山は世に連れ | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

「明日にでも関東甲信が梅雨入りしそうだ」と、テレビが言う。

三日前の鶏冠山登山の筋肉痛は癒えているけれど、

まだ若干疲れが残っている。

入梅したら何時山歩き出来るか分からないので、

そんなに奥でなくていいから、何処かに行っておきたい。

そんな時にネットで市内の山でカモメランを観ることが出来るとの情報。

10日前のものだが、行くだけ行ってみっか。

現場はここ数年は一年に一回、以前は多い時は毎月のように通っていた場所で、

保護柵の存在は知っていたが、何を保護してるのか全く知らなかった。

エゾハルゼミ大合唱の中を進む。

雲が多くて薄暗いが湿気が多くて汗ばむ。でも、新緑を撫でる風は爽やか。

眼の前を番の小鳥が飛び交う…そんな季節。

ううむ…コサメビタキか…なぁ。

アオバトの声が両側の谷間から聞こえてくる。

峠から頂上への稜線。こんなに殺風景だったっけか。

これはドクベニタケだろう。

ヤマクワガタが独り咲いている。

周りを見渡したが、これ一つだけ。寂しい。

キノコ其の弐。チャツムタケかしらん。

おぅ〜これぞ正しく頭隠して尻隠さず。

綺麗なオオセンチコガネだな。

サラサドウダンが咲いている。

ツルシロカネソウ…だよなぁ。葉が少し丸い気がするが。

こっちのはトウゴクサバノオみたいにもみえるが…。

(6/22追記、葉先の丸いのハコネシロカネソウかもしれない)

やっぱりツルシロカネソウだろう。

時期的にも。

一つ目の保護柵…カモメラン見当たらないなぁ。

ツルシロカネソウしかない。

遅かったのかなぁ…取り敢えず二つ目…

あぁ…あったあった。でも、柵から内に向かって咲いてる。

何とか頑張って向こう側からズームで撮るが、

接写出来ないのはキツいなぁ。

ちょっと角度をずらして…ん〜んコレが限界か。

もう一株。これも恥ずかしがり屋なのか…

もうひとつ。これは互いに別方向に花が向いてて困った。

個人的には待っててくれて、ありがとう。充分満足です。

暫く周りをウロウロするが、保護柵の外には見当たらず。

おぉぉ強面の虻が居る。

いわゆる吸血虻ではなさそう…帰宅後しらべたらオオイシアブ。

それにしても怖い顔だ。

三つ目の保護柵。ユキザサが咲いてる。

ギンランも。

あー此処が一番カモメラン多いな。

でも、殆ど萎れ草臥れてしまっている。

なんとか近くで撮りたくて、

柵の周りをグルグル回わる。

終いにはドレを撮って、ドレが未だか分からなくなっちゃった。

また来年も会えると良いな。

では、この山の頂上へ。

サラサドウダンだらけだ。黒揚羽が翔んでいる。

下から中を覗いてみよう。

煩い位にエゾハルゼミが鳴いている。低い枝からも…アッ居た。

ヤマツツジも咲いていた。

ヤマハハコは出たばかりか。

最近この近くに、ナントカテラスって云う施設が出来たのだが、

その事業の為に、その峠に行くことが不自由になってしまった。

個人的には大きなお世話で、貴重な山野草が踏み潰されて、アサギマダラの姿も減ったようだ。

その変わり果てた姿は見たくないので、ちょっと手前まで歩いて引き返そうと思う。

これはドウダンツツジか。イヤ微かに赤い筋が入ってる。

これはグミの花だそうだ。

サラサドウダン、こんなに、あったっけ。

倒木にオレンジ色の粘菌のような…ヒイロハリタケ…。

いや、よく観るとキクラゲっぽい。ハナビラダクリオキンかハナビラニカワタケか。

オッ…ジョウカイボンか。

ゴマキかサワフタギ…アズキナシかも。分からん。スンマセン。

やっとギンリョウソウ見付けた。

と、その横にシリアゲムシが…スカシシリアゲモドキか。

それにしても、こんなに崩れて急な路だったかな。

下草が全く無くて殺風景。マルバダケブキは生えてるけど。

こんなツマラナイ路(個人的な感想です)を戻るのは嫌だから、

途中から林道に降りちゃおう。

ツルシロカネソウが出て来た。(この↕2枚はハコネシロカネソウみたい)

ギンリョウソウもポツポツ。

お〜ピンクのギンリョウソウ。

これ去年新種だって話題になってたやつだよね。

その後はノーマルなギンリョウソウが次々現れるが、

いっぺんに何本も生えてるのが、此処には無いね。

ハナホウキタケ。

幼菌は色が濃いのかな。

ん、ツグミみたいな鳥が、凄いスピードで飛び回ってる。

あー見失った。カメラ構える暇もなかった。

嘗て自由に走れていた林道に降りて来ました。

ヤマオダマキ咲いている。

フタリシズカも。

日当たりが違うからなぁ。

昔は林道沿いにアサギマダラが乱舞してたもんだが、見当たらないなぁ。

時期的に早いのかな…それとも。

あっさっきの鳥、側溝に居る。やっぱりアカハラだ。避暑に来てるのだね。

舗装路をトコトコ車へ戻る。

ヤマアジサイかと思ったらアイズシモツケかな。

ノイバラの季節ですな。トゲ痛そう。

アレッ…ツクバキンモンソウかな。でも、葉脈が太くないね。

シロバナツクバキンモンソウだ。

フジベニウツギかなぁ。

駐車した場所の直ぐ近くにもヤマオダマキが咲いていた。

この辺り、なんだかスッカリ様子が変わってしまったなぁ。

ちょっとした気温や風の通り道の変化が、花や蝶には影響を与えてると思うんだがなぁ。

人間の経済活動優先で、ナンデモカンデモ行うのは如何なものか。