「デス・レース」
(原題: Death Race)
2008年11月29日日本公開。
近未来の刑務所を舞台に、改造マシンによる命がけのレースと陰謀を描くアクション映画。
カルト的な人気を誇った『デス・レース2000年』のリメイク。
PG-12指定。
興行収入:$75,677,515。
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:
- ジェンセン・エイムズ
- 演 - ジェイソン・ステイサム、日本語吹替 - 山路和弘
- ターミナル島刑務所の囚人。元レーサー。妻と幼い娘と暮らしていたが、働いていた製鉄所が閉鎖された夜に妻が何者かに殺害され、その罪を着せられた。ヘネシーとの取引で新たな"フランケンシュタイン"としてデス・レースに参加することになる。
- クレア・ヘネシー
- 演 -ジョアン・アレン 、日本語吹替 - 小山茉美
- ターミナル島刑務所の所長。デス・レースを取り仕切っている。レースに参加する囚人の命を何とも思っていない冷酷な性格。
- ジョセフ・"マシンガン・ジョー"・メイソン
- 演 - タイリース・ギブソン、日本語吹替 - 竹田雅則
- ターミナル島刑務所の囚人であり、デス・レースの参加者。黒人のゲイ。誰かを殺すたびに自らの顔に傷を残している。先代"フランケンシュタイン"をレースで殺害した。
- コーチ
- 演 - イアン・マクシェーン、日本語吹替 - 小川真司
- ターミナル島刑務所の囚人。ジェンセンのチームのヘッドメカニック。デス・レースについて多くのアドバイスをジェンセンに送る。実は仮釈放の身だが、外の世界への恐怖心から刑務所に留まり続けている。
- エリザベス・ケース
- 演 - ナタリー・マルティネス、日本語吹替 - 木下紗華
- 女性刑務所の囚人。ジェンセンの車にナビゲーターとして同乗する。警察官の夫を殺害した罪で逮捕された。
- スロボ・パチェンコ
- 演 - マックス・ライアン、日本語吹替 - 青山穣
- ターミナル島刑務所の囚人であり、デス・レースの参加者。ロシア人。刑務所内の白人同盟のリーダー。新入りのジェンセンに挑発的な態度を取る。
- T.ウーリック
- 演 - ジェイソン・クラーク、日本語吹替 - 牛山茂
- ターミナル島刑務所の看守長。ヘネシーの腹心。
- リスト
- 演 - フレデリック・コーラー、日本語吹替 - 遠藤純一
- ターミナル島刑務所の囚人。ジェンセンのチームのメンバー。他の囚人の情報をリストアップしている。
- ガナー
- 演 - ジェイコブ・バルガス、日本語吹替 - 北沢力
- ターミナル島刑務所の囚人。ジェンセンのチームのメカニック。
- トラヴィス・コルト
- 演 - ジャスティン・マダー
- ターミナル島刑務所の囚人であり、デス・レースの参加者。元NASCARドライバーだが、酒とドラッグによる危険運転で死傷者を出し服役している。
- ヘクター・グリム
- 演 - ロバート・ラサード
- ターミナル島刑務所の囚人であり、デス・レースの参加者。通称「死神(グリム・リーパー)」。終身刑を3回受けている、反社会性人格障害者。刑務所長であるヘネシーを神と崇拝している。
- 14K
- 演 - ロビン・ショウ、日本語吹替 - 中川慶一
- ターミナル島刑務所の囚人であり、デス・レースの参加者。中国系アメリカ人。チャイニーズマフィア「三合会」の10代目。ビジネススクールに通い、MITの経営修士号を取得したインテリ。
- 先代"フランケンシュタイン"
- 声 - デヴィッド・キャラダイン、日本語吹替 - 木村雅史
- ターミナル島刑務所の囚人。デス・レースの人気レーサーだったが、冒頭でマシンガン・ジョーに殺害される。過去のレースで負った顔の怪我を隠すためマスクを被っている。
あらすじ:
2012年。
アメリカでは犯罪が増加し囚人を収容しきれなくなったため、刑務所の運営を民間に委託するようになる。
孤島の刑務所ターミナル・アイランドでは、マシンガンを搭載した改造車で刑務所内のコースを3日間の行程で走る“デス・レース”と呼ばれるレースが開催されていた。
ドライバーは囚人で、助手席のナビゲーターは美女揃いの女囚人が務める。
ドライバーは5勝すると自由を与えられるが、負ければ轢き殺される。
その様子は中継され、全世界を熱狂させていた。
元レーサーのエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は製鉄所で働きながら、妻と幼い娘と暮らしている。
製鉄所が閉鎖された日の夜、妻が台所で倒れているのを見つける。
エイムズは駆け寄るが、背後から襲撃され気を失う。
エイムズが目覚めると妻は血まみれで、自分の手には血のついたナイフが握られていた。
ターミナル・アイランドに収容されたエイムズは、刑務所長ヘネシー(ジョアン・アレン)から、フランケンシュタインという覆面レーサーのふりをしてレースに出場することを要求される。
フランケンシュタインは、5勝目を懸けたレース中の事故で死んでいた。
勝てば自由の身、断れば娘と2度と会えなくなるとほのめかされ、エイムズは出場を決意する。
エイムズは、レースカーの改造を行う囚人のコーチ(イアン・マクシェーン)、ガナー、リストの協力を得て、マシンガン・ジョー(タイリース・ギブソン)、パチェンコらと接戦を繰り広げながら2日間の日程をこなした。
しかしナビゲーターのケース(ナタリー・マルティネス)はエイムズに、フランケンシュタインの事故は、ヘネシーの指示でケースがマシンに細工をしたのが原因だと告げる。
