菅原文太の映画 「まむしと青大将」 まむしの兄弟シリーズ最終作! 文太のぶっ飛びシーン満載! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「まむしと青大将」

 

 

「まむしと青大将」 予告編

 

1975年3月8日公開。

まむしの兄弟シリーズ第9作にして最終作。

 

脚本:高田宏治

監督:中島貞夫

出演者:

菅原文太、川地民夫、緑魔子、荒木一郎、悠木千帆((樹木希林)、室田日出男、川谷拓三、三島ゆり子、名和広、坊屋三郎、汐路章、佐藤蛾次郎、志賀勝、渡辺文雄、安部徹、金子信雄

 
 
あらすじ:
日本全国の刑務所を寝城としているまむしのゴロ政(菅原文太)が久々にシャバに出て来た。
一方、政の弟分・不死身の勝(川地民夫)は、大阪で政神会という一家の親分になっていた。
政はすぐにでも勝に会いたかったが、手土産の一つも欲しい。
そこで土地の暴力団抗争に眼をつけ、抗争相手の組長殺しを引き受けるが、その組長に二百万円で命乞いされる。
その金でソープランドに行き刑務所のアカを落した政は、欣一(川谷拓三)というチンピラにマージャンに誘われ、欣一の兄貴分でイカサマ師の健(荒木一郎)らと麻雀に興じるが、たちまちトラの子の二百万円を取られてしまった。
だが、イカサマを見破った政は、健の持ち金数百万円を無理矢理奪い取った。
しかし気のいい政はその金も、麻雀気違いで生活費もスッてしまった電気商の坊本(金子信雄)に泣き落されて全額くれてやった。
再び無一文になった政は、一億円を貯め込んでいるという風俗嬢・沙織(緑魔子)に目をつけた。
早速、政は彼女を麻雀に誘うが、健ともども負けてしまう。
実は沙織もイカサマ師だったのだ。
健と沙織の仲が密接になり、二人は近く大阪で行なわれる全日本麻雀大会に出場することにした。
一方、政は欣一を連れて大阪の勝を訪ねた。
勝は暴力団と抗争を続けながら縄張りを拡大していたが、政神会は、会長・元村(安部徹)が引きいる大阪東邦連合会に面倒をみてもらっているため勝手な行動はできなかった。
数日後、政は健と沙織に会ったが、沙織は株の失敗で一億円を失っていた。
健は沙織に惚れている政を利用して政に資金調達を頼む。
政は勝と組んで東邦連合会から三千万円を横取りし、政神会は東邦連合会から脱会した。
全日本麻雀大会の日、健と沙織は三千万円を持って出場した。
その頃、政と健は東邦連合会に捕われ私刑を受けるが、玄竜会々長・藤山(渡辺文雄)を殺せば勝の命を救けると言われた政は、可愛い弟分のために決意した。
その藤山は健、沙織の麻雀の相手で、政がその会場に殴り込んだ時、丁度、健、沙織のイカサマが見破れた瞬間だった。
政は藤山から一億円を奪い、沙織と逃げだし、その金を手渡した。
しかしその直後、沙織が連合会に捕われた。
政は勝を連れて、東邦連合会に殴り込んだ……。
 
1975年のイカサマ麻雀放浪記「まむしと青大将」 - TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹
 
コメント:
 
菅原文太演じる“ゴロ政”ことマムシの政次郎と、川地民夫扮する弟分“不死身の勝”が大騒動を繰り広げるユニークなヤクザ・シリーズ第9弾。
おなじみのコンビがイカサマ師の青大将こと荒木一郎らとの、1億円の争奪戦を展開するぶっ飛びアクション映画。

 

ナンバリングタイトルではないが、まむしの兄弟シリーズの最終作。
任侠ものフォーマットを捨て去って、クライム・サスペンス&人情コメディに仕上がってる。
まむしの兄弟と青大将たちいかさま師3人というふたつのコンビの違いも楽しい。
特に、今回のみの、荒木一郎、緑魔子、川谷拓三のいかさま師トリオの好演が光る。

 

意図的にシリーズの恒例は崩され、政が獄中にいる間に勝がシャバで成り上がっているという設定。
政は兄貴分としての面目を保つべく、麻雀で一獲千金を狙う。

本作はギャンブラー映画なのだ。

 

不覚悟 on Twitter: "『まむしと青大将』マージャン指導  小島武夫?と思ったらイカサマ指導だなこれ!1億円を巡る麻雀勝負が話の軸で荒木一郎と緑魔子が麻雀担当、文太兄と川地民夫のまむし兄弟がバイオレンス担当。分業だが見事なストーリー展開とテンポの良さで  ...


「網走で五年間霜焼けで腫れた上をやな!ゴキブリ這わせて鍛えたポコチンで1億円イワしたる!」と訳のわからない勢いで突っ走る文太。
1億円の資産を持つトルコ嬢・緑魔子。通称・青大将の爬虫類的イカサマ師・荒木一郎。麻雀が似合いすぎる金子信雄。
登場人物1人1人のキャラ立ちが半端ない。


麻雀シーンだけでなく、しっかりとやくざアクションもある。

実録路線全盛だからか、登場人物が全員強欲だ。

マージャンをやる個性派女優・緑魔子が可愛い。
 

まむしと青大将」予告編 - YouTube


裏切りの連鎖の果ての1億円の行方はいかにも中島貞夫イズムが炸裂。
ネット上にもほとんどレビューが無いが、実は中島貞夫作品の中でも結構な傑作だろう。
やっぱり中島貞夫は良い。

 

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