黒澤明が選んだ映画 第39作  「誇り高き男」  往年の西部劇映画! 主題歌がステキ! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「誇り高き男」 

(原題:The Proud Ones)

 

映画音楽『誇り高き男』(Film「The Proud Ones」1956) - YouTube

 

「誇り高き男」  予告編

 

1956年9月14日公開。

ロバート・ライアン主演の痛快西部劇。

 

原作:ヴァーン・アサナス「不屈の人々」

脚本:エドモンド・H・ノース、ジョセフ・ペトラッカ

監督:ロバート・D・ウェッブ

主題歌:スリー・サンズ

出演者:

ロバート・ライアン 、 ヴァージニア・メイヨ 、 ジェフリー・ハンター 、 ロバート・ミドルトン 、 ウォルター・ブレナン 、 アーサー・オコンネル 、 ケン・クラーク 、 ロドルフォ・アコスタ 、 ジャッキー・クーガン

 

誇り高き男 (1956) スリーサンズ The Proud Ones - YouTube

 

あらすじ:

1872年、カンサス州フラット・ロックの町。

テキサスから食用牛の大群が入り、この町にブームが訪れたのに眼をつけた悪ボス、ジョン・バレット(ロバート・ミドルトン)は、キーストンの町からやってきて、荒稼ぎをするため町の酒場を買い取る。

保安官カス(ロバート・ライアン)はバレットと仇同士。

許婚のサリイ(ヴァージニア・メイヨ)が止めるのも聞かずバレットに会いに行く途中、家畜と共に町に来たカウボーイの一人、サッド(ジェフリー・ハンター)に会う。

サッドはカスがキーストン町の役人をしていたとき、丸腰の父親を射殺したと恨んでいる。

バレットの酒場に来たカスは、サッドを相手にイカサマ賭博をやっていた男をあばいたので騒動が起こり、カスを射とうとしたバレットの子分を阻止したサッドは負傷。

サリイの手当てを受ける。

カスは頭に負傷したのが原因でその後しばしば一時的に失明。

サッドは父親がバレットの子分だったことを知り、カスが法を守る不屈の男であることも理解。

カスの申し出で留置所の看守になる。

やがてバレットの子分3人がカスに逮捕され、バレットは仕返しに二人の子分にカスを狙わせる。

ある夜、カスは失明状態となり辛うじて死地を脱する。

怖気づいた助手のジムは辞職、サッドが後任になる。

その後、カスを狙う子分の一人チコが彼をだまし討ちにしようとして返り討ち。

サッドは父親が殺された時の光景を想像、復讐心を起しカスを狙うが逆に拳銃を奪い取られる。

だが一切を水に流し拳銃を返すカスに、彼が卑怯な男でないことを知る。

バレットは町会議員を買収、カスを辞任させようとしたが、彼は逮捕した子分を巡廻裁判にかけるまではやめないと宣言。

バレットは遂にカスとサッドの外出中、留置所を襲撃し囚人を奪還。急を知った二人はバレットの子分と対決。

激しい拳銃戦の最中カスは再び失明状態になったがサッドと協力、悪漢共を倒し自らも傷を負う。

彼に代わったサッドは酒場でバレットを逮捕しようとしたが卑怯なバレットは隠した拳銃でサッドに向い、その弾に倒れる。

かくて悪漢一味は滅びた。

カスはサッドに後事を託しサリイと町を去った。

 

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コメント・:

 

黒澤明が選んだ100本の映画に入っている西部劇は、本作と『荒野の決闘』の2本だけ。

実はこの作品は、黒澤明監督が最も好きな西部劇であったらしい。

 

ロバート・ライアンが、誇り高い実直な保安官を誇張のない渋い演技で演じていて、しみじみとした良い作品。

彼に丸腰の父親を撃ち殺されたと思い込んでいる若者を、ジェフリー・ハンターが演じ、その葛藤と成長を好演している。

この2人のサスペンスある対立と、そこに芽生えてくる信頼が作品の大きな見どころである。

 

主役をつとめたロバート・ライアンは、数多くの西部劇に出演した往年の西部劇俳優として有名。

のちに、『史上最大の作戦』など戦争映画にも出演して存在感を示した。

 

日本ではスリー・サンズの演奏による主題曲が日本ビクターから発売され、レコード売上は50万枚を超える大ヒットになった。

また、主題曲は文化放送『ユア・ヒット・パレード』で1956年度の年間9位を記録している。

映画は知らなくとも、このメロディは聞いたことがあるという方は多いのでは。

 

 

 

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