花散里 令和五年 | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

あゝ今年は花に逢いに行けなかった。

心の準備が出来ないまま散っていた。

けれど、季節の移ろひは人が云うほど忙しくはないと気づいた。

膝立の天王桜には間に合いそうだと伝え聞いたので、おずおずと向かった。

花は待っていた。

年々樹勢は衰えているが、吹き抜ける風の色は変わらない。

花弁にまみれる山葵に心を寄せ。

土筆の主張に眼を細める。

あらぁ~今年はツクシ凄いな。

ひとまず桜から離れ、毎年山野草を探す場所へ。

ヤマエンゴサク咲き始めたばかりだ。

もっとミッシリと宇宙人の絨毯みたいになるんだが、そうなると大抵桜は終わってるんだよね。

そして、ニリンソウ。

疎らだ。早かったか。

八重咲き良い。綺麗。

どれも2輪目が小さいな。

後ろにコガネネコノメソウの黄色が。

コガネネコノメソウも此処での楽しみのひとつ。

ニリンソウの蕾と隣り合わせ。

ミヤマネコノメもあった。

猛毒ハシリドコロが…ビビってピンぼけ。

イチリンソウは…蕾だった。

白い菫を探す。

マルバスミレでいいかなぁ。

って、毎年書いてるなぁ。

桜に引き返す。

いつも沢山生えてる、キケマンがあんまりないな。

切り株の横にタチツボスミレが寄り添って咲いてる。

この辺りにヒナスミレもある筈なんだけど……違うな。

これも違う。

う〜ん葉っぱはある。萎んだ花があった……遅かったか……あぁあった。

待っていてくれたと自惚れて良いかい。

満足したので帰ります。歯医者の予約時間がキャンセルが出て繰り上がったから。

それにしても、黄砂黄砂と騒いだわりに青空が見えて陽射しタップリだな。

ビロードツリアブも寛いている。

蕨がニョコニョコ出てる。採らんけど。

この赤ちゃんのグーみたいのが可愛い。

扠、これも毎度のことだが、帰りの道々ニリンソウの良いのがないか、探しながら駆る。

おぉ、あそこ良い場所かも。

ちょっと下っただけで変るもんだ。

こういうのがイメージなんだよね。

ニリンソウ。

これで本当に思い残すことはない……今日はね。

山野草の神様ありがとうございました。

来週は何処から周ろうかな。