ご褒美 | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

忙しい年の瀬だが、散歩忘れず。
春日居の長谷寺へ。
忙中閑有り。
寒中寂極まれり。
登れど独り。
藪の向こうからカケスの声がする。
前回訪れた時に見かけたが、
撮れなかったルリビタキ求めてウロウロ。
薄暗い谷地にチラリとそれらしき姿も、それ以上出てこない。
ジョウビタキはおろかシジュウカラもエナガもいない。
本堂前まで登ったが気配すらしない。諦めようかなぁ。
下りかけたら、なにやら大蔵経寺山と兜山の分岐の立札付近で、枝に止まる影がある。
遠いし藪背負ってるし逆光。
上手く撮れないから近づいたら藪に入った。
通り越して日の向きを考えて待つ。藪から目的の声がする。
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ルリビタキのメス来た。
全体に青くはないけど、実はメスの方が可愛い。
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尾っぽの先は充分青い。
オスのルリビタキも飛び出して来たが撮る間もなく谷間に飛んでいった。
恨めしくそちらを見ていたら、ジョウビタキの声がして・・・
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逆光で苦しかったが、まぁ一枚見れるのがあった。
さて、ルリビタキを追って谷あいの山道を下ってみよう。
ここは夏にオオルリを観た場所。
おぉっと突如茶色の鳥が足元から飛んで、先の木立の中に入った。
キジバトか、ガビチョウか、随分のんびりしてる鳥だな。
余り期待はできないが一応見に行くか、コジュケイかな・・・
これはビックリ。
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こちらを見ているのは、トラフズクじゃないか。
こんな真っ昼間の明るい場所に居るなんて。
驚き桃の木山椒の木。
ちょっとピンぼけで残念だけど、
こりゃ自然界からのサプライズプレゼントだ。
 その後登ったり下ったりを繰り返したが、
トラフズクにもルリビタキにも再び会うことはなかった。
風も強くなって来たから帰ろうとしたら、
池にカルガモの夫婦が来た。
偶然冬の日が射し照らして、カルガモの軌跡が輝いた。
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なかなかどうして素晴らしい演出じゃないですか。
これも自然からの贈り物か。

こんなささやかな幸せがあるから、また歩き出せる。
来年も、よろしく。