「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」
(原題:Lock, Stock and Two Smoking Barrels)
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 プレビュー
1998年8月28日公開。
1999年8月7日日本公開。
人気犯罪アクション映画。
興行収入:$25,297,569。
イギリスで1998年興行収入第1位。
監督・脚本:ガイ・リッチー
キャスト:
エディ:ニック・モラン
ベーコン:ジェイソン・ステイサム
トム:ジェイソン・フレミング
ソープ:デクスター・フレッチャー
"ハチェット" ハリー ロンズデール:P・H・モリアーティ
あらすじ:
ロンドンの下町で盗品を売るなどして小金を稼ぐエディ(ニック・モラン)、ベーコン(ジェイソン・ステイサム)、トム(ジェイソン・フレミング)、ソープ(デクスター・フレッチャー)の4人組は、一攫千金を狙って持ち寄った10万ポンドで賭けに挑む。
だが、賭け場の元締めであるハリーのイカサマによって50万ポンドの借金を負ってしまう。
一週間以内に返済しなくてはならなくなり、途方にくれるエディたちだったが、アパートの隣部屋を拠点にしているギャングが大麻の売人を襲撃する計画を立てていることを知り、これを横取りすることにした。
一方、ハリー(P・H・モリアーティ)は趣味のアンティーク古銃を盗むよう側近に命じる。
側近は雇いの悪漢であるディーンとゲイリーの二人組に仕事を実行させるが、価値を知らないディーンたちは目当ての古銃2丁を故買屋に売却してしまう。
ディーンたちは慌てて故買屋から古銃を買い戻そうとしたが、2丁ともトムによって購入された後であった。
エディたちはトムが買った2丁の古銃を使い、まんまと大金と大麻の強奪に成功する。
更に故買屋を通してマフィアに大麻の売買を持ち掛けるが、そのマフィアこそが大麻の売人たちのボスであった。
盗まれたばかりの商品を持って来たエディたちを襲撃犯と勘違いしたマフィアはエディのアパートへ報復に向かい、同じくエディの部屋へ報復に来たギャングと鉢合わせし、壮絶な銃撃戦を繰り広げる。
戦いの末に、盗品の大麻は生き残った売人が持ち去り、大金と古銃はハリーに雇われた取り立て屋のクリスによって回収されハリーの元へ届けられた。
エディのアパート前まで来ていたディーンたちは古銃の行方を追って、相手が元請の雇い主とも知らないままハリーの事務所へ強盗に入り、応戦したハリーと相打ちとなって命を落とす。
エディたちは先々で起こる惨状に唖然とするも、ハリーの死によって借金が帳消しになったことに安堵する。
しかし、返済に充てる必要のなくなった50万ポンドはクリスに奪われてしまい、結局2丁の古銃だけが4人の手元に残った。
エディたちは、警察にギャングとマフィアによる銃撃戦の関与を疑われるが、証拠不十分のためにすぐに釈放され、唯一の証拠品となる2丁の古銃を処分することにする。
トムが橋から古銃を投げ捨てようとしている丁度そのとき、酒場にいた3人の前にクリスが現れて、一冊のカタログを渡して去っていった。
そのカタログには、2丁の古銃の写真が載っており、1丁約30万ポンドの値打ちがあると書かれていた。
コメント:
人気俳優・ジェイソン・ステイサムの映画デビュー作がこれ。
この人は生粋のイギリス人。
イングランドのダービーシャー出身で、水泳の飛込競技の選手、ファッションモデルをした後で映画界に入った変わり種。
だが、人並み外れた身体能力により、その後アクション俳優としてハリウッドに進出し、大人気となった。
この映画は、1998年の英国アカデミー映画賞の最優秀英国映画賞にノミネートされた。
監督・脚本をつとめたガイ・リッチーは、全米ミステリー作家協会のエドガー賞最優秀映画脚本賞を受賞した。
ガイ・リッチーの最初の長編だが、とにかくストーリーが面白く、スピード感があって最高の作品である。
音楽がカッコ良いのと、なんともお馬鹿な連中がいい加減で、実に気持ちがいい。
最後の最後までトホホな展開で笑える。
2004年、英国の映画雑誌トータル・フィルムは、本作を史上最も偉大なイギリス映画の38位に挙げた。
2016年、エンパイア誌は英国映画ベスト100のリストで『ロック、ストック』を75位にランク付けし、「あらすじが複雑というのは、ひどいことだ。すべてが非常に巧みに行われ、そのようなボールで届けられる」と評価している。
カッコいいサウンドトラックはこちら:
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