花曇り | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

花曇り。

前回のタイトル養花天も同じような意ではあるけれど、

不思議なことに、この素敵な言葉をタイトルにしたことがなかった。

不思議なことに。

そんなこんなで、やっと、ご無沙汰していた、いつもの散歩場所(ん、矛盾してる)へ

きっと、愛宕山は春蘭が盛りであろう。

ありゃ。ヒトリシズカが咲いてる。

ここは春の観察会で十年前には当たり前に参加者を連れて観ていた場所だ。

最近は四月になるともう花は終わっていて、こんなに咲いてるの見るのは久しぶりだ。

奥の方にも沢山咲いているぞ。

今季、桜が咲くのが大分遅かったけど、

大概、地に咲く花はその年の気候に左右されないのにねぇ。

三月に入ってから雪が降り積もったりしたし、

ここは施設の改修工事のための車道が出来たりして、大分日当たりがよくなった。

いろんな要因が重なったんだろうな。

それではッと意気込んでイカリソウを探したけど…見つからなかった。

ポツンとタチツボスミレ。

藤棚があった辺りには毎年早くに春蘭が乱れ咲くが…

あれれ~全然咲いてないな。

これから花芽が出てくるのかな。雪の影響だろうか。

ここから水路に行く間、勿論キンランの姿は欠片もない。

なんかスミレも萎びた感じだなぁ。

あぁ…水車があった三角地帯では、もうオタマジャクシが産まれている。

ヒキガエルのだな。

ヤマアカガエルのも。水面から盛り上がってるね。

ここは未だ卵。

水路の流れがある方は遅いのかな。

でも、概ね孵っているね。

あぁ…親の亡骸が沈んでいる。

石垣にキランソウ。

別名地獄の釜の蓋。確かに蓋みたいだな。

キャンプ場には指して変わった様子はなく…あぁルリタテハ。

ルリタテハ気付かずに飛ばしてしまったら、遥か彼方まで行ってしまって…戻って来ないなぁ。

鉄塔まで登って横道へ。

ウグイスカグラは全山所々に咲いていた。

おぉ〜イカリソウ咲いていた。

ここ数年はこの辺りで見掛けることが多かったんで注意していたら、やはり。

何時観ても不思議な花だなぁ。会えてよかったよ。

あぁ…その先にシュンランが。

南側が開けていて北風が当たらない斜面だからか。

こっちにも。

あら上にも。

そこは大笠山の登山道に出る直ぐ手前だった。

トウダイグサがあった。

シジミチョウがぼちぼち出て来ている。

頂上付近で良い方のルリタテハを翔ばしてしまう。

ず〜〜〜っと眼で追っていたが見失ってしまった。悔しい。

暫く待ったが戻って来る気配はない。

仕方ないと下り掛けたら、あぁ…そこにルリタテハ。

遥か彼方へ翔んでいく。もう一度戻ってみるか。

と、そこへミヤマセセリ雌。

雄も居た。

そしてヒオドシチョウも来た。

ルリタテハに逃げられたお陰で、色んな蝶に会えた。嬉しい。

ん。ツツジが咲き始めてる。

岩の陰にシュンランが咲いてる。

岩が守ってくれているのだなぁ。

一株あたりの花の数が多い。

こんな処にもひっそり。

あ〜この花なんだっけ…何とか槍。

そぅそぅセンボンヤリだ。

赤っぽいのもあるぞ。

タチツボスミレ未だ少なめ。

昨日の雨で結構泥ハネしているね。

これ葉の裏が少し紫だからゲンジスミレかな。

芝生広場。まだトラツグミが居た。

モミジイチゴが咲いてる。

そろそろ戻らなくっちゃ。

散策路の直ぐ脇にもシュンラン。

密かにこのタイプの咲き方をタイタニック型と呼んでいる。

夢見山を越えたが、ここのシュンランも例年に比べて少ないな。

再びの藤棚跡。アレッさっきあんなによく観たのに、見逃していた。

少し青空が覗いてきた。

最近は一億総カメラマン時代だから、

桜や桃の花からは卒業しようかな。

派手派手しく盛りの時期だけもて囃されるのは性に合わないな。

勿論、花が悪い訳ではないけれど。

あぁ良い色のキランソウだ。

足元を大切に。