戦争を知らない子どもたち 真珠湾攻撃の裏の仕掛け人 マッカラムとはどんな人物? | 人生・嵐も晴れもあり!

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書籍「真珠湾の真実」で明らかになった米国の陰謀。

 

この本の原題は「DAYS OF DECEIT: THE TRUTH ABOUT FDR AND PEARL HARBOR」

 

「DECEIT」は、ペテン、策略を意味する。

「FDR」とは、「Franklin Delano Roosevelt」つまり「フランクリン・ルーズベルト大統領」だ。

 

したがって、原題が意味するのは「策略の日々:フランクリン・ルーズベルト大統領と真珠湾に関する真実」である。

 

Day of Deceit : The Truth About FDR and Pearl Harbor - Buy Used Books Online

 

この本は、米国で1999年に発刊されている。

アマゾンでも購入できる:

 

 

 

日本海軍の「真珠湾攻撃」までの米国の卑劣な戦略の原案とも言える「8項目の日本挑発案」をルーズベルト大統領に提出した男の経歴がわかった。

なんと日本生まれだ。

 

アーサー・マッカラム少佐。

 

英語名は、「Arthur H.McCollum」。

 

ネットに公開されている横顔は下記:

 

 

当時の肩書きは、米国海軍情報部極東班長。

 

牧師の子として1898年、長崎で生まれる。

1921年アナポリス海軍士官学校卒業生で、知日派であり日本語に堪能だったことから、少中尉時代(大正末期)に日本語の語学将校として日本に駐在し、以降情報部の任務に携わる。

 

1904年から1941年は海軍情報部(ONI)極東班長の職にあった。

 

皇太子時代の昭和天皇にダンスを教えたことがあるという。

 

「知日派ではあっても親日派と言うことはなく、むしろ反日傾向がある。」などというコメントがある。

何も知らない子どもたちが、今でも日本にたくさんいるようだ。

 

(1970年米海軍協会のオーラル・ヒストリー事業の回想録)

 

 

そして、マッカラムは、真珠湾攻撃を描いた日米合作映画「トラ、トラ、トラ!」にも登場しているのだ。

 

 

つまり、この人物は、闇の仕掛け人ではなく、日本側にも知られていた米国人だった。

 

この映画の英語のwikiを見ると、配役の中に、ちゃんとこの名前が掲載されている。

 

この映画は、制作当初、黒澤明が日本側の監督として陣頭指揮を取っていた。

だが、米国側との意思疎通が悪く、制作スケジュールが乱れてしまい、途中で監督を解任されてしまう。

 

その後釜の監督に指名されたのが、あの「仁義なき戦い」で有名な深作欣二だった。

ヤクザ映画でもないのにこの男が監督となった事は、真珠湾攻撃そのものが、実は米国による仁義なき戦いだったという事を暗示しているような気がする。

 

そして、この映画監督を首になった黒澤明は、大ショックを受け、自殺を図ったのだ。

その後の黒澤明の凋落ぶりは誰が見てもはっきり分かるほどだった。

のちに「影武者」や「乱」で復活するまで長期間かかっている。

 

この映画は、1970年に公開されている。

この時点では、まだ「真珠湾の真実」が米国でも発刊されていなかったので、マッカラムの日本挑発8指針も、ルーズベルトの本音も明かされてはいない。

 

 

いずれにしても、この「真珠湾攻撃」は、日本人にとって、輝かしい歴史でも何でもない。

日本敗北への第一歩だったのだ。

 

「トラ、トラ、トラ!」は、多くのサイトで配信中: