奇妙で優しい集団とパーティー好きな訪問者と私 | 1/4世紀~詐欺師とペテン師

1/4世紀~詐欺師とペテン師

事実は小説より奇なり
この言葉がピタッとハマる…

重め恋愛日記と日常の日記
2部構成って感じです。

仲良くしてくれると尻尾振ります。

古い記事をコピペすると同時に

昔のややこしい記事を
大量に限定公開に切り替えたので
フォローして下さってる人にしてみたら
迷惑な状態になったのでは??…よぎる

…申し訳ないっす!




どうしてこの辺りの記事を再掲載?

あのね、さおりちゃん(名指し 笑)

一応理由があってね


20年の歳月を経て

この頃の写真が手元に来たの


詳細は後日に書くけど

その前に読み直しておこうと思っての再掲載




とゆー事で

この84&85を繋げてコピー(笑)


フリーSEXとは無料でも有料でもなかった

…ライ麦、いや。マリファナ畑ですよね



以下 終盤のコピペ加筆です

2つ分で超長い..気合いが必要(笑)


〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜




村人ビトが聞いてきた


フリーセックスと聞くと

誰彼構わずSexするみたいなイメージ?(笑)

ヒッピーって
勝手気ままに貧しく生きてるイメージ?

レインボーピープルと聞くと
ドラッグも同性愛者も
何でもOK?みたいな感じと思うかい?


唯一の日本人である私への問い

英語人じゃない当時の私にはフリーセックス…
フリー = 無料
無料のHって何じゃ??だったし

ヒッピーってジョン・レノン?オノ・ヨーコ?
そんな認識でヒッピー定義も分からない

レインボーピープルなんて
言葉自体が初耳だったのでポカーン(笑)


今はレインボーピープル = LGBT 
そういう風な認識もあるのかもだけれど
この当時はヒッピーの変化バージョン


この十数年でレインボーの意図が変わったよね


電化製品嫌いも同性愛者もマリファナ愛好家も
資本主義社会からこぼれ落ちた人や
何らかの理由で集団生活が出来なくなった人も

自由を愛し自然を愛し
全部まとめて愛しますみたいな感じ


エゼルらに誘われて来た山奥の隠れ里は
そんな優しいヒッピー村でした



毎年7月に1週間だけ一般に開かれるゲート


マリファナが欲しい人は
至る所で簡単に入手出来て
そこら中で妙な香りが漂う…
(全く気付かなかった私 笑)

もちろん合法ではないんだけど…
マリファナ畑というモノを初めて見た
タバコの畑が胸くらいの高さだとして
マリファナは私より背が高かった

青紫蘇にように香りがきつくてね
葉っぱの形がモミジっぽい!
それが大麻の第一印象(笑)


リラックス…音楽とドラッグとSexを求めて
この村のこの1週間の開放期の為だけに
外国から来ていた人達も多かったみたい

何百人いたのだろうか


『期間限定』という
この状況が余計に常識を麻痺させるのだろう


男も女も関係なくね

訪問者達のテントは確かにお祭り状態


今思うと本当にフェスのような気分で
心地よい現実逃避の遊びに
酔いしれようと来てた人が多かったのかな

村にしてみると
収穫物を売って大金を一気に得る一週間(笑)


ココはフリーセックスとか快楽の天国…
ドラッグなんかをイメージする人が多いけど
そんな所ではないって分かるよね



6日目

そんな話を聞きながら
夕飯作りを手伝う私とエゼル



日が落ちて暗闇の中を
ティム爺さんのチャイを飲みに行こうとすると
1人で歩かないで」とエゼルが出て来た。



今日あまり話してくれないのは
ビトの話のせい?


んー。なんか話しにくくて(笑)
エゼルは分かってたんじゃない?


アハロンがマリファナ好きだから一応ね


そっちじゃなくて…
エゼルのテントから女の子達が…
あれってさ…


ん。トップレスの子達がいきなり入ってきたね
でも僕にはムリだった(笑)


川で泳いでる皆は全裸だし
不思議なトコだなって思ってたけど…


南のトップレスで泳ぐ姿も綺麗だよ(笑)


着てる方が目立つんだもん(笑)


知らないでしょ
僕が南のテントに誰も入らないよう頑張ったの
居住用地区に移動出来て助かったけどさ


そうなの?


ん。好きな相手と…でしょ?


もちろん!華丸さんだけ!(笑)


南、凄くヨーロッパの女の子達に人気だよ(笑)


……え。女の子になの?(笑)



ティム爺さんの焚き火を探す間に緊張がほぐれた

裸同然の女の子がテントから出てきたのを見て
酒池肉林っぽい事を想像してしまっていたし…
なんだか気まずいじゃない?



