「NO WAY BACK 逃走遊戯」
(原題:No Way Back)
1995年5月13日公開。
日米合作のアクション・スリラー映画。
第20回報知映画賞助演男優賞受賞(豊川悦司)。
監督・脚本:フランク・カペロ
キャスト:
- ザック・グラント:ラッセル・クロウ
- ユウジ・コバヤシ:豊川悦司
- メリー:ヘレン・スレイター
- テツロウ:嶋田久作
- フランク・サラーノ:マイケル・ラーナー
- ヴィクター・サラーノ:アイアン・ジーリング
- セイコ・コバヤシ:ケリー・ヒュー
- エリック・グラント:アンドリュー・J・ファークランド
あらすじ:
FBI捜査官ザック・グラント(ラッセル・クロウ)は新人セイコ(ケリー・ヒュー)を使った囮捜査で、そのセイコにマフィアの首領の息子ヴィクターを殺害され、さらにセイコにも自殺されてしまう。
ザックはこの事件の黒幕を捜し求め、ニューヨークを拠点に活動している日本人ヤクザのボス、ユウジ・コバヤシ(豊川悦司)を重要容疑者として逮捕した。
最愛の息子を殺されたマフィアの首領サラーノ(アイアン・ジーリング)がこれを知り、ザックの息子・エリック(アンドリュー・J・ファークランド)を誘拐してユウジを引き渡すように要求する。
ザックはエリックを出産する時に妻を亡くしたため、エリックには素直に愛情を表現できずにいた。
ザックはエリックを救うためFBIとの連絡を絶ち、サラーノの待つロサンゼルス行きのジェット機にユウジを連れて乗り込む。だが機内でマフィアとの取り引きに気付いたユウジはジェット機をハイジャックし、飛行機は砂漠の飛行場に不時着した。
ユウジはスチュワーデスのメリー(ヘレン・スレイター)を人質に逃走する。
ザックはユウジを追跡して再逮捕するが、三人は飛行機にいる時から彼らを見張っていたマフィアの手先に捕まり、取引先へと移動していった。
一方彼らの動きは、FBIにもユウジの配下・テツロウ(嶋田久作)たちにも知られており、途中で三者が衝突してザックとユウジとメリーの三人が行動を共にすることになる。
ザックはサラーノと連絡を取り、翌朝の取り引きを約束した。
いくつかの災難に巻き込まれながら移動する間に、セイコはユウジの妹であり、兄妹の養父を殺したサラーノ一家への復讐のためセイコが働いたが、自殺は予定外の行動だったことが知れる。
翌朝、取り引き場所に辿り着いた時、それぞれの事情を知ったザックとユウジには友情のようなものが芽生えていた。
ザックはエリックを救うため、ユウジはサラーノを殺すために共闘する。
ユウジは養父の復讐を果たし、そしてザックは命がけでエリックを救い出して親子の絆を確認するのだった。
コメント:
1995年制作の日本・アメリカ合衆国のアクション・スリラー映画。
FBI捜査官と日本人ヤクザとの逃走劇を描く。ラッセル・クロウ、豊川悦司らが出演。
豊川悦司は第20回報知映画賞助演男優賞を受賞。
タイトルからしてB級感があるがそれなりに面白い。
豊川悦司は、背も高くスタイルもいいので、外人と並んでも見栄えがする。
正直日本のヤクザである必要性は感じないがキャラづけでアクセントが欲しかったのだろう。
ヤクザ=ジャパニーズ・ギャングに侍のイメージも投影しているのかも。
豊川悦司ファンなら観て損は無い。
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