怒涛のように九月が過ぎ、世間では安倍元総理の国葬で喧しいが、
遺され悼みたい方が送れば、それでいいんじゃないだろうかと想う。
儀礼的に拝まれても嬉しくないんじゃないかなぁ。
閑話休題。
まだ昼間は30℃近く迄気温が上がるので、
秋の実感が乏しいが、ナンダカンダ所用も片付かないので、
行ける時に、秋を探しに行こうと存ずる。
乙女高原の凛憧には早いかな…でも、奥まで入る時間は無いし、
こんな時には帯那山だ。
向かう途中の林道の路傍にシモバシラの花が見えた。
ま、山頂付近にもあるでしょ。無ければ帰りに撮れば良いや。
ぁ…キバナアキギリも咲いてる。これは撮っとこう。
たぶん、これは山頂には無い。
到着。既に11時を回ってる。
レイジンソウがあった。
ん…いつもより少ないな。
テクテクと3分で菖蒲群生地。お目当ての花があった。
らっきょらっきょ〜う。桃屋のは花ラッキョウ。
これはヤマラッキョウね。
おぉセンブリが咲いてる。
胃薬でお馴染み。苦さの代名詞。
ウメバチソウもあるね。
可愛くて小さくて細やかで緻かい。
おやっ…タチフウロも咲いてる。
ありゃコウリンカも。
アキノキリンソウね。
ワレモコウもある。
ちょうど夏と秋の境目に来たようだ。お得感があって嬉しい。
山頂の萱原は茂り放題だったが、
ヤマラッキョウも沢山咲いてた。
丸く綺麗なのはあまりないな。
ここのところの豪雨のせいかしらん。
まぁ充分満足ですけど。
山頂にもコウリンカあった。
ジッとして動かないジャノメチョウ…ボロボロな羽が痛々しい。
一応生きてはいました。
麓から学校のチャイムが聞こえる。お昼だぁ。
念の為おにぎり持って来たんだけど、まだお腹好かないなぁ。
ベンチに座ったら赤トンボ寄ってきた。
おにぎりは食べないでしょ。小さいけどアキアカネだな。
しかしまぁ本当に茂り放題で歩けやしない。
見通しが悪いと熊さんが居ても気付かないしね。
萱の中は猪の休んだ跡だらけ。
さぁ困ったチャン撮っちまった。このセリ科の細い花は…
トウキかミヤマトウキなのか、はたまたイブキボウフウか。それともヤマゼリ。
日当たりが良いと、ヤマラッキョウは続々と出てくる。
センブリも。
そう云へば初めてセンブリ見たのはココだったな。
仲良きことは美しきかな。
ヤクシソウも、もう咲いてる。
え〜っとノコンギク…いやヨメナかな。
タチフウロも立派なのがあった。
色づきが疎らなマムシグサの実。
おー図鑑に載せたい。ドクササコですかね。
これはオオコゲチャイグチかなぁ…
裏はこんな感じ。
一段下の道、曾ての牧場の柵がある所まで下りてみよう。
エナガの群れが到来。すばしこいうえに光の方向が悪く一枚も撮れず。
カケスがギャ〜。
お腹の白い背の黒い鳥が枝の中…大きさはツグミサイズ…クロツグミだろうか。
目線の端で萱が大きく揺れた…ホオジロだ。
次は地表近くの花が揺れた。
飛び立ったのを目で追って落ち着いた所を撮る。
イカリモンガだった。
花はナギナタコウジュ。
おぉっと。アサギマダラがフワフワと飛んで行く。何処まで行くのだろう。
ハラタケの幼菌かホコリタケか…ドクツルタケかも。
ヨメナ…だよね。
萱原を掻き分け頂上へ戻る。
豹紋蝶がいた。地面に止まってる…これじゃ何だか分かんないよ。
意地でも羽を畳まない。
暫く根比べ。う〜む動いたら飛ばれた。
あ〜失敗した。追いかけたが萱の中に…駄目だ深くて入れない。
諦めて歩き出し、ふと傍らを見ると…
ありゃ。戻って来たんか〜い。
ツマグロの雄だった。
それじゃ歩いてない散策路を通って帰ろう。
ワレモコウの良いのがあった。
吾モ亦紅ナリとニオイコベニタケもしくはドクベニタケ。
私も紅よ。とアキアカネ。
ヤマラッキョウも紅だった。
エッ〜と、これはイヌヤマハッカ…かな。
ヤマハッカかも…
いや…コウシンヤマハッカかも。
最後に見つけたのはキツネノチャブクロ。
じゃ。途中シモバシラ撮って帰ろうと、車出したら直ぐに…
トリカブトあったぁ。
また暫く駆走ったらセキヤノアキチョウジ。
また暫く駆走ったらサラシナショウマ。
なかなか前に進めないなぁ。
道の真ん中に木通の皮が落ちてた。行きにも見えてた。
道端に寄せて撮ってたら…アァァァァァ。アサギマダラが…行っちまった。
今度は…ぇ…やっぱりミヤマトウキかなぁ。
ぉ。直ぐ横にあるのはアキノウナギツカミじゃないかな。
また蓼科コレクションが増えた。
美しいなぁ。
おやっ珍しくピンク色のツリフネソウが咲いてる。
落ち着いた好ましいピンクだな。
肝心のシモバシラが見つからない。
おかしいのう。
そうだ、武田の杜に行けば必ず咲いてるはず。
もう14時回ってるけど…あった。咲いてた。
ひたすらシモバシラだけを撮って帰ろう。
おぉ。ホシホウジャクが飛び回っている。
いつの間にやら秋。