グレゴリー・ペックの映画 「白鯨」 狂暴な白鯨モビイ・ディックとエイハブ船長との死闘を描く傑作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「白鯨」

(原題: Moby Dick

 

映画「白鯨」1956年 | ほくとの気ままなブログ

 

「白鯨」 予告編

 

1956年10月31日日本公開。

狂暴な白鯨モビイ・ディックとエイハブ船長との死闘を描いた名作。

 

原作:ハーマン・メルヴィル「白鯨」

脚本:レイ・ブラッドベリ、ジョン・ヒューストン

監督:ジョン・ヒューストン

出演者:

グレゴリー・ペック 、 レオ・ゲン 、 リチャード・ベースハート 、 オーソン・ウェルズ 、 ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス 、 ハリー・アンドリュース 、 バーナード・マイルズ 、 マーヴィン・ジョーンズ 、 ローヤル・ダーノ 、 フランシス・デ・ウルフ

 

あらすじ:

1814年、北米捕鯨業中心マサチューセッツ州ニュー・ベドフォード。

海にあこがれを求めてやってきた、風来坊のイシュール(リチャード・ベースハート)は“捕鯨館ピーター・コフィーン”に宿を求め、同室の銛打ちクィークェグ(フレデリック・レデバー)と無二の親友になる。

クィークェグは全身刺青だらけの変人だが案外の善人である。

翌日イシュメールは、教会で昔は銛師だったマップル神父(オーソン・ウェルズ)の説教を聴いた後、奇妙な男エリジャー(ロイヤル・ダノ)の警告にも屈せず、老朽捕鯨船ピークォド号の乗組員に傭われる。

船長の名はエイハブ(グレゴリー・ペック)。

鯨骨の義足を不気味に無気味に響かせ、顔面に深い傷跡を持つ彼の姿には、威厳と共に何かしら陰惨な、物に憑かれたような感じがあった。

彼は以前、モビイ・ディックと呼ぶ白鯨に片足をもぎ取られて以来、復讐の一念に凝り固まっていた。

今度の航海も目的は同じ。

何も知らずに乗組んだ荒くれ船員達は、一日、彼の白鯨追跡宣言に驚いたが船長の狂熱ぶりに感染、賞金のスペイン金貨を得んものと夢中になる。

唯一人理性を失わぬ一等運転士スターバック(レオ・ゲン)は、神を恐れぬこの行為に反対したが一蹴された。

鯨群を追うピークォド号は、途中、ロンドンに船籍を持つサミュエル・エンダビイ号に出会う。

船長のブーマー(ジェームズ・R・ジャスティス)が白鯨を捕り逃したというと、エイハブは怒って彼を自分の船に追い帰す。

やがて同じ捕鯨仲間のレイチェル号にも邂逅。

ガーデナー船長(フランシス・デ・ウルフ)は、12になる息子を先日、海で見失い、血眼になって探し廻っている。

だが彼の協力の懇請も、エイハブには時間の浪費としか思えない。

数刻後、嵐が船を襲う。

だが強風にもエイハブは帆を下せと命じない。

怒ったスターバックとエイハブは豪雨の中に対立。

だがエイハブの形相と白鯨への執念に、スターバックもたじろぐうち、嵐は去る。

遂に宿敵のモビイ・ディックを発見し、4隻のボートが下され、巨鯨との戦闘が開始される。

しかしモビイ・ディックの背中へよじ上り憎悪の銛をぶちこむエイハブは銛綱に巻き込まれ、怒り立った鯨もろとも、海中に姿を没する。

ボートは白鯨の巨大な尾で砕け散り、スターバックが指揮するピークォド号も沈没。

ただ一人生き残ったイシュメールは、クィークェグが船大工に作らせてあった棺桶の背で一昼夜を漂流した後、レイチェル号に救い上げられた。

 

 

コメント:

 

世界10大小説のひとつと呼ばれる、ハーマン・メルヴィルの名作“白鯨”の映画化。

と、老朽捕鯨船ピークォド号の船長・エイハブとの激闘を中心とした海洋スペクタクル。
監督はジョン・ヒューストン。
白い巨大なマッコウクジラに取り憑かれた船長エイハブをグレゴリー・ペックが演じている。


当時は帆船で、一回の航海に3年も費やしたようだ。
獲った鯨は、燃やして鯨油を取る。

それを保管しながら漁を続けて3年、喜望峰から日本海あたりまでほぼ地球を半周する感じでという。

 

 

あの膨大で難解なメルヴィルの原作に忠実な脚本。

レイ・ブラッドベリが脚本に参加していることが成功の要因といわれている。

ジョン・ヒューストンのほとんどの作品は原作がある。

しかも第1作から遺作まで成功作ばかりだが、その中でも「白鯨」は最も成功している。

 

海の男の物語。
荒々しい海、でっかいクジラとの死闘・・・・・女人禁制の世界だ。
ほぼずっと海の上のシーンで、男達ばかりの映像。
グレゴリー・ペックが鬼気迫る執念の男・エイハブ船長を熱演している。
ラストがすごい。

 

執念の男エイハブ船長は勇者か狂人か?

しかし、今こんな映画撮ったら、シーシェパードから大バッシングだろう。

時代は変わる。

 

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