渡瀬恒彦の映画 「三匹の牝蜂」 大原麗子との出会いとなった記念作! 和田アキ子も出演! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「三匹の牝蜂」 

 

201 三匹の牝蜂 1970 鳥居元宏 : 日本映画の遺伝子

 

1970年6月13日公開。

渡瀬恒彦と大原麗子が出会った作品。

 

脚本:中島貞夫・掛札昌裕

監督:鳥居元宏

主題歌:和田アキ子「女王蜂のフーガ」

 

キャスト:

  • 美奈:大原麗子
  • サチ子:夏純子
  • ハツエ:市地洋子
  • ダッコ:片山由美子
  • 三郎:渡瀬恒彦
  • 矢吹:小池朝雄
  • 金持の婦人:阿井美千子
  • 村上産業社長:金子信雄
  • クラブのママ:楠トシエ
  • ギターを弾く女:和田アキ子
  • 山田物産社長:藤村有弘
  • 義夫:林真一郎 
  • 姐さん:曽我町子
  • 吉川:唐沢民賢
  • 爺さん:左卜全
  • スポーツカーの男:鈴木ヤスシ
  • スポーツカーの男:広瀬義宣
  • 歌手:ピーター
  • 荒川:工藤堅太郎
  • おすみ:三島ゆり子

 

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あらすじ:

賑わう万博会場を三人のズベ公が、右往左往していた。

東京から流れついたサチコ(夏純子)、団体客の食事を失敬する美奈(大原麗子)、地方から来た金持の爺さんに身の上話で泣きを入れて、フトコロの金をねらうハツエ(市地洋子)の三人組である。

三人はゴーゴー喫茶でチンピラの三郎とスナックのマダムおすみ(三島ゆり子)を知った。

おすみはスーパーマーケット営業主任・義夫(林真一郎)の愛人だが、義夫は万引き女を捕まえてはホテルへ連れこんだりする悪質な男だった。

三人はさっそく義夫を脅し、金をまきあげてしまった。

そして、次に計画したのはバー荒し。

だが、狙ったバーが暴力団・戸田組の経営だったところから、三人はリンチを加えられ、美奈は監視役の三郎(渡瀬恒彦)と恋仲となった。

やがて、村上産業の荒川(工藤堅太郎)の腹案で、三人は万博見物の外国人相手の売春組織作りに奔走するが、戸田組の知るところとなり、また追われの身となった。

また、おすみも戸田組に責められ、三郎は捕えられた三人組の目の前で射殺されてしまう。

そして三人は村上産業と戸田組のために、にわか芸者に仕立て上げられ、小役人の接待係をさせられる。

だが、サチコが役人から入札に関する書類を盗み、荒川がライバル会社に売りつけようとしたことから、ひと波乱もち上がる。

書類はサチコらの手中とにらんだ戸田組の矢吹は三人を車に拉致した。

だが、三人は書類入りのバッグを車中から放りなげ、それが偶然通りかかったゴミ運搬車に、そして塵芥処理場へ直行。

必死にかけつけた矢吹(小池朝雄)はバッグをつかむが、その瞬間、焼却炉のコンベアーにゴミもろとも落下していった。

ところ変って再び万博会場。

今日も獲物をもとめて、雑踏をゆく三人組のしょぼくれた姿があった。

 

三匹の牝蜂 : 芸術的生活、

 

コメント:

 

大阪万博の映像と大原麗子たちの70年代ファッションが貴重。
後のスケバン路線とはすこし違うオシャレ感がある。

話の中身はもの凄くゲスい。
女性陣はともかく、渡瀬恒彦・金子信雄・小池朝雄と揃えば、もうそこは東映映画の世界に他ならない。

 

本作の主役は、大原麗子である。

大原麗子は、1965年に東映へ入社し、佐久間良子主演の『孤独の賭け』で初めて本格的な映画に出演。

同時期入社の城野ゆきと共に、東映東京の一押し新人女優として売り出され、1966年(昭和41年)高倉健主演のゴールデンウイーク映画『網走番外地 荒野の対決』で人気が出始めたことから、梅宮辰夫・緑魔子コンビによる「夜の青春シリーズ」第7作『赤い夜光虫』で男優一押し新人・谷隼人とコンビで準主役に格上げされた。

その後も「夜の青春シリーズ」や、『網走番外地』シリーズ等、数々の映画に出演していた。

本作までに大原麗子は30本以上の映画に出演しており、当時の東映では、渡瀬恒彦より断然格上の役者だった。

 

ここで注目すべきは、大原麗子を守って死ぬという役柄を務めているのが、渡瀬恒彦だということだ。
ここから数年経ってから、この二人が結婚するのだ。

映画で心を込めて演技する中で、本物の恋愛感情が沸き上がるのだろう。

 

渡瀬恒彦のデビューからの出演映画を画像で! | こいもうさぎのブログ

 

これまで幾多のカップルが映画やドラマの共演がきっかけで結婚に到っている。

石原裕次郎と北原三枝、中村錦之助と有馬稲子、藤竜也と芦川いずみなど、枚挙にいとまがない。

そういえば、岡田准一と宮崎あおい、林遣都と大島優子も共演がきっかけだったようだ。

 

悪ぶっていたデビュー当時の渡瀬恒彦に、ある俳優仲間が“大原麗子クラスのスター女優に言うことを聞かせるぐらいじゃないとダメだ”と吹き込んだことがあったという。

そのため『鉄砲玉の美学』などでタッグを組んだ監督の中島貞夫が住んでいる京都の家へ大原麗子を伴って現れ、「結婚するので嵯峨野に家を探している」と相談されて中島は大変驚いたらしい。

当時、渡瀬はピラニア軍団の親分的立場とはいえ、トップスターの大原麗子とは明らかに「格差婚」だった という。

また大原が姉と慕っていた浅丘ルリ子の元にも2人は挨拶へ出向いていたようだ。

大原麗子の実弟によれば「お互い一目惚れだが、特に大原麗子が渡瀬を好きになった」という。

ギターを弾く女に和田アキ子。

本作の主題歌を歌い上げている。

 

 

 


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