今年初めの日光東照宮陽明門1/80模型の製作 |  Kyotoから創造するARTBOX45°

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 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

宗秀斎です。

 

遅ればせながらあけましておめでとうございます。

本年も模型製作共によろしくお願い申し上げます!

年始は何かとバタバタしていて新年のご挨拶ができずようやく今年初めの記事を書くことができました。

 

 

さて、今年初めに先月から進めていた日光東照宮陽明門1/80模型がようやく完成しました。昨年、大河ドラマ「どうする家康」が終わり、どうする家康ロスが生じて、家康にまつわる東照宮陽明門へ再び製作してみました。

昨年も製作していましたが、精密描写に拘った塗装表現は今も変わらず苦行のような作業は変わりません(汗)

 

陽明門彫刻の随所に至るまで写真付きで紹介されている非売品のガイドブックを参考。

今やこれがないと細密に再現できない必須アイテムでもあります。

ここまで彫刻を取り上げる本はどこを探してもないのではないか?と思うくらい実に細かく解説されています。これを読んでいるとまた現地へ行きたくなるような気持ちになります。

いつもお世話になっている京都老舗金箔の堀金さんの純金箔色塗料を使って神々しい姿を表現していきます。塗料としては金の高騰もあってお値段も高くつきますが、金彩としての理想な発色から一貫してこの塗料を使用しています。

あらゆる細かい彫刻まで写真を比べながら塗装していくので、ものにもよりますが1パーツだけでも塗装に数時間かかるものもあり骨が折れます💦

柱の彫刻などの模様を引き立たせるためウェザリングすることで少し経年劣化した表現に。

 

銅板屋根も錆カラーを使って金属質ある表現にしていきます。金属の腐食による自然な緑青から重厚感ある色味の表現を何度も水彩のように重ね塗りしながら近づけていく工程。ここはリアル感を追求したいところ。

 

組立作業に入れば山は越えたという気持ちになるので、ここで長い武者修行がようやく終えるといったところでしょうか。

 

お取り寄せした漆台座を乗せると黒漆と金との絶妙なバランスが映え存在感が増します^^

 

 

最後は自然光による神々しい姿で完結!

いつもながら気の遠くなるようなモチーフですが、極彩色彫刻の姿に魅了された一人として、いつ製作していても飽きさせない人を惹きつける姿がここにあると改めて思う今年の日光東照宮陽明門1/80模型でした。

 

昨年に続き、色んな形で模型をお見せできればと思っているので今年も引き続きフル稼働で活動していきますのでよろしくお願いいたします^^