分からなくて良い日 | ペットのお坊さんブログ(ペット霊園ソウルメイト)

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愛する者を喪う時、亡くなることが分かっていれば…と思うことありますよね。

 

今日が別れとなると知っていれば、出掛けないで一緒にいたのに・・・

今日が別れとなると知っていれば、もっと遊んであげたのに・・・

今日が別れとなると知っていれば、美味しい物あげたのに・・・

 

分かっていれば、出来る事・出来た事ありましょうね。

そうしていれば、今こんな苦しい切ない思いをせずに済んだのにね。

 

分かっていたらと思いますが、分かっていると良いのですか?

 

そりゃぁ、分かっている方がいいですよね!

だって、最後の日を一緒に過ごせますからね。

だって、いっぱい撫でて、いっぱい話せますからね。

だって・・

だって・・・

 

そうなんですけど、この考え方はズルい考え方なんですよ。

分かっていれば、やったのに!ですからね。

分かっていれば、出来たのに!ですからね。

 

分かっていたら出来たことがあり、そんなに悔やむことせずに済むのでしょうけど、「たら」「れば」で行いを決めるのであれば、これは無償の愛情ではなく、見返りの愛情となりますよ。

 

それでもいいの?

それって、されて嬉しいの?

 

私たちはあの子たちから無償の愛情を貰うから、心が癒され、嬉しく感じ、幸せと思えるのではないですか?

 

いつ訪れるか分からない別れの日だからこそ、今のひと時を大事にするのではありませんか。

 

いつ訪れるか分かっている別れる日だとしたら、それまでの日々はなおざりにして、別れ間際だけ大事にしてしまうのではありませんか。

 

分からない日があるから、今を生きるのですよ。

今を生きているから、いつも新鮮なんですよ。

いつも新鮮だから、同じことの繰り返しでも、幸せを感じることが出来るのですよ。

 

あなたは、いつ別れるのか分かっていたとしたら、あの子を迎えましたか?

1才で別れる命と知っていたら、

10才で別れる命を選びませんでしたか?

15才で別れる命を選びませんでしたか?

20才で別れる命を選びませんでしたか?

 

いつ別れが訪れようとも、あの子を選んだのであれば、それは無償の愛ですよ。

 

無償の愛があるのなら、別れる日など知らなくても、良い日はいっぱいありますよ。

 

分からないからこそ、一日一日を大事に過ごし、日々を愛しみ、一時をも慈しむのですから、それは良い日となりましょうね。

 

 

 

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「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社