「栄光の彼方に」
1983年10月21日米国公開。
日本での劇場未公開。
アメフト選手をめざす青年の挫折を描いた青春ドラマ。
脚本:マイケル・ケーン
監督:マイケル・チャップマン
出演者:
トム・クルーズ
リー・トンプソン
クレイグ・T・ネルソン
チャールズ・シオフィ
あらすじ:
アメリカ、ペンシルヴェニア州。
小さな鉄鋼の町で育った高校3年生のステフは、得意のアメフトで奨学金を手に入れ大学へ進学することを夢見ていた。
夢を実現するため、練習に精を出すステフだった。
だが、ある日、大事な試合に負けてしまったことからコーチと衝突し、退部に追い込まれてしまう。
夢を自ら遠ざけてしまうことになったステフは、次々に進路を決めていくアメフト部の友人たちの中で、焦燥感を募らせていく。
挫折し絶望するステフを、恋人のリサ(リー・トンプソン)が力づけるが。
コメント:
アメリカ、鉄鋼の町。
町の一大行事は高校のアメフト部の対外試合。
大学からのスカウトをもらいこの片田舎から抜け出すことを夢見る若者たち。
“勝てば官軍負ければ賊軍”ではないが、この試合に全てを懸けるトム・クルーズ。
仲間には『フットルース』と同じキャラみたいなクリス・ペン、クレイグ・T・ネルソンとの確執、恋人リー・トンプソンとの関係。
若者には悩みが多い。
“アメフト映画にハズレなし”とはよくいわれるが、本作は決してジャケットから感じとれるほどのアメフト映画とは言えない。
可愛いリー・トンプソンとのラブシーンが妙に生々しく、印象的。
21歳のトムは、「トップガン」で一躍スターになる直前。
若々しく、とても端正な顔だちで、腹筋もシックスパック!
朝起きて通学前に、家で軽々と腹筋をやる姿はカッコイイ!
それだけで満足という人も多いかも。
大学での生徒たちの軽いノリが印象的だ。
大学の廊下で、恋人同士が授業開始前からイチャイチャみんなの前でキスしている。
これはアメリカの標準的な姿なのか!
トム・クルーズが売り出し始めていた若き日に主演した青春映画。
共演は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのリー・トンプソンで、彼女のヌードショットまで用意されているにも関わらず、日本未公開作品というのが今となっては信じられない。
だが、当時の彼らはまだそういう存在でしかなかったという事だ。
出来のほうは、いかにも80年代アメリカ青春映画の典型といった、ほどよい塩梅の作品である。
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