プライムビデオ会員になったが | 野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

昨日まで4連休。

 

そして後半のGWが始まる今日から4連勤。

 

(観光)ガイド、ガイド、ガイド。

 

4連休はすることがなく、とにかく4日のうち3日は鴨川を走った。

 

でもほかにすることがない。

 

映画でも行こうかと思ったが観たい映画がない。

 

で、ある人からお奨めの映画があったのを思い出し、プライムビデオで観た。

 

「市子」という映画でなかなか面白い。

 

杉咲花以外、ほとんど無名の役者が演じ、新鮮さを感じた。

 

知っている役者が演じると、こういう役柄だろうと、演じる役に先に色がついてしまう。

 

それがなく、さらに日常的な情景がうまく醸し出され、どこにもある風景にまた新鮮さを感じさせる。

 

極端に無駄をそぎ落とし、テンポよく、しかし肝心要を浮き出させる展開がいい。

 

ただ男たちが「市子」に執着する愛情の「濃さ」には少し違和感があるが、その「濃さ」がないとこの映画は成り立たないのでリアルからやってくる違和感は端によけねばならない。

 

ちなみのこの映画を観たさにプライムビデオ会員になった。

 

もともとアマゾン会員なので簡単な手続き。

 

昔、レンタルビデオ店の会員だったことを思い出した。

 

好きな時に、好きな映画を、家で観られる。

 

しかし実際にはそんなに観ないだろう。

 

手軽に観られると「観る」価値が下がる。

 

やはり映画館に出向き、大きなスクリーンに向かう気分は、テレビで観ると出てこない。

 

映画館のスクリーンの大きさ、広さに押し倒されるような圧倒感がない。

 

そうするとその映画のなにか見落としてしまいそうな気がする。

 

映画館に来たぞ、という盛り上がり感もない。

 

「市子」も大きなスクリーンで観れば、さらに感情移入できた気がする。

 

昨日も暇だったので「すばらしき世界」を観た。

 

こっちは駄作。

 

月並みな展開、物語。

 

駄作も観てしまうのが、いつでもでどこでも観られるシステムの落とし穴。

 

簡単に観られるから、つい観てしまう。

 

1200円(シニア料金)を払う覚悟がない。

 

払った料金分は楽しもうという気概、気合いがない。

 

プライムビデオ会員になったからと暇つぶしの方法を見つけたわけではない。

 

たまには観るだろうが、あまり観ないと思う。

 

やはり映画は映画館で、1200円を払う覚悟で観るべきもので、そこに値打ちがある。