梶芽衣子の映画 「無宿(やどなし)」 高倉健と勝新太郎のW主演! 梶芽衣子かわいい! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「無宿」

(やどなし)

 

 

 

「無宿」 プレビュー

 

1974年10月4日公開。

高倉健と勝新太郎がダブル主演した唯一の作品。

昭和49年度文化庁芸術祭参加作品。

勝プロダクション製作。

 

 

脚本:中島丈博・蘇武道男

監督:斉藤耕一

出演者:

高倉健、勝新太郎、梶芽衣子、安藤昇、大滝秀治 、殿山泰司、 中谷一郎 

 

 

あらすじ:

昭和十二年夏。

粋な着流しの穴吹錠吉(高倉健)と、白い麻の背広に力ンカン帽の駒形玄造(勝新太郎)が出所した。

駒玄は坂東梅之丞率いるドサ廻りの芝居小屋に舞い戻った。

錠吉の方は、兄貴分の女房ユキノを女郎屋へ訪ねるが、既にユキノは死んでいた。

女郎のサキエ(梶芽衣子)は、ユキノの死因は自殺で、自分も同じ道を巡るのは嫌だ、足抜けさせて欲しい、と錠吉に哀願する。

丁度、遊びに来ていた駒玄の助けを貸りて、錠吉はサキエを足抜きさせてやった。

しかし、人混みで錠吉を見失ってしまったサキエは、梅之丞一座にいる駒玄と出会った。

その時駒玄は、サキエから、錠吉が元潜水夫だった事を聞き、自分の「計画」に錠吉を引き込む決意をした。

駒玄とサキエは兄貴分の仇・人斬り仙蔵(安藤昇)を狙っている錠吉を捜し廻った。

そして、とある宿屋で錠吉を見つけた駒玄は、錠吉に、山陰沖に沈んでいるバルチック艦隊の軍用金引き上げの話を持ちかけるが、錠吉は無視し、再び姿を消した。

サキエを追って来た玉井組に追われた駒玄とサキエは、とある賭場で錠吉が捜し求めている仙蔵と会った。

そこへ錠吉もやって来た。

駒玄が止めるのを振り切った錠吉は、仙蔵と対決、兄貴分の仇を討った。

だが仙蔵は死ぬ間際、兄貴分を殺せ、と命じたのは親分の大場(大滝秀治)である事を錠吉に告げた。

そして、錠吉はまたもや駒玄とサキエの前から姿を消した。

錠吉の事を諦めた駒玄は、サキエとともに山陰の海へ行き、駒玄の父の使用人だった為造の家へ巡り着いた。

目指す海域は軍の立入禁止区域となっていたが、駒玄は為造(殿山泰司)から舟を買い、サキエに呼吸ポンプをこがせて、自ら潜って金を探し廻った。

そんな時、大場親分を殺し、追手から逃れて来た錠吉が、二人のいる海岸へやって来た。

そして、錠吉も駒玄と交替で海に潜ることになった。

数日後、沈んでいる船の残骸を発見、大金はもうすぐ目の前とばかり大喜びする。

しかし、そこへ錠吉を追っている大場の子分の辰平(中谷一郎)たちが現われた。

辰平たちと対決しようとする錠吉を、駒玄は持っていた舟の残骸で殴り倒し、「ここは立入禁止区域だ!」と叫びながら彼らに近づくが、いきなり拳銃で射たれてしまった。

気が付いた錠吉も駒玄に近づこうとした時、弾丸が二、三発命中、その場に倒れた。

二人が死ぬのを見ていたサキエは、愕然として、砂浜に膝を落とすのだった。

 

 

コメント:

 

アラン・ドロン主演、ロベール・アンリコ監督によるフランス映画『冒険者たち』をモチーフにした、男2人と女1人のロードムービー。

いろんな要素の詰まった作品になっている。
勝新太郎と高倉健という2大スターが共演しているということだけでも観る価値はある。
洋装の勝新太郎と和服の高倉健。

時代がちょうどそういう時代なのかもしれないが、明治・大正の匂いを感じさせる作品。


足抜けさせた女郎を連れてバルチック艦隊のお宝を探すという設定には違和感があるが、それなりに楽しめる。
ラストシーンは随分、洋画の影響を受けているのかなという感じです。
車の中から銃で撃たれて死ぬシーンはどことなく”ゴッドファーザー”を感じさせ、掘っ建て小屋から出て行って死ぬシーンは”明日に向かって撃て”をそして、小舟が海の上で揺られるラストシーンは”太陽がいっぱい”を感じてしまう。

やくざ映画なのに、洋画風で、最後に主人公の二人とも死んでしまうという異色の最期になるのは、勝プロの意地か?

 

視・読・聴〕: 無宿(やどなし)

 

女郎役の梶芽衣子が可愛い。

すでにこの時、女囚サソリなどで主役を張っていたのに、ここでは、可憐さをいっぱいに見せる演技を披露している。

やはり俳優はいろいろな顔を見せられないといけないということかも。

それにしても、梶芽衣子のこんな素朴な可愛い笑顔が見れるのはこの映画だけかも。

 

梶芽衣子 無宿やどなし

 

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