山眠る2017 | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

春の山は笑うが如く
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冬の山は眠るが如し
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紅葉の季節には、ちと遅いが、兜山に登ってきた。
山梨県は笛吹市春日居町にある山梨百名山のひとつ。
子供達が小学生だった頃に、一緒に登ったのが最初。
それから二度三度。甲府の深草観音から要害山へ抜けたり、
奥の棚山まで行ったり、夕狩沢古戦場を歩いたりした。
冬枯れて花も虫も居ない山道を息を切らして
暫し思索に浸って登ってきた。
以下愚考。

ドライフラワーになったコウヤボウキと
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オケラの花。
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辛く悲しくても「倖せ」
唯一カ所、野菊が咲き残っていた。
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愉快で楽しくても「不倖せ」

昭和の時代は貧乏でも幸せな家庭が沢山あった。
バブルと共に心の時代は弾けて消えて、
家族の絆が希薄になったから、
貧乏は不幸とイコールになった。


ムラサキシキブ
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僅かに残っていた。
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僕は辛くても「倖福」。
何故なら、自分で決めた道だから。
貧乏クジでも引いたのは自分。

勿論そう想えるようになったのは、最近のことだ。
夢の通りに歩いて来たから、

明日は野辺に朽ちぬとも、
悔いの無いように生きたい。

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そんな事を考えながら下山したら、まだ13時。
虫はフユシャク以外はヒナバッタしか見つからず、
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マムシグサが道標よろしく立っているばかり。
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なので、お隣の古刹長谷寺さんへ寄る。
エナガとコゲラに会う。
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ジョウビとウグイスが藪陰にチラリ。ルリビタキは声だけ。
出てきたのはソウシチョウでガッカリ。
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複雑な想いが交錯する中、石段を下りれば・・・
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一輪の徒花、帰花。菫が咲いていた。
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よく咲いてた。よく見つけた。出会いってこう云うことなんだろう。