コロラド ロッキーと山火事 in 2012 | 私の回想録 

私の回想録 

レミニセンス - 回想録。
過去の記憶を呼び返しながら、
備忘録として残したい。
記事が長いが何とぞご容赦ください。

ロサンゼルスに在住していた2012年6月、妻と二人でコロラドを旅した。



 

コロラド州の玄関口はデンバー国際空港、ユナイテッド航空(UA)のハブ空港である。
州都デンバーは19世紀半ば頃、ゴールドラッシュにより生まれた鉱山町から始まり、現在都市人口254万人、全米26位の都市である。
標高はちょうど1マイル1,609m に位置しており、Mile High City と呼ばれている。 ♪ Sunshine on my shoulder ~~
デンバー空港にてレンタカーを借りて、まずはロッキー山脈をドライブという予定だ。

レンタカー・韓国車

そして今回、当時売上を伸ばしていた韓国車を試しに運転してみようと思い、小型のエラントラをリクエストしたところ在庫はなくて、ソナタを借りた。ヒュンダイ(現代)のソナタは、トヨタのカムリ、ホンダのアコードと同じミドルクラスになる。
韓国車はその以前、とてもデザインがよろしくなく、とにかくパットしなかったのだが、現代自動車とその傘下の起亜自動車グループはドイツからデザイナーを招聘して、その外観が劇的に改良された。
特にVW・アウディグループから、デザイナーであるペーター・シュライヤー氏(後に起亜自動車社長、現代自動車の最高デザイン責任者)を向かい入れて以降、アメリカでの販売も一気に伸び、価格も非常に安かったので、北米市場のシェアをぐんと伸ばした。

 

2009年6代目ヒュンダイ・ソナタ (トヨタカムリクラス)

 

2010年5代目ヒュンダイ・エラントラ (カローラクラス)

 


2010年3代目キア・オプティマ (カムリクラス、ソナタと同じプラットフォーム)

 


2012年SUVのヒュンダイ・サンタフェ

 

キア・ソレント


今回乗った6代目ソナタは、2.4Lの4気筒DOHC 200HP のGDI直噴エンジンを積み、動力性能も一気に上げてきたモデルである。実際に加速、燃費

もかなりいいと感じられた。
しかし韓国車は北米における日本車(北米生産分も含む)の当時のシェアに影響することはなく、私の回りの日本人でも韓国車に乗っている人は皆無だった。

ロッキーマウンテン

ロッキーマウンテン国立公園に向かう。
デンバーから北西に向かい、コロラド大学のある学園都市ボールダーを経由して、ロッキーの入り口の都市であるエステスパークにて昼食を取ることとした。特に珍しくないが、たまに食べると美味しいTaco Bellに立ち寄った。

 

当時、こんなメニューもあったなあ、

 


エステスパークはきれいでセンスの良い建物が多い街である。また山、湖といった観光スポットも多数ある景色の美しい観光地である。Taco Bellも洒落た建物に入っていた。
エステスパークから、ロッキーマウンテンへ上る分水嶺、Trail Ridge Roadを走り、トゥームストーン・リッジ、サンダンス山、ゴアレンジオーバールックを経て、標高3,713m のAlpine Visitor Centerで車を降りて、ロッキー山脈の景色を望む。ロッキーの最高地点は、ここからは南に位置するロングスピーク、標高4,345mになる。






ここで予期せぬことが起こった。妻が高山病になってしまった。 
頭痛、吐き気を訴え、これはまずいということで、標高の低いグランドレークへ向かった。それでも標高は2,500m あるので、症状はすぐには改善しない。
さらに下ってアイダホスプリングスの町を経由し、宿に急行する。

Black Hawk

今夜の宿はコロラド州のカジノ町であるブラックハーク Black Hawk のAmeristar Casino Resort Spa、ここでは最高級のホテルである。

 


 

ラスベガス同様、立派なカジノを持つホテルで室料は豪華なホテルの割りにそれほど高くない。というより安い。週末連泊してゆっくりできたので、妻の体調も翌日には戻った。

カジノはスロットマシンの Fortune Wheel しか私はやらない。大儲けできる機械ではないが、Spin で回転するホイールで高得点に当たると気持ちがいい。
スロットでベットを減らさないよう粘って、時々ヒットするSpin で儲けることができればそれこそ幸運である。Fortune Wheel もデジタル化した台はつまらない。昔ながらのアナログの台が楽しい。人気があるので台が占領されていることが多い。夕食代を稼ごうと思ったが、今回は残念ながら損をしてしまった。

