自分自分と思っているものは、単なる想いに過ぎないのである。
水泡(うたかた)の如くあらわれては消えてゆくものである。
真の自分とは、内奥で光り輝いているものである。
この真の自分を把握し、自覚できる時、
人は真に幸福になれる。
如是我聞 より
人間とはなんだろうかと考える時に、
大抵の人々はみんな、
この肉体のことを自分だ、自分のすべてだと言うんですね
そう思い込んで、真実の姿が分からなくなってしまっています
「 感情想念が自分だ、自分の想いだ、自分の感情だ 」
「 人間は欲から逃れられない、不安が迷いがあるのが人間だ 」
それはまだ、人間の本当の姿が分かっていない、
進化の未熟な段階なのです
肉体は器の一つに過ぎないんですね
この世界で働くための場所の一つなんです
肉体を〝 空っぽ
〟にすればするだけ、
天の道がその人の前に、
悠々と開かれてくるのですが、
それを邪魔するものがあります
業想念、肉体の人間が発する〝 想い 〟というやつです
自我欲望想念、カルマという
本当は誰もが、常にその瞬間瞬間に、
天からの〝 インスピレーション
〟が下りて来ているのですが、
肉体の方の〝 思考 〟が、そのインスピレーションを埋もらせてしまって、
結局間違った方向に動いて行ってしまう
大道(天の道)は甚だ広く、大きく、
誰にでも悠々と通れるものであるのに、
しかし民衆はそんな道を通らずに、
わざわざ径(小道)に入っていって、自らの天命を忘れるっと、
老子も言っているように、
人々は、自らの天命を忘れて、
天と離れた、自分勝手な人生を送るようになっていってしまったのです
本来なら食べなくてもいいものを、
〝 テレビで体に良いと言っていたから 〟といって食べて、
余分なものを吐き出す、体のデトックス作用、自然浄化作用で病気になったり
ちゃんと天(ガイド・スピリット)の方で、
その人の道に合ったパートナーを用意してくれているのに、
〝 世間的に、焦って 〟なんていって結婚して、
後になって後悔するはめになったり
本当はその人の天命が仕事として生かせるのに、
〝 人と違うのは恐いから 〟なんていって世間的な安定を選んで、
何にも情熱のない、つまらない人生を送ったり
径(小道)を好む
というよりも、〝 天道
〟を知らないからなんです
じゃあどうしたら一番いい道の上、その人の命がイキイキと生きれる、
天が生まれる前から用意してくれた道の上に乗れるかというと、
肉体の想念を、
すべて天に任せてしまえばいいんですね
すべて任せてしまうこと
頭の中を空っぽにしてしまう
そうすれば、天の響き、
心の内奥にあるその人の〝 命
〟の響きが、
その瞬間瞬間、その人を導いてくれる
自然に生きれるようになるんです
老子の、無為にしてなせ、
イエスの、天のみ心のままに、
お釈迦様の、空即是色、
親鸞の〝 内催し
〟の生き方が、
その人の前に開けてくるのです
かつての聖者・賢者たちが通ってきた道です
ところがいきなり完璧に出来たら、
人間、苦労はしないわけです(^^;
逆に言えば、人間の苦労は、
そんな本来の生き方に立ち還るために、あると言ってもいいんですね
我(が)をなくしていくこと、
それが人間の成長でしょう?
我があるだけ、磨かれる部分(苦労)も大きくなっていく
だからどうしたら良いのかと言うと、
天にすべてを任せる練習をする
「 あーしなきゃいけない 」 「 こーしなきゃいけない
」
「 あぁ忙しい忙しい 」 「 あぁもうこんな時間だわ!!!
」
よく生きていられるなと想う
そんなことしなくていいんですよ
天にすべてを任せて、今日一日のスタートを切れば、
天の方で、一番いい方法で、何事も果たさせて下さるし、
無理なく、難なく、スムーズに、100%完璧に、
すべての物事が成就していくのです
いったん〝 考える 〟ことを止めて、
ニュートラルの心に戻って、
そこから歩き出せばいい
人生の色々な選択を、
ハートで選ぶようにしていく
〝 空っぽ
〟になればなるほど、
力みはなくなり、〝 自力 〟が消え去り、
〝 直感
〟が冴え渡ってきて、
〝 未来
〟のことも自然に分かるようになってくる
今の人間では不思議と想われるような生き方や姿が、
その身の上に現れてきて、
なんとも言えない、神秘的な、あるいは明るく澄み切ったような、
魅力的な人格が現れてきます
その人と会っていて、話していて、
当たり前の会話をしているだけなのに、
なんとなくこちらの心まで澄んでくる、明るくなってくる
何か〝 得難いもの
〟をその人から頂いたような感じがしてくる
平々凡々にして、
人々を清める心の響きを発していく、
そんな本当の〝 人
〟の姿になっていくんです
やはりこれも、
〝 習うより慣れろ
〟で、
自分で体得していかないと分からないんですね
頭で考えても、分からないことを、
どうやって伝えていくのかということが、
メッセンジャーの苦心する所なのです
別にこんな生き方、分からなくていいのならば、
わざわざ誰も、こんな未開発な世界に、生まれて来てはおりません
しかし人間の進化の段階で、いずれは誰しもが通る道であり、
そして〝 自らを知る
〟、
感情想念を越えた〝 自らの本心の響き
〟を知るということが、
その人の心を平和にさせる唯一の道なのです
そんな、自らの真の姿に気付いた人が多くなれば、
それだけ〝 世界の完全平和
〟樹立の日は近づくのです
あなたの本心は、何も悩まず、迷わず、
しんとして澄み清まった朝の湖面のような、
また穏やかな昼下がりの陽光のような、
真っ白な響きを、常にその心に宿しています
迷ったり悩んだりするのは、
今のあなたが迷ったり悩んだりしているのではない
過去に発した想念波動が、
あなたの心の表面を通り過ぎていくだけなのです
実体のない泡のようなものなのです
シャボン玉のようなもの
消えていくのです
消えていかないのは、あなたの本心の響き
平和な心が、最後には残るのです
そのための現世修行であり、
天にすべてを捧げる、
〝 全託
〟の祈りの道なのです
世界が平和でありますように