先日、妻娘がテレビドラマの「視覚探偵 日暮旅人」なるものを視聴しておりました。
どんな内容なのか話を聞くと、五感のうちの聴覚・臭覚・味覚・触覚を失った主人公には、感情を視ることができる特殊能力があり、その視覚を使って事件を解決していくというお話です。
使っていた物に宿っている感情が映像化できるって素敵ですよね。
実際にはテレビドラマのようには見えませんけど、物に感情が投影されていることもあれば、自らがオーラを発していることもありましょうね。
美術品を喩にすると分かり易いのかもしれませんね。
作者の想いが作品に反映され、作品に込められた想いが伝わってきて、作品を通じて想いを受け取ることができるのですからね。
それが仏像ともなると自らがオーラを発するようになるかもしれません。
仏師の願いが造形に反映され、僧侶の祈り、皆さんの願いが仏像に宿り、多くの願いと祈りが宿ってくると、自らがオーラを放っているようにも感じましょう。
目を開いて物事を見ると、どうしても目に映る物事に囚われてしまいがちですが、そこに心を投影して視ることが出来たら、違った世界が視えてくるのでしょうね。
愛する者を喪い、思い出の場所を見ると、そこに姿がないことに囚われてしまえば、それは寂しいものとなりましょう。
そこに、心を投影して視ることが出来たとしたら、一緒に過ごした良き日が視えることでしょう。
いや、すでに心を投影して視ているのですよね。
寂しいという心を投影して見ているから、そのように視えるのでしょう。
目に見えることに囚われがちになるのなら、目を閉じて視て観ましょうよ。
ソファーに飛び乗る姿が視えましょう。
お腹を出して寝ている姿が視えましょう。
足元を視てごらんなさい。
あなたを見つめる瞳が視えましょう。
シッポが左右に振っている姿が視えましょう。
いつも使っていたお皿を視てごらんなさい。
待ちきれずにそわそわしている姿が視えましょう。
美味しそうにパクパク食べている姿が視えましょう。
おもちゃも視てごらんなさい。
生き生きと目を輝かせている姿が視えましょう。
もっと遊んでと楽しそうな姿が視えましょう。
そんなこと言われても、悲しいどん底では想うことも難しく感じましょうね。
愛する者を喪うと、現実って、こんなにも無機質で、こんなにも冷たいものだと実感することでしょう。
これが一緒に暮らしていた時には感じたことのない、もう一つの事実なのです。
この無機質で冷たい彩のない世界を、豊かで楽しい幸せに変えてくれたのです。
愛する者という存在は大きな力を持っているのですよ。
また目を閉じて視てごらんなさい。
幸せに満ちた日のあの子の姿を思い出してみてください。
幸せそうなあの子の姿は、あなたが創り出した世界なのですよ。
あなたという愛する者の存在が、そのようにさせたのですよ。
あの子が世界を変えたのですか?
本当は、
あなたが世界を変えたのではないですか?
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私の著書:
「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社