こんばんは。ヤングレディ

ティム爺さんがチャイを注いでくれた


自然と共存し生きるという事
彼の思う自由を愛するという事
性別や結婚という枠を持たない事
マリファナを薬と思っている事
彼の身体は病魔に侵されている事
キーモセラピーを止めた事等を話してくれた
キーモセラピーという単語を知らなかった私は
ティム爺さんの選んだ終焉と病を分かっていなかった


ティム爺さんは
私にあわせてくれているのか
いつもゆっくりと話してくれる


エゼルもそう



ビトには恋人がこの村に居てね
その女性は他の女性や男性とも愛し合う
ビトは恋人としか愛を語らないんだよ

フリーセックスとは区別のない世界
嫉妬のない世界であって
誰とでもSexするというのとは違うんだよ(笑)


でもその女性は…?


うん。彼女は自由でありたい
そしてソレを諌める権利は誰にもない

ここに住む子供達は学校には行かず
ここで勉強しているんだよ

ファイは学校の先生だったんだよ
昔に職を失ってね
子供達には
作られた常識という事を覚えて欲しくはない

他人を傷付けず許し愛し自然に感謝する
そういう事を教えたい親がココに住んでる

ちなみに私はハンサムな弁護士だったよ(笑)





…人を殺した人間も許されますか?



唐突にエゼルが言った言葉

私の英語力での聞き間違いかと思い
焚き火で照らされたエゼルの横顔を見ていた




もちろん。私は許すよ


ティム爺さんは言った




この夜も手を繋ぎ歩いてテントに帰った



可愛い妹さん、
今夜も寒いから僕のテントにおいで

エゼルが言った



とても寒い6日目の夜

夜中には背中から
エゼルの泣き声が聞こえて来たけど
いつも通りに眠った振りを続けた私




寒い7日目の朝

一般解放されていた村のゲートが明日閉じる



ビトと数名の村人が私とエゼル、
そして他数名の訪問者を呼び出した

『 ココに残りたいなら、残っても良い。』


数百人を超える訪問者達は
ゲートが閉じられる前に
この村から出て行かなければならない


次の開放日は1年後



え???
残るってどういう事?
世捨て人的生活?


皆が仲間として認めたんだよ
好きなだけ居て、好きな時に出て行って良いし
何時でも戻って来て良いんだよ
僕らはもう家族だからね


ポッカーン…


泣いて喜んでる人もいて、尚更ポカーン


エゼル…、街に帰るよ…ね?


僕、もう少しココにいたい。南も残ろうよ!


え!!??


従兄弟の僕のアハロンはダメですか?


家族の君が望むなら構わないよ


アハロンは「やったな、エゼル。スゴい事だぞ!」と凄く喜んでた
絶対にマリファナ吸って寝てたいだけだわ



私…(月に一度だけ華丸さんに電話できる日)
15日には日本に電話かけれるトコ
絶対に居なきゃなんないんだけど…


2時間くらい麓に降りた市場に
野菜を売りに行くから電話はそこにあるよ



…滞在を延ばす事が決定してしまったわけ


同じように村人に
「家族」と認められたイタリアだったり
ドイツ出身の人ら十数名と共に
その後なんと2ヶ月以上も
この村に滞在したエゼル、アハロン、私の3人


野菜作りを手伝い
マリファナ収穫を手伝い
皆で食事を作り
川で身体を洗い、裸で泳ぐ

マリファナ吸ってぼーっとして
星を見ながらチャイを飲む人

子供達に自作の童話を語る人
川の岩の上でギターを弾き歌う人


太陽と共にある暮らし


あたたかいけど強い意志を持った
教育の村というイメージが私には残ったかな


2ヶ月以上が過ぎ
アハロンの恋人キャシーが
7時間以上かけて山奥にバンで迎えに来た時には
靴も履かずに歩き回れるようになってたし
髪はボサボサで真っ黒に日焼けしてた(笑)

アハロン キャシー 私 後ろがファイ



この不思議なヒッピー生活
夜はこういう感じで…





いつの間にか
私はポイで踊れる日本人になってた



ポイ。こういうヤツ。(ネットより)



まさしく住んでる人もこんな感じ



開放期が終わり仕事もあったキャシーが去り
アジア人は私だけとなった

ベトナムとオーストラリアのハーフだったけど
その風貌はアジア感が少しあったので
キャシーがいなくなってしまうと
気分的に欧米人の中「たった1人」のアジアン