豊川悦司の映画 「やわらかい生活」 双極性障害を患った独身女性の人生! 寺島しのぶ主演! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「やわらかい生活」

 

やわらかい生活 の映画情報 - Yahoo!映画

 

「やわらかい生活」 予告編

 

2006年6月10日公開。

双極性障害を患った独身女性の人生を描く。

寺島しのぶ主演作品。

 

参加した映画祭:

2006サンダンス映画祭 ワールドシネマコンペティション。

2006ドーヴィル映画祭。

第35回ロッテルダム国際映画祭。

第17回シンガポール国際映画祭。

第6回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX200。

第30回湯布院映画祭。

 

原作:絲山秋子 「イッツ・オンリー・トーク」

脚本:荒井晴彦 

監督:廣木隆一 

 

キャスト:

  • 寺島しのぶ:橘優子
  • 豊川悦司:橘祥一
  • 松岡俊介:本間
  • 田口トモロヲ:痴漢Kさん
  • 妻夫木聡:気の弱いヤクザ
  • 柄本明:橘昭夫
  • 大森南朋:バッハ

 

やわらかい生活 : 作品情報 - 映画.com

 

あらすじ:

35歳。独身。一人暮らし。一流大学卒業後、一流企業の総合職、バリバリのキャリアウーマンだった優子(寺島しのぶ)。

しかし、両親と親友の突然の死をきっかけに、うつ状態へ落ち込む。

仕事も、男も、全てを失った。

人生はどん底のまま、出会い系サイトで知り合った50歳の“趣味のいい痴漢”である建築家Kさん(田口トモロヲ)に連れられてきた蒲田を不思議と気に入り、住みはじめる。

理由は、この町には下町のような”粋”はないけど、今の無気力な自分をまるごと受け入れてくれる温かさがあるから。

「俺のビッグマックを盗ったトンビを45オートで撃ち殺した」と自慢する、まだ幼さの残るうつ病のやくざ(妻夫木聡)。

「できないんだ。ED(勃起不全)なんだ」と告白する元同級生の議員、本間(松岡俊介)。

競馬ですって車を駐車場から出せないから泊めてくれと突然現れた、能天気な、いとこの祥一(豊川悦司)。

こんな男たちが優子の周りに集まってくる。

彼らとの関わりの中で、少しずつ優子の固くなっていた心がほぐれていく。

夏から秋へ。

ゆるやかに結びついていた彼らとの関係は、ゆるやかに変化していくが、それは優子にとっても新しい時間へのはじまりでもあった。

 

やわらかい生活:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS

 

コメント:

 

原作は、絲山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」。

第96回文學界新人賞受賞作品である。

 

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東京・蒲田を舞台にした、かつては「躁うつ病」といわれていた双極性障害を患った独身女性の人生を寺島しのぶが演じる。

彼女の周りに集まってきた4人の男たちとの風変わりな関係を描いた作品。

 

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驚くような痛快な出来事など全くない、つまらない地味なストーリーだ。

しかし、寺島しのぶの演技力はこの頃からピカイチで、彼女の魅力だけで観客を引っ張っていく。

素晴らしい。

 

従兄である祥一を演じた豊川悦司も良い。

スゴイ色気だ。

この当時のトヨエツは無敵だった。

 

やわらかい生活 | UkiUkiれいんぼーデイ

 

人の死を描いていて、最後の死が最悪。

ここまで人の不幸をネタに映画を創るというのは悪趣味という気もするが、寺島しのぶがヒロインだから映画になっている。

やはりこの人は、母が富司純子、父が尾上菊之助という役者の血を受け継ぐ女性だけあって、現在の邦画界における貴重な存在なのだ。

どんなみじめな役柄でもしっかりと全身で演じ切り、最後に「どうだ!」という歌舞伎役者ばりのプライドが光る。

 

EDマザコン議員、痴漢男、気弱ヤクザらに救われる!? 人生どん底ヒロインの再生を描いた映画『やわらかい生活』 - トレンドニュース

 

トヨエツもこういう女優との共演だと気合が入ったことだろう。

映画とは、気と気のぶつかり合いだから。

 

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さらに、妻夫木聡、柄本明、大森南朋といった芸達者たちの存在も楽しくさせている。

こういう映画は実に興味深い。

 

やわらかい生活 | UkiUkiれいんぼーデイ

 

興行成績は振るわなかったが、内容は十分堪能できる作品である。

 

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