金閣寺と幻の天鏡閣 制作4 |  Kyotoから創造するARTBOX45°

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 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

金閣寺と幻の天鏡閣のジオラマ制作

こんばんわ。

金閣寺と天鏡閣のジオラマ制作期間も、あっ!という間の1ヶ月目に突入しました。

時間が経つのは早いものです…(・_・;)
 

幻の建造物、天鏡閣が完成!

天鏡閣屋根部分の塗装が完了し、組立。
 
その後…

金閣寺天鏡閣のレイアウトが決まり、やっと設置することができました(゚_゚i)

まだ空中回廊を設置していません。庭園の下地塗装を完了してからとりかかるつもりです。

今回もトミーテック社製の電飾キット(電球色)を使用しています。

当初は電飾キットを使用しない方向でしたが、金閣寺(金)鏡湖池など、「金」「鏡」といった「光」にまつわるキーワードが強いと思い、使用することにしました。

電球色の光彩は金閣寺の金箔との相性がよいと思い、雰囲気としてですが照明演出しようと考えました。

ただ目立って建造物にライトアップすることはしないので、アクセサリーとしての役割で留めています。

ライトアップをメインにしてしまうと、僕の意図する再現ジオラマの主張性が違ってくるのでそこは避けたいのです。

 

庭園内の下地塗装の最中です。

金閣寺の船着場あたりから作りはじめます。

天鏡閣と呼ばれているように、「鏡」のワードである現在の鏡湖池にも手が抜けないところです。
 
 

天鏡閣の二層目の役割について、室町幕府三代将軍、足利義満が客人達を招いて、この広い舞台から金閣寺を眺めながら酒宴など催していたのではないかと言われています。

イメージ的にこんな感じだったのでしょうかね?(^_^)

●沿道について

現在の金閣寺周辺の沿道についてですが、検証してみたところ
 
このような道順となっていますが…
 
 

CGをみる限り天鏡閣の手前には沿道がありません。

ということは…推測ですが

当時の沿道は天鏡閣を後ろ側に回り込むようになっていたのではないか?という推定で制作しました。

沿道について確実な資料が見つからなかったので、今回CGを元に再現していますのでこれに沿ってみることにしたのです。

近年、京都市埋文研調査で発見された北山大塔(幻の七重塔)の痕跡など、金閣寺周辺の建造物や環境は、室町時代から江戸時代にかけて、幾多の天災、戦乱や足利義満の子である室町四代将軍、足利義持が父と不仲で、義満死後に金閣寺周辺にあった幾多の建造物を取壊したと言われ、当時と大きく金閣寺を取り巻く環境が様変わりしているということです。

北山大塔(幻の七重塔)義満死後に落雷で焼失したそうですが。
 
足利義持の件においては、
豊臣秀吉が甥の豊臣秀次を切腹させた後、秀次の痕跡である聚楽第を取壊したことなど、よく似たケースです。
 

こうした検証から沿道も変更されたのではと推測して現在の沿道と違った方向で制作してみました。

 
 
 
 
 
 

現在の形態の少し前にいろんなバリエーションで背景撮影した金閣寺天鏡閣(^_^)

背景が違うと見栄えも違って見えるところがジオラマ撮影の面白いところです。

背景はアマアマでお恥ずかしいところですが……(_ _。)
 
 

金閣寺の金彩表現について先日、高校時代から20年以上行きつけの京都市内にある画箋堂さんで見つけた

書道で使用されている金の書道液『金のきらめき』を発見!

というか、書道で使用されているんですね〜

知らなかった。金字で書くのかな?

生産中止!!(゚Ω゚;)になっているようなので即購入!金が高騰してるから?人気がない?理由が知りたい(笑)

お店の方に聞くと一番純金に近い金彩に表現できるんだとか。

ただ習字和紙専用なのでジオラマに使用すると言ったら、

「えっ?」という反応でしたが(笑)

なので、急遽、金閣寺の金の塗装に塗り替えました!

 

やはりの表現が格段に上がりました。画像では分かりにくいですが、光を照らせば現在の金閣寺の純金箔らしい美しさを表現できました。

純金のイメージにピタリとあい、満足した瞬間でした。

最後まで金彩には拘っていたので…(^_^)
 

なんとかここまで形にすることができました。今週にも鏡湖池金閣寺と天鏡閣を繋ぐ空中回廊を制作していきたいと思います。

まだ完成率も30%くらい?ですが…(・・;)

頑張ります!
 
ではでは。

 

 

 

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