三船敏郎の映画 第114作 「レッド・サン」 三船敏郎、C・ブロンソン、アラン・ドロンの共演! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「レッド・サン」

(英語:Red Sun, フランス語: Soleil Rouge

 

レッド・サン - 作品 - Yahoo!映画

 

 

「レッド・サン」 プレビュー

 

1971年11月26日日本公開。

フランス・イタリア・スペイン・アメリカ合衆国共作の映画。

 

脚本:レアード・コーニッグ、ローレンス・ロマン

監督:テレンス・ヤング

出演者:

三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン、ウルスラ・アンドレス、中村哲、田中悟

 

ヤフオク! - 1971年『レッド・サン』 三船敏郎 チャールズ・...

 

あらすじ:

日米修好の任務を帯びた日本国大使、坂口備前守(中村哲)と随行の武士、黒田重兵衛(三船敏郎)、名室源吾(田中悟)の一行は、合衆国大統領に献上すべき宝刀を護衛しながら特別列車でアメリカ西部を東に向かっていた。

ところが、この列車に連結された、金貨の納められた郵便車を西部名うての強盗団、ボスのリンク(C・ブロンソン)と相棒のゴーシュ、(A・ドロン)一味に襲われ、警護騎兵隊の意表をついた見事な策略で、金貨を奪取された。

さらにリンクとゴーシュは、初めて見る日本人に好奇心を抱き、大使一行の特別車に押入り、宝刀を認めたゴーシュは、黄金に輝く太刀に驚嘆の声をあげて、これを持ち去ろうとした。

その時、使命感に燃える源吾が、ゴーシュに斬りかかり逆に射殺されてしまった。

かねてボスの座を狙っていたゴーシュは、郵便車に残っていたリンクを貨車もろとも爆死させようと計り、意気揚々とひきあげていった。

事は急を要していた。

大使は重兵衛に7日間の猶予を与え、宝刀奪還を命じた。

重兵衛は、爆破で負傷したリンクを手当し、傷がいえると、ゴーシュ追跡の案内役に立てて出発した。

スキあらば逃げ出そうとするリンクもそのつど重兵衛にとり押えられた。

だが、途中、盗賊に襲われたメキシコ人一家の危難を救ってお互いの実力を認めあった二人の間には、奇妙な信頼関係が生じてきていた。二人はサン・ルーカスの町へ入った。

ゴーシュの情婦クリスチーナ(U・アンドレス)を迎えにきたゴーシュの手下を一気に倒した二人は捕虜にしたハイアットとクリスチーナを連行して追跡行を続けた。

途中、リンクはハイアットを伝言を託して解き放してやった。

それを伝えきいたゴーシュはリンクを迎え撃つべく指定場所の教会へ向かった。

リンク一行が、ある集落で一泊した翌朝、クリスチーナが逃げ出し、途中でコマンチ族に襲われたがリンクと重兵衛に救われた。

しかしこのため、二人が教会に着いた時にはすでにゴーシュに先廻りされ、武器をとりあげられてしまった。

とそのとき、コマンチ族が大挙して襲撃してきたのだ。

思わぬ事態に、リンク、重兵衛、ゴーシュは一丸となって、コマンチ撃退に転じた。

激闘の末、ようやくコマンチ族を蹴散らした三人は、再び対決の時を迎えた。

コマンチ襲撃のときに宝刀を取り戻した重兵衛だが、源吾の復讐心に燃え、金貨の隠し場所を知るまではゴーシュを殺さないというリンクへの約束も忘れて斬りかかった。

しかしゴーシュのピストルが一瞬速く火を吹き、重兵衛ほどうと倒れた。

無念の重兵衛はリンクに宝刀を頼むと言い残して、がっくりと息絶えた。

 

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コメント:

 

1971年公開のフランス・イタリア・スペイン・アメリカ合衆国共作の映画。

日本映画を代表する三船敏郎とハリウッド映画を代表するチャールズ・ブロンソン、フランス映画のスターアラン・ドロンの世界3大スターが共演した異色の西部劇。

三船プロが、パラマウント映画に対し三船敏郎主演の侍を主役にした西部劇の企画を持ちかけたのが1965年の事であった。

この企画に賛同したのが製作者のテッド・リッチモンド。

しかし、当時アメリカ本国やイギリスでは007を中心にしたスパイ映画ブームが起きており、西部劇(しかも侍が主演の)に興味を持つものは少なかった。

だが、テッドは諦めず、遂にフランスのロベール・ドルフマンと合意して実現したのだ。

監督に『007』のテレンス・ヤング。

音楽に『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』のモーリス・ジャールを起用した。

 

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欧米人は太陽を「黄色/Yellow」と感じる。

子供の絵でも黄色を使って描く子が多い。

日本人は太陽を赤で描くことが多い。

この映画の題名{レッドサン」は「日本人」を表現しているという。

 

ストーリーの陳腐さを押しのけてしまうぐらいの三船敏郎という俳優の存在感は強烈である。

ブロンソンにドロンという当時の世界的スターを相手に回して堂々と渡り合っている様子に感動してしまう。


融通の効かない格式張った武士をこの人ぐらいわかりやすく演じきることができる人もそういない。

ガンマンを相手に剣で立ち向かうなどという非常識な役回りでも、この人ならそのオーラで納得させてしまう。
 主役の一画を堂々と張っていて、前回のハリウッド映画「グラン・プリ」の時のような、ちょっと出演してみました程度の扱いではないところも彼の存在感を大きく見せることになっている。


ドロンの役回りはあくまでこずるい悪党役なので3人のうちでは一番出番が少ない。

それでもさすが花のある役者だけあって、黒づくめのスタイルでの悪漢ぶりが決まっている。

 

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ブロンソンと三船の二人が悪漢ドロンを追いかけるという追跡物の形をとる。

ブロンソンも強盗団の一味なのだがドロンに裏切られたといういきさつで三船に渋々付き合わされることになっている。

この二人の珍道中ぶりが面白い。


荒野でハイキングよろしくランチの弁当を広げる三船。

お裾分けを頂くブロンソンという何とも微笑ましいショットだ。


格式張った三船に対してブロンソンがトボけた態度で応ずるというやりとりが楽しい。

二人の対照的な持ち味が生かされている。
 

三船も武張ってばかりではなくこの人らしいユーモアセンスも垣間見せる。

娼館に立ち寄る二人。

からかうつもりか、三船に女を充てがうブロンソン。

興味本位で彼の部屋を覗いたブロンソンに短剣を投げつける。
 

ちゃっかり西部の女とベッドを伴にしている三船。

一夜をともにした女の寝姿にニヤつく三船。

椿三十郎を思わせるユーモア。

こんなシーンがあったとは。
 

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