目を閉じて-その1- | ペットのお坊さんブログ(ペット霊園ソウルメイト)

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先日、妻娘がテレビドラマの「視覚探偵 日暮旅人」なるものを視聴しておりました。

 

どんな内容なのか話を聞くと、五感のうちの聴覚・臭覚・味覚・触覚を失った主人公には、感情を視ることができる特殊能力があり、その視覚を使って事件を解決していくというお話です。

 

使っていた物に宿っている感情が映像化できるって素敵ですよね。

 

実際にはテレビドラマのようには見えませんけど、物に感情が投影されていることもあれば、自らがオーラを発していることもありましょうね。

 

美術品を喩にすると分かり易いのかもしれませんね。

作者の想いが作品に反映され、作品に込められた想いが伝わってきて、作品を通じて想いを受け取ることができるのですからね。

 

それが仏像ともなると自らがオーラを発するようになるかもしれません。

仏師の願いが造形に反映され、僧侶の祈り、皆さんの願いが仏像に宿り、多くの願いと祈りが宿ってくると、自らがオーラを放っているようにも感じましょう。

 

目を開いて物事を見ると、どうしても目に映る物事に囚われてしまいがちですが、そこに心を投影して視ることが出来たら、違った世界が視えてくるのでしょうね。

 

愛する者を喪い、思い出の場所を見ると、そこに姿がないことに囚われてしまえば、それは寂しいものとなりましょう。

そこに、心を投影して視ることが出来たとしたら、一緒に過ごした良き日が視えることでしょう。

 

いや、すでに心を投影して視ているのですよね。

寂しいという心を投影して見ているから、そのように視えるのでしょう。

 

目に見えることに囚われがちになるのなら、目を閉じて視て観ましょうよ。

 

ソファーに飛び乗る姿が視えましょう。

お腹を出して寝ている姿が視えましょう。

 

足元を視てごらんなさい。

 

あなたを見つめる瞳が視えましょう。

シッポが左右に振っている姿が視えましょう。

 

いつも使っていたお皿を視てごらんなさい。

 

待ちきれずにそわそわしている姿が視えましょう。

美味しそうにパクパク食べている姿が視えましょう。

 

おもちゃも視てごらんなさい。

 

生き生きと目を輝かせている姿が視えましょう。

もっと遊んでと楽しそうな姿が視えましょう。

 

そんなこと言われても、悲しいどん底では想うことも難しく感じましょうね。

 

愛する者を喪うと、現実って、こんなにも無機質で、こんなにも冷たいものだと実感することでしょう。

これが一緒に暮らしていた時には感じたことのない、もう一つの事実なのです。

 

この無機質で冷たい彩のない世界を、豊かで楽しい幸せに変えてくれたのです。

愛する者という存在は大きな力を持っているのですよ。

 

また目を閉じて視てごらんなさい。

幸せに満ちた日のあの子の姿を思い出してみてください。

 

幸せそうなあの子の姿は、あなたが創り出した世界なのですよ。

あなたという愛する者の存在が、そのようにさせたのですよ。

 

あの子が世界を変えたのですか?

 

本当は、

あなたが世界を変えたのではないですか?

 

 

 

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私の著書:

「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社