エイムズは、濡れ衣を着せられレースに参加することになったのも、ヘネシーの策略だったと気づく。
さらに、ヘネシーは彼を今後もフランケンシュタインとして出場させるため優勝を阻むだろうと、ケースは続ける。
エイムズは娘と再会するため、最終日のレースに挑む。
コメント:
ジェイソン・ステイサム主演の人気シリーズ「デス・レース」の第1作。
近未来の刑務所を舞台に、改造マシンによる命がけのレースと陰謀を描くアクション映画。
本作で使用される車はリメイク元と違い、実在の車に防弾装甲や機関銃やミサイルランチャーなどを装備したデザインとなっている。剣のプレートを踏むと前方への攻撃用の銃火器、盾のプレートを踏むと後方への迎撃用の装備がアンロックされる。緊急時に備え全ての車両の武器をロックする「キル・スイッチ」を司令室が有している。
具体的には、以下の通り:
- フォード・マスタングGT(先代"フランケンシュタイン"及び、ジェンセンの車)
- ボンネットに2挺のM134ミニガンが搭載されており(冒頭のレースでは3挺のグロスフスMG42機関銃)、剣のプレートを踏むとそれらが使用可能になる。盾のプレートを踏むとスモーク(煙幕)、ナパーム(焼夷弾)、オイルが使用可能になる他、リア部の厚さ15cmの鉄板「墓石」は緊急時にはタンクが剥き出しになる代わりに実体弾としてパージする事も可能。終盤にはキル・スイッチ対策でタンクを焼夷弾代わりに射出する機能とその代わりの1.9lのサブタンクが追加された。
- ダッジ・ラム(マシンガン・ジョーの車)
- ボンネットに4挺のブローニングM1919A4、両サイドに一対のM61 バルカンを搭載している。優勝者を決める第3レースのみ、ルーフに6挺のRPG-7を搭載する。
- ビュイック・リヴィエラ(パチェンコの車)
- ボンネットに4挺のMG34機関銃、グリル付近に2挺のPPSh-41と2挺のウージー9mm短機関銃、リア部装甲に3挺のブローニングM1919A4機関銃を搭載している。
- ポルシェ 911(14Kの車)
- フロントに2挺のMG42機関銃と4連装ロケットランチャー、両サイドに5対の迫撃砲、リアウィンドウに4発の対地ミサイルを搭載している。
- ジャガー・XJS(コルトの車)
- ボンネットに2挺のブローニングM2HB重機関銃を搭載している。
- クライスラー・300C(グリムの車)
- ボンネットに3挺のFN MAG機関銃、ルーフにロケットランチャーを搭載している。
- ポンティアック・トランザム(カーソンの車)
- ルーフにM1919A4機関銃、リアウィンドウにM134ミニガンを搭載している。
- ビュイック・リヴィエラ・ボートテール(リギンスの車)
- 助手席に2挺のブローニングM37を、リア部装甲に六方手裏剣型の撒菱の敷設装置を搭載している。
- BMW・E32(サイアドの車)
- 複座型航空機風の改造がなされ、元々助手席があった位置に大型のフラッシュハイダー付きM134ミニガンを搭載している。
- ピータービルト・359(武装トレーラー)
- 通称「戦艦(ドレッドノート)」。所長が刑務所内で囚人立ち入り禁止にして造らせた武装トレーラー。荷台部分はタンクローリーを改造したもので、リアにM1エイブラムス主力戦車の105mm主砲、サイドにミニガンと火炎放射器、車体上部にブローニングM2重機関銃、ホイールにはパンクスピナーが装備されている。第2レース中盤に乱入し、参加者をジェンセン、ジョーの2名を残し虐殺。しかし2人の罠に嵌り、ドクロマークにより出現したバリケードにフルスピードで突っ込んで呆気なく大破した。
- フォード・クラウンビクトリア ポリスインターセプター(警備車両)
- 刑務所の警備車両。終盤、脱獄したジェンセン、ジョーの2名を数台が追跡するも所詮は無改造のセダンであり、刑務所の橋の上でジェンセンが放った燃料タンクに衝突、爆発し全台が大破した。
2008年アメリカ×イギリス×カナダ×ドイツ合作。
ジェイソン・ステイサム主演のハードアクションが迫力満点だ。
<物語>
2012年アメリカの経済は崩壊し失業率は過去最悪になった。犯罪が多発し刑務所は満員状態となり民営化へと移行されます。ビジネスとなった刑務所は囚人を使った「デス・レース」を企画しネット中継で儲けを狙うようになって。。
こういう設定は面白い。
こんなレースがあったらぜひ見たい。
ジェイソン・ステイサム相変らずカッコイイ!
近未来。脱獄不可の孤島の刑務所。
無実の妻殺しで服役中のステイサムは、民営化した刑務所の資金集めの『デスレース』に出場することになる。
ほとんど、レースとは名ばかりの殺し合いだ。
囚人をレースで闘わせて殺すのが目的としか思えないサイコな女所長(ジョアン・アレン)の存在感はハンパない。
レースは熾烈を極める。
所長の仕掛けるエグい罠・・・轟音&爆音&爆発炎上・・と、どこまでも過激。
ガンガン鳴り響くロック・ミュージックに煽られて、走る車の仕様が凄い。
実在の車に防弾装甲や機関銃やミサイルランチャーを装備したデザインにワクワクする。
それにしても、2000年代のステイサムは渋くてセクシー。
うっすらと頭髪が残っている。
顔は脂肪ひとつなく、スッキリ細面なのに、胸板の筋肉の美しいこと。
腕の筋肉のたくましいこと・・・それを見れただけで満足感がある。
サイコは所長にも天罰当たり、胸のすくラストになっている。
映像の重い暗さが重奏低音のように、体幹に効いてくる。
何も考えずに、感じる映画だ。
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