イタリア映画 「青い体験」 童貞坊やの初体験物語を描くコメディ作品! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「青い体験」

(原題:Malizia

 

Malizia (1973) - Filmaffinity

 

「青い体験」 プレビュー

 

1973年3月29日公開。

思春期の若者の性の目覚めを描くコメディ映画。

 

脚本:オッタヴィオ・ジェンマ、アレッサンドロ・パレンゾ、サルヴァトーレ・サンペリ

監督:サルヴァトーレ・サンペリ

 

キャスト:

グナツィオ・ブロカ:T・フェルロ

アントニオ:J・チリッジィ

ニーノ:A・モモ

アンジェラ:L・アントネッリ

コラロ:A・ルース

 

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あらすじ:

シシリー島の小さな町の朝まだき、生地商のイグナツィオ・ブロカ(T・フェルロ)は、アントニオ(J・チリッジィ)十八歳、ニーノ(A・モモ)十四歳、エンジーノ七歳の三人の息子を残してこの世を去った妻の葬儀をとどこおりなく終えたところだった。

表面、悲しみをよそおっているものの、彼の心の中には病弱でヤキモチ焼きの女房が死んだ安堵感があり、しかも近所の大金持ちの未亡人コラロ(A・ルース)の挑発もあって、自然と頬の筋肉がゆるんでくるのを押さえるのに一苦労というところだった。

だがそんな状況を一変するような事態が発生した。

若く美しい娘がお手伝いとして彼の家にやってきたのだ。

妻が死ぬ前に家政婦協会に頼んでおいたのだという。

優しくよく気のつくアンジェラ(L・アントネッリ)をすっかり気に入ったイグナツィオは、もう中年のコロラなど見向きもせず、何とかアンジェラの気を引こうとやっきになった。

ところが、その気になっているのは親父ばかりではなく、長男のアントニオもすっかりアンジェラの魅力にまいっていた。

そんな父と兄の態度に反感を持った次男ニーノは、独自のペースでアンジェラに接近した。

学校から帰ればアンジェラと一緒にいる時間はニーノが一番多いことになる。

一方、イグナツィオに相手にされなくなった末亡人のコラロも、ニーノに挑発的な態度をとるようになり、若いニーノのセックスに対する欲望も日に日に昂まっていった。

ある日、ついに我慢できなくなったイグナツィオは、“小さな子供たちには母親が必要だ”とプロポーズ。

彼女は家族全員が同意すればと答える。

狂喜したイグナツィオだったが、ここに二人の強敵が現われた。

一人は田舎で楽隠居の生活を送っている厳格な母であり、もう一人は弟エンジーノを使って、“お母さんの幽霊が出る。僕たちのお母さんの面影を消さないで”というニーノである。

だが、アンジェラはニーノの幽霊話は彼の嫉妬心が生んだ作り話であることを知っていた。

SEXへの願望と不安に揺れ動くニーノの心を見てとった彼女は、激しい雷雨の夜、ついに自分の方からニーノと一夜を共にするのだった。

翌朝、ニーノは照れくさそうに“夕べお母さんが僕の所にきて父さんの再婚を祝福するって言うんだ”と告げた。

結婚式の日、イグナツィオは何も知らずにただもう嬉びに胸をつまらせ、有頂天になっている。

ニーノはアンジェラに祝福のキスをすると、くったくのない笑いをうかべて“ママ”と呼ぶのだった。

 

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コメント:

 

女っ気のない家庭にやってきた若く美しいお手伝いさんをめぐって、父親と息子たちが争奪戦を始める話。

1970年代から1980年代にかけてイタリアで爆発的に流行したお色気コメディジャンルで、いわゆる「筆おろし(少年の初体験)もの」と呼ばれるものの代表的作品である。

類似作品として、このあと続いた「青い経験」シリーズがある。

 

この映画の原題「Malizia」とは、「悪意」という意味。

意外なタイトルだ。

だが、それが理解できるプレビューがある:

 

 

 

次男の少年ニーノの役柄は外見は子供だが、ふるまいはクールでサディスティック。
彼が若いお手伝いさんアンジェラに屈折した想いをよせ、たくさんの名シーンを見せているところが、笑える。
* 家族が食卓を囲んでいるときに、パンティーを要求するシーン
* 脚立を使って本をとらせるシーン
* 裸になるように脅迫し、悪友と覗くシーン

 

こういう映画は、日本での製作はまず無理だろう。

PTAが許可しないだろうし、親父と息子が女を取り合うというのは、日本の古くからの儒教の教えが絶対に許さない。

 

イタリアならではの、性のおおらかさが理解できないと楽しめない作品ではある。

 

 

この映画は、K-PLUSでレンタル可能: