いしているわけではなく、尊敬もしているのは伝わってくる。

それは父親も同じで、息子を支配しながらも自分の枠を超えていく息子に戸惑っている感じ。

 

肉体的にも精神的にも辛い内容だが、山羊の交尾から人々に性欲が伝染していく等、思わず呆気に取られるようなユーモアも。

 

一見地味な映画ではあるが、サルデーニャ島の自然が美しい作品で、昔気質の親父と息子の心の交流を描いている。

サルデーニャ島は、イタリア半島西方、コルシカ島の南の地中海に位置するイタリア領の島。

地中海ではシチリア島に次いで2番目に大きい。

観光地として人気がある。

 

Foto di Cargeghe - Immagini di Cargeghe, Provincia di Sassari - Tripadvisor

 

 

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監督をつとめたのは、パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ の兄弟。

この作品でカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しているイタリアでは有名な監督である。

2001年にも、トルストイの同名小説を映画化した『復活』がモスクワ国際映画祭で金賞を受賞。

2012年、刑務所内の演劇でウィリアム・シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を演じることになった囚人たちの姿を描いた『塀の中のジュリアス・シーザー』を発表。第62回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。

 

 

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