名取裕子の映画 「彩り河」 松本清張の同名小説の映画化! 名取裕子の初主演作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「彩り河」

 

 

 

「彩り河」 予告編(VIDEOMARKET)

 

「彩り河」 プレビュー

 

1984年4月14日公開。

夜の銀座に集まる財界人たちを背景にした連続殺人事件を描くサスペンス。

 

 

原作:松本清張「彩り河」

脚本:野村芳太郎、三村晴彦、仲倉重郎、加藤泰

監督:三村晴彦

 

キャスト:

  • 真田広之(田中譲二)
  • 名取裕子(増田ふみ子)
  • 平幹二朗(井川正治郎)
  • 米倉斉加年(清水四郎太)
  • 夏木勲(夏八木勲)(高柳秀夫)
  • 根上淳(佐相宗一郎)
  • 石橋蓮司(横内三郎)
  • 佐藤允(立石恭輔)
  • 中野誠也(並木誠一郎)
  • 金子研三(宮田利夫)
  • 伊東達広(脇坂編集長)
  • 阿藤海(芳野刑事)
  • 石井富子(馬場荘・女中富子)
  • 汐路章(ハイウェイサービス・西本)
  • 吉行和子(山口和子)
  • 沖直美(梅野ヤス子)
  • 渡瀬恒彦(山越貞一)
  • 三國連太郎(下田忠雄)

 

 

あらすじ:

首都高速道路料金所職員の井川正治郎(平幹二朗)は、かつて東洋商産の取締役であったが、同期の高柳秀夫(夏木勲)との派閥争いに敗れ退職した。

井川は霞ケ関料金所で、東洋商産時代の愛人・山口和子(吉行和子)を見かける。

和子は、いまは銀座のクラブ・ムアンのママで、高柳を助手席に乗せていた。

和子と高柳が帰宅すると下田忠雄(三國連太郎)という男が待っていた。

下田は、実は昭明相互銀行社長で、和子は彼の愛人であった。

下田は、「人類信愛」をモットーとする博愛主義者で通っている。

だが、その陰には、寿永開発という名のトンネル会社が存在し、社長の立石恭輔(佐藤允)をあやつっていて、またその地位から政界の中枢との太いパイプも持っていた。

井川はムアンを訪れるが、和子に冷たくあしらわれる。

それを観ていた業界紙の記者・山越貞一(渡瀬恒彦)は、井川に声をかけ、和子のパトロンは高柳でないと告げる。

山越は、業績の悪化を噂される東洋商産に深い探りを入れていた。

下田の豪邸が放火された。

犯人として、付近にたむろしていた、夜の銀座で車の誘導係をする通称ジョーこと田中譲二(真田広之)が連行されたが、放火が突然失火に変わり釈放された。

犯人は和子であった。

その後、和子は映画館でなにものかの手によって殺された。

ある夜、ジョーは休業中のムアンから流れてくる「佐渡おけさ」のメロディーに惹かれて中に入り、和服姿の女性・増田ふみ子(名取裕子)と知り合った。

彼女は、新潟からやってきた新しいムアンのママだった。

ある夜、下田とふみ子の情事の最中、黒装束の男が忍び込み下田を襲った。

男がジョーと気づいたふみ子は逃がしてやる。

甲府の山林原野の中で、高柳の首吊り死体が見つかった。

井川が自分宛の高柳の遺書を持って山越を訪ねた。

それには和子の死の原因などが書かれてあり、井川は記事にしてくれと頼む。

欲に目がくらんだ山越は、遺書をもとに下田をゆすって殺された。

ふみ子と結ばれた夜、ジョーは自分の過去を話す。

彼の父親は下田に、会社の公金横領の濡れ衣を着せられ自殺し、その後、母親も無理がたたって病死したのだった。

知り合ったジョーと井川は、復讐を誓い、ふみ子の手を借りて昭明相互銀行の祝賀パーティのさなか、秘密の催し物と称して関係者を集め裏ビデオを見せる。

井川を刺したジョーは一人で復讐を遂げた。

そして、新潟の海にはふみ子とジョーの姿があった。

 

 

コメント:

 

真田広之と名取裕子がダブル主演の映画。

今から30年前の作品なので出演者が皆若い。

 

特にすばらしいのは、初主演となった名取裕子である。

和装の姿もヌードも、実に綺麗。

この頃の彼女の魅力ははじけていた。

 

 

エンドロールに流れる歌は、真田広之が歌っている。

歌もいけるし、演技が人並外れている。

千葉真一が設立した「JAC」出身ならではの素早い動きは、本作でも十分生かされている。


 

 

権力を傘に、したい放題する権力者。

その権力者を利用して好き勝手していた会社の社長。
それは自分の女を差し出すことで成り立っていたが、女も年を取り飽きられていたという事件を描く、松本清張の原作。
醜い人間の欲望と仕返しという「悪いやつら」と同様の作品。

 

三國連太郎が、銀座の常連で、銀行の社長を演じている。

金と性欲はあるが、年老いてすでに不能に陥っていて、前戯しかないという情けない状態だ。

名取裕子の体を毎夜の如くまさぐる三國連太郎の醜悪さと名取裕子の色っぽい姿が印象的だ。

 

吉行和子】リズミカルに腰を揺すりだした濡れ場 YouTube動画の殿堂 - お宝・濡れ場

 

本作以前にもいくつかの映画に脇役として出演していた名取裕子だが、目立つ存在ではなかった。

初主演となった本作では、三國連太郎や真田広之との濡れ場でフルボディヌードを披露して注目を浴びる。

当時すでに27才。

そして、次作の『序の舞』で一気に知名度を上げることになる。

 

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