何度目にか霊園にいらっしゃる客様が、「何度経験しても慣れるものではありませんね」と、よく言われます。
そうなんですよね。
死別の悲しみって、何度経験したからといって訓練される訳ではないのですよね。
死別の経験って、蓄積されるものもあれば、蓄積されないものもあります。
蓄積される経験としては、次のようなことがありますよね。
・死後硬直のような生前と寝姿の違い。
・どんな手順で見送りをするのか。
・どのように見送ることができるのか。
これらは経験することで蓄積され慣れていくことでしょうけど、皆様が言っている意味での慣れるものでない理由には、次のようなことがありますよ。
・ひとりひとりに思い入れや思い出が違うから。
・様々な別れがあり、毎回同じではないから。
・人生の状況にもより、感じ方が違うから。
・命はひとりにひとつしかないから。
だから、いつも悲しいのですよ。
何度見送ったとしても、慣れるようなことではなく、毎回涙してしまうのですよ。
スキルという経験は、訓練することで上達する積み重ねですが、悲しみは並列的なもので、それぞれ違うので積み重ねることができないのですよ。
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私の著書:
「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社