北陸への旅行割、要る??? | 野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

昨日、あさ7時からのNHKニュース。

 

トップで番組のメインキャスターを務める女性アナが気仙沼(だったか)漁港から中継。

 

おとといは東北大震災から13年目、おとといも彼女は中継で「13年、経ちました」と伝えていた。

 

しかし「昨日」は何だろう。

 

なんで13年目の翌日も生中継なのか理解できない。

 

とくに気仙沼でなにかがあるわけでもなく、穏やかな漁港に彼女は佇むだけだ。

 

意地悪に考えると、「せっかく気仙沼まで来たのだから」というスタッフの1泊2日の慰安旅行。

 

「美味しい魚でも食べて、酒飲んでスタッフの慰労をやろう」ではなかったのか、思われても仕方ない、昨日の意味のない中継。

 

民放なら、経費節減で許されないだろう。

 

「バカ野郎!日帰りで十分」と上司にどやされる。

 

中継にはそれなりのスタッフが必要で1泊するだけでも費用もバカにならない。

 

さすが「国民」から集めた受信料と税金をお気楽に使える身分。

 

さて昨日の中継のあと、言い訳のために東北の、ある旅館が倒産寸前と話題をビデオで使えた。

 

別のそのビデオはメインキャスターが取材したわけでもないが。

 

復興の救援金で被災した旅館を再建したが、コロナもあり集客できず、もう倒産するしかないと女将は嘆いていた。

 

残るは借金のみ。

 

はたして国の予算がやたらと無駄遣いされる中でこういう復興のための支援金をどう返済すべきか、返済は免除してもいいようにも思えた。

 

一方で昨日、能登地震被災への「応援」のために北陸への「旅行割」というのも話題にされたが、こっちは「?」だ。

 

旅行者を増やして地元を「救おう」という意図がわからないではないが、旅行者が「得」をするというのが理解できない。

 

割り引かないと旅行者は増えないが、支援というのならなにもしないでただ寄付でいいと思える。

 

むしろまだ被災が深刻ななかでちゃらちゃら観光気分で出かけることが不謹慎にも思える。

 

ニュースではエージェントが喜んでいた。

 

被災していない観光業界が儲けることに違和感。

 

おかしいだろう。

 

NHKの意味のない中継といい、旅行割といい、被災と無関係に、あるいは被災地、被災者を逆なでするかのようにはしゃいでいるのが自分にはわからない。