 

 


コロラドスプリングスと山火事

翌日もロッキー山脈の別ルートを先ず回ることを考えていたが、高山病を再発するので、それは止めてデンバーの南のコロラドスプリングス方面を周遊することとした。この年、この時期は山火事が各所で発生していた。デンバーからコロラドスプリングスに向かう道からも山火事の煙が確認できた。
コロラドスプリングスはデンバーから南100km に位置し、コロラド州第2の都市。その日は週末で、人通りも少なかった。

 


山火事の方向に向かってドライブしてみると、マニトゥー・スプリングスという洒落た街並みの美しい町にたどりつき、ここで昼食を取った。写真のとおり、山火事がすぐ近くまで来ているが、誰も慌てていない。

 


食事の後、少し街中を歩いてから、Cave of the Winds Mountain Parkという鍾乳洞がある観光スポットに向かった。しかし山火事は益々近く、立ち入り禁止の交通規制が敷かれ、警官、保安官から Evacuate ! (避難)、Get away!(退去)を強制された。


さてどこへ行こうかと地図を見ていたら、少し南に The Broadmoor Seven Fallsという観光スポットがあり、そこに向かった。

 


ここは55m の落差に大小7段の滝、滝の脇に224段の階段が設置され、さらにエレベーターまで装備された個人所有の観光地だった。


折角来たので、料金を払ってエレベーターで昇り、階段で降りた。

 


それから更に神々の庭 -Garden of the God- と呼ばれるスポットに行こうと考えたが、時間がおそくなってしまったので、そのまま帰路についた。

 

神々の庭  行かなかったがこんな景色

 

デンバーに向かうフリーウェイから、夕日があたる山火事の煙がよく見えた。

 

デンバー

この晩もブラックハークに泊まり、翌朝チェックアウトした。
ロサンゼルスに戻るフライトまでは、デンバー市内を見て回る。
日曜日なので官庁街に人はほとんどいない。




以下のサイトは非常に詳しくデンバーの街を紹介をしているので参考まで。  http://blogfromamerica.com/?p=29036

デンバーの日本人コミュニティーエリア、サクラスクエア sakura squreを訪問。そこには日本の食材が手に入る日系スーパー Pacific Mercantile Company があり、どんなものが売られているか見学する。

松井稼頭央がコロラド・ロッキーズに所属していた2006-2007年に、彼が通っていた日本食レストランの Sakura House。せっかくなのでここで昼を取った。しかし何を食べたかは覚えていない。

車を置いて、デンバーの繁華街である16th Street Mall を歩いた。

 

何か記念にというところで、ロッキーズの硬球を買った。

 

ロッキーズの専用球場は、この近くのクアーズ・フィールド。高地であるので打球が良く飛び、乱打戦になることが多かった。しかし野茂はここでノーヒットノーランを記録した。雨交じりで、球が湿って重くなったことが幸いしたということである。現在この球場では、打球が飛びすぎないよう、湿気加工されたボールが使用されているようだ。

 

ソナタは特にトラブルもなく、快調に走り切った。

 

 

ただ、燃料計が満タンから中々動かず、これは燃費がいいと思っていたら、急に下降し始めた。結果普通の燃費だった。そして現代自動車グループは数年後120万台の燃費データ不正表示の問題を起こした。

 

ソナタは悪くはなかったが、日本人は買うことはないであろう。日本車との中身の違いはしばらく乗っているとわかってしまう。そういえば一時隣に住んでいた韓国人の家族も日本車に乗っていたなあと思い出す。

 

現在、日本に正規に輸入されている韓国車は観光バスだけだそうだ。2019年現在、韓国自動車メーカーの業績はウォン高も影響して、米国、中国でも深刻な状況であると日経新聞に載っていた。しかし現代自動車はホンダなみの大企業であり、Hyndai Genesis と Kona は、北米カーオブザイヤー2019を受賞して、評価はされている。総合力が付くと日本メーカーもうかうかしていられないと思う.。しかし、個人的な評価だが、最新のSUVモデル各車のデザインがよくない。 CASE  = Connected、自動運転、シェアリング、電動化という最新の自動車産業の大潮流に韓国車は乗り遅れている状況をどう打開するか。かなり厳しい状況と言える。

 

ドライブしていて気付いたことであるが、コロラド州はオートバイの運転中、ほとんどのライダーはヘルメットをかぶっていない。ひげもじゃ、濃いサングラスのごっついライダーが大型バイクにまたがり、髪を振り乱して走っている。 コロラド州を印象付ける光景だった。