『リアル〜完全なる首長竜の日〜』
2013年6月1日公開。
第9回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作。
興行収入:4.2億円。
原作:乾緑郎『完全なる首長竜の日』
監督・脚本:黒澤清
キャスト:
- 藤田浩市 - 佐藤健
- 和淳美 - 綾瀬はるか
- 相原栄子 - 中谷美紀
- 沢野 - オダギリジョー
- 高木真悟 - 染谷将太
- 米村 - 堀部圭亮
- 晴彦 - 松重豊
- 真紀子 - 小泉今日子
![☆リアル~完全なる首長竜の日~(2013)☆ - Cinema Collection 2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/2c/9389d3df296f9e3406f62dcc7f853f8c.jpg)
原作は、乾緑郎による日本のSF小説、ミステリー小説(宝島社より2011年1月8日発行)。
第9回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作。
第4回の同コンテストで大賞を受賞した海堂尊の『チーム・バチスタの栄光』以来の満場一致での大賞受賞となった。
早川書房『ミステリが読みたい!』2012年版で国内編19位にランクイン。
『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した乾緑郎『完全なる首長竜の日』(宝島社・刊)を、黒沢清監督が映画化。
自殺未遂をして昏睡状態になった恋人の意識へ潜入するうちに遠い日の出来事に行き着くミステリー作品。
黒沢清監督が、脳の中の交流、コミュニケーションを扱った作品。
センシングという医療技術らしい。
この映画は、興行収入がたった4.2億円という大コケの結果になった。
その最大の原因は、ミスキャストだ。
この作品は、幼き頃の罪悪感に苦しむ主人公を、妻の献身が救うという話だ。
最も重要なのは、この夫婦を演じた役者のレベルだ。
主人公の夫を演じた佐藤健は、普通に良いと思える。
だが、妻を演じた綾瀬はるかは、全然無理だ。
「狂気」の部分を表現しなければならないのに、綾瀬はるかの健康的で幼い印象では、違和感ありすぎだ。
この女優は、本作の前年公開の『ホタルノヒカリ』でも同じだったが、可愛いだけで人気が出てしまって、映画女優としての演技力がほとんどないまま時間が経ってしまっているのだ。
ホラー映画など無理、無理!
2年後の『海街diary』で存在感を示した感はあるが、これは是枝監督の演出のおかげ。
最近も連ドラでがんばっているが、この人はやはり学芸会しかできない可愛いお人形だ。
つまり、吉永小百合の後継者だ。
その正反対は、看護婦役を演じている中谷美紀。
持ち前のホラー的演技で、実に面白い。
こちらは、美人であり、演技力ありの、最高の女優である。
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