岩下志麻の映画　「鬼平犯科帳劇場版」　中村吉右衛門主演の映画化！　全編視聴可能！

「鬼平犯科帳劇場版」

1995年11月18日公開。

中村吉右衛門主演のテレビ時代劇『鬼平犯科帳』の映画化作品。

松竹創業100周年記念作品。

脚本：野上龍雄

監督：小野田嘉幹

キャスト：

あらすじ：

「鬼の平蔵」、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)が鎮(しず)める江戸の町に、「狐火の勇五郎の2代目」を名乗る盗賊が現れるとの噂が流れている。

その一方で、兇賊の「蛇の平十」(峰岸徹)とその一味は、寂(さ)びれた街道外れで待伏せていた火盗改に、包囲され、一網打尽に捕えられた。

市中引き回しの上、磔(はりつけ)・獄門(晒し首)となった首領の「蛇の平十」が、火焙(ひあぶ)りに掛けられた中で、泣き喚(わめ)きながらも、"仲間が必ず仇を取る"と捨て台詞を吐いて果てた。

深川・石島町に在る船宿「鶴や」の、平蔵の密偵「小房の粂八」(蟹江敬三)は、訪ねて来た同じく密偵仲間のおまさ(梶芽衣子)から、狐火の勇五郎の2代目と恋仲に在ったことを告白される。

そして、粂八に後を付けられたおまさは、勇五郎の手下「瀬戸川の源助」(高津住男)の、葛飾・新宿(にいじゅく)に在る中川の渡し口を訪ね、隠し部屋へ通され勇五郎と再会する。

そんな中、市ヶ谷・田町の薬種問屋・山田屋に、巡礼を装ったお千という「引き込み女」の手引きで、如何にも急ぎ盗(いそぎばた)らきが押し込み、一家17人が皆殺しに遭う。

それは、江戸進出と平蔵殺しを狙う、大坂「白子の菊右衛門」(藤田まこと)から、芝居小屋を隠れ蓑(みの)とする女賊「荒神のお豊」(岩下志麻)の許(もと)へ送り込まれた、勇五郎の異母兄弟・文吉(遠藤憲一)一味の仕業だった。

山田屋の現場に犯行を誇示するように残された、「狐火札」を見た平蔵は、粂八の手引きで源助の渡し場アジトを急襲すると、勇五郎を庇(かば)って自爆し果てる。

山田屋の残忍な畜生盗らきは、人を殺(あや)めたりはしない勇五郎の手口ではない。

おまさは、自分の名を騙(かた)っている弟・文吉を、勇五郎が粛清しようとしていることを平蔵に告げ、文吉を捕えるよう懇願しに行くが、

平蔵は、情に流されて任務を怠ったおまさを一喝し、怒号が飛ぶ中、その場を逃げるように立ち去るおまさ。その彼女を追(つ)ける火盗改。

墨田堤の木母寺北方に在る、文吉のアジトへ斬り込む勇五郎と付添うおまさ。乱戦の最中に踏み込む平蔵。

一件落着の後、2人に江戸退去と堅気になることを命じた平蔵は、勇五郎の右腕(原作は右腕)を斬り落としてしまう。

厳しくも、しかし温かい裁きを下す平蔵に、密偵から解き放たれたおまさは、勇五郎と共に江戸を後にした。

次に、「白子の菊右衛門」は、沖源蔵(石橋蓮司)ら腕の達つ刺客を江戸に送り込み、平蔵を一気に消す算段である。

だが、お豊は、菊右衛門に協力する振りをしながら、そう簡単に事が運ぶとは思わず、平蔵を火盗改から失脚させる作戦を一人練っていた。

それは、平蔵の一人息子・辰蔵（東根作寿英）に目を付ける。

お豊は、実は以前、平蔵と訳有りの仲の女だったのだ。そして、辰蔵もまた、父が若かりし頃そうであったように、益々のご乱行が続いていた。

似たような男を昔知っていたと呟(つぶや)く、お豊に落ちる辰蔵だった。

コメント：

話の中心は、江戸進出を狙う白子の菊右衛門（藤田まこと）、浅草の女盗賊・荒神のお豊（岩下志麻）が組んで鬼平に挑むというもの。

火付盗賊改の活躍で江戸で大っぴらな働きができなくなった盗賊たち。

恨み重なる鬼平を葬ろうと、江戸と上方の盗賊が手を組んで罠を画策する。

吉右衛門はさすが。剣も、大一喝も素晴らしい。いちいち鳥肌が立つ。

その存在感に全て持っていかれる。
おまさ役の梶芽衣子も、慎ましやかで綺麗。

劇場版なのでキャストが豪華。

菊衛右門に藤田まこと、お豊に岩下志麻。

岩下志麻が、かっこ良くてテンションが上がる。

特に迫力ある啖呵がいい。

やはりこの人はどんな映画に出演する時も、その役になり切っている。

さすがだ。

さらに、サイコな遠藤憲一、ワイルドな本田博太郎の二人が良い。

今ならYouTubeで全編視聴可能。

人生・嵐も晴れもあり！