「またまたあぶない刑事」
1988年7月2日公開。
シリーズ劇場版第2作。
興行収入:18億円。
キャスト:
- 鷹山敏樹:舘ひろし
- 真山薫:浅野温子
- 町田透:仲村トオル
- 松村優子:木の実ナナ
- 田中文男:ベンガル
- 吉井浩一:山西道広
- 鈴江秀夫:御木裕
- 吉田春彦:秋山武史
- 谷村進:衣笠健二
- 愛川史郎:飯島大介
- 武田竜:堀内孝仁
- 長峰由紀夫:伊武雅刀
- 萩原博美:宮崎美子
- 緒方充:飯山弘章
- 矢野:有川博
- 佐久間龍二:片桐竜次
- 新田刑事部長:堀田真三
- 田山:浪速のロッキー(赤井英和)
- 前島:長江英和
- 長峰の手下:椎谷建治、大谷朗、友金敏雄、南雲祐介
- 宮崎刑事:井上高志
- 警官:野瀬哲男
- 西条:平野稔
- 小出:神田雄次
- 近藤卓造:中条静夫
- 大下勇次:柴田恭兵
あらすじ:
鷹山(舘ひろし)と大下(柴田恭兵)がターゲットとしている長峰由紀夫(伊武雅刀)は表向き実業家だが、実は拳銃や麻薬の密売、売春など犯罪の元締めだった。
二人は麻薬に絡んで緒方(飯山弘章)を逮捕するが、証拠不十分で釈放。
だが緒方は何者かに殺されてしまった。
ある日幼稚園のバスが園児を乗せたまま誘拐された。そ
の中には国家機密法に反対する代議士の娘もおり、犯人は12億円の身代金を要求してきた。
鷹山、大下は現金輸送車が狙らわれると判断して張り込んだが、間一髪で逃げられてしまった。
そんな頃、二人は長峰を取材しているフリージャーナリストの萩原博美(宮崎美子)と手を組んだ。
犯人の一人、佐久間(片桐竜次)を追いつめた鷹山と大下は、一人一億円で買収されてしまった。事件を追うにつれ、矢野弁護士(有川博)、萩原博美、佐久間という長峰を取り巻く人間たちが次々と殺されていく。
逆に二人は殺人の容疑を着せられたが、少年課の優子木の実ナナに助けられた。
高山と大下は今回の事件が国家機密法成立を企む大がかりなものであることを知った。
列車の爆破計画を阻止した二人は、長峰を追いつめたが、銃撃戦の末、長峰はビルの窓をつき破り、落ちていった。
コメント:
劇場版第2作であり、一倉治雄の映画監督デビュー作である。配給収入は10億5000万円を記録。
1988年邦画配収第8位にランクインし、同年配収第4位だった前作と併せてのトップテン入りを達成した。
劇場版では唯一、「RUNNING SHOT」が使用されていない作品である。
いつもながらハチャメチャで面白い。
これだけピストルやマシンガンを撃つ刑事もいない。
もちろんフィクションであることは承知しているが、あり得ないからこそ面白い。
文句を言いながらもやさしい目で見ている課長の中条静夫や木の実ナナなど脇役のキャラクターも面白い。
今回はこの二人が、敵から一人1億円をもらって買収されてしまうという、絶対にあり得ない展開になっている。
正義とかいうものは存在しない刑事ものなのだ。
浅野温子は、舘ひろし、柴田恭兵の二人と同じ課にいる真山薫を相変わらず演じている。
重要な役どころではないが、もう映像に現れるだけで嬉しくなる貴重な存在だ。
いつもハイな精神状態でいて、セリフや動作が色っぽい。
こういう役でずっとこの大人気シリーズのアイドル的存在だった。
とにかく最初から最後まで、深く考えず楽しむ映画だ。
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