「昴-スバル-」
2009年3月20日公開。
日本、中国、シンガポール、韓国の4ヶ国合作による映画。
原作:曽田正人『昴』(すばる)
監督・脚本:リー・チーガイ
主題歌:『faraway』 倖田來未
キャスト:
- 宮本すばる:黒木メイサ
- リズ・パーク:Ara
- 日比野五十鈴:桃井かおり
- コーヘイ:平岡祐太
- 呉羽真奈:佐野光来
- サダ:前田健
- 天野:筧利夫
- マリコ:映美くらら
- 呉羽真子:愛華みれ
- 宮本すばる(小学生時):小野ひまわり
- 呉羽真奈(小学生時):福原遥
あらすじ:
小学生の姉弟・宮本すばると和馬は母を亡くし、父と3人で暮らしていた。
2人は学校の帰り道にあるバレエ教室を覗いては、バレリーナに憧れるようになる。
しかしある日、和馬は脳腫瘍に侵される。和馬は、記憶障害によって記憶が失われることに不安を感じていた。
そんな彼を勇気づけるため、すばるは和馬の病室で、即興の“猫ダンス”を毎日のように踊った。
しかし和馬は帰らぬ人となる。
和馬が死ぬと、父はすばるを見捨てる。
絶望したすばるは、病院で知り合った五十鈴(桃井かおり)がオーナーを務める場末の小劇場“バレ・ガルニエ”を訪れる。
こうして彼女は、ダンスの世界へ足を踏み入れる。
成長したすばる(黒木メイサ)は、酔った客の前で大胆なボレロを踊り、客たちを黙らせる。
その様子を、アメリカン・バレエ・シアターのリズ・パーク(Ara)が遠くから見つめていた。
彼女たちは、最大のライバルとなっていく。
また、すばるの幼なじみの呉羽真奈(佐野光来)も、友情と競争心の入り混じった複雑な思いを彼女に向けていた。
すばるが街で出会ったコーヘイ(平岡祐太)は一見軟派なフリーターだが、一途にすばるを応援し、彼女に恋心を抱いていた。
すばるは、“バレ・ガルニエ”ダンサーのサダ(前田建)やマリコ(映美くらら)、ダンスの指導を受けた呉羽真子(愛華みれ)、熊沢、そして著名ダンサーの天野(筧利夫)らとの出会いを通じて、ますますダンスにのめり込む。
そして、上海で行われるバレエ・コンクールへの出場を決意する。
すばる、真奈、リズの人生を懸けた勝負が、上海国家大劇場で始まる。
コメント:
原作の『昴』(すばる)は、曽田正人による日本の漫画。
監督は、香港映画界の名匠・リー・チーガイ。
双子の姉弟、宮本すばる(黒木メイサ)と和馬は幼いころからバレエ好きだった。
ある日、和馬は脳腫瘍(しゅよう)で倒れる。
彼を元気付けようとすばるは毎日のように即興のダンスを踊るが、和馬は亡くなってしまう。
傷心のすばるは、ふと足を踏み入れた小劇場パレ・ガルニエのオーナー五十嵐鈴(桃井かおり)との出会いにより、バレエにのめり込んでいく。
黒木メイサはバレエ未経験だったが、3か月間の特訓で、撮影に入ったという。
だが、そうは見えないくらい自然にバレエを踊っている。
プロポーションも姿勢も顔も美しい。
やっぱりバレエは体つきが大事だ。
メイサのキツイ顔立ちも、この物語のヒロインにピッタリだ。
桃井かおりは、場末の小劇場“バレ・ガルニエ”のオーナーを務める五十鈴鈴を演じている。
いわば、すばるのバレリーナとしての育ての母である。
ゼロから黒木メイサをプリマドンナに育て上げる重要な役柄である。
桃井の存在なくしてこの映画は存在しない。
ヒロインのすばるのライバルとして登場する天才・バレリーナ役を演じるAraの存在感が光っている。
この人はは、韓国出身の女優。
趣味・特技は、歌、ダンス、作詞、フルート。
2003年、SMエンターテインメントが主催するオーディションでグランプリを獲得。韓国でモデル、女優として活躍。
2006年(平成18年)に角川春樹事務所とエイベックスのコラボレーションで実施された映画『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』の女優オーディションで4万人の中からグランプリに選ばれ、テムジン(チンギス・カン)が愛した女性・クランを演じた。
日本語を高校時代から学んでおり、堪能。
以下の楽曲が採用されている:
- 主題歌:『faraway』 倖田來未
- メインテーマ:『Bolero』 東方神起
- テーマ曲:『Corps de ballet』 冨田ラボ
- イメージソング:『Etoile(エトワール)feat. キリンジ』 冨田ラボ
- 挿入歌:
- 『Eat You Up』 BoA
- 『少しでいいから』『Coming to you』 天上智喜
- 『Story of Love』 May J
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