オペアンプの音質比較をまた行う | spider-exのブログ

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 久しぶりのブログ投稿です。前回の投稿は11月でした。


 その前回のブログで,秋葉原でいろいろ買ったということ

を書きましたが,そのグッズのうちNJM2114DDという

オペアンプを使っていきます。

簡単な説明も一応していますが,詳細を踏まえてもう一度。


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(NJM2114DDの外観)

njm2114dd

<NJM2114(D,DDタイプを含む)について,PDFより>

○ハイファイ・オーディオ用2回路入り低雑音オペアンプ

○概要…(少々書き換え)

 NJM2114は,オーディオ用2回路入り低雑音演算増幅器

でNJM5532と互換性があり,NJM5532より高スルーレート,

広帯域,低オフセット電圧となっている。音質重視,低雑音,

低歪率といった特徴は高性能オーディオに最適。


○動作電源電圧 ±3.0~±22.0V

○高スルーレート 15V/us typ

○高出力電流 60mA typ

○全高調波歪率 0.0005%


NJM2114のPDFはこちらから↓

http://semicon.njr.co.jp/jpn/PDF/NJM2114_J.pdf#search='njm2114'  

(ver.2012-7-26)

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ということになっています。今までNJM5532を高性能

だと考えて使ってきましたが,これの互換品が

存在することも今年の10月頃に初めて知ります。

型番が5532と2114では全然違うのにどうしてこれが

互換品なのだろうかと思います。 NJM2041とか似たもの

もありますが,これとは比較してはいけません。

スルーレートなんて2114と2041では15Vと3Vという5倍

の違いです。


ただ,驚いたのはやはりスルーレートの値です。

5532は8V/usですが2114だと15V/usなので約2倍

です。 簡単に言えばスルーレートというのは立ち上がり

の応答速度を表すパラメーターで,これが1Vとか低い程

矩形波などが入力に対して出力では形が台形の

ように乱れがちです。 急激に上がる波形に対応

できなくて,その急な線が出力では傾きを持ってしまう

というわけです。 つまり,「V」を直線の傾きとすると

その値が高い程傾きがより急になるので矩形波とか

遅れが出にくくなります。


それにDD付き(Dよりもさらに低雑音)なのがあまりに

嬉しくて合計5個買っています。それも1個100円なのが

5個以上で単価が3割引の70円に。だから合計350円で

済みます。

これ,田舎とかでは絶対にできないです。1個300円とか

になります,どうせ。


あとは歪率ですが,0.0005%ということでまず

良すぎだと見ていいでしょうか。オペアンプは他には

もっと低歪率のもありますがそれでも0.1%以下

なら用途によってはよろしいのではないかと思います。


 ま,そんなNJM2114DDの音がいかなるかを試します。

いつものようにBaxのトーンコントロール回路に入れて

ヘッドフォンで音をよく聞いてみます。


電源電圧は±14Vですが,このようなオペアンプでは

もっと高い電圧でないと音に味が付かないという人が

いますがとりあえずやってみましょう。


準備完了,では音楽を流して実験開始…


数分後…結果を報告しま~す。

○BASSを上げる…普通に低音が上がった感じ。

でも200Hzとかの高い低音も結構まとわり付いて

来る感じ。なので音量感と迫力が増します。


BASSを下げる…逆にスッキリしてしまった感じです。

どうも中低音が結構付いてくるという特徴がこの回路

との組合わせで生まれるので,BASS下げると音量感

も下がります。


○TREBLEを上げる…う~~む,ま,普通です。

鈴の音とかがはっきりする感じ,ただそれだけです。


○TREBLEを下げる…逆にちょっと高音が足りないなって

感じはしてきます。 やはり音量感も変わります。


●総合判断

5532の互換だし,試聴上では特にこれといった特徴は

ない。ただ,調整フラットの時,5532よりも10kHz辺りの

高域がクリアーというか明るさが出てる気がします。

あとは,BASS,TREBLE共に周波数のまとわり付きが

結構あって音量感が結構変化してしまうのがちょっと

気になる程度です。 音量の調整じゃないのでね,音量

が変わったようにはあまりしたくないというこだわりが

ある訳で。

ま,でも安定感はありますし,発振も特に見られません。

ICの発熱も全然ないです。発振が有ればたぶんもっと

熱くなるのでしょう。


ついでに,書き添えで

5532とか2114で,これらにおける最大の特徴は電源電圧が

±22Vまで許容されているということであって,4558や4580

などより±4V高いです。なので電圧を上げるならば,

±18Vとかにしてみると音質がまた変化するのかも

しれないです。 今度時間があったらやってみようと思う。



 ということで以上,オペアンプ音質の比較でした。・・・



長々と読んでいただき,ありがとうございました。

コメントする場合は遠慮なくどうぞ。ただ,返信すると相手に

個人情報が漏れるということで返信ができないので

読ませてだけ頂きます。 コメントは必ず読んでますから

どうぞご安心を・・・。


<END>

         ( Created in 15 , Sunday December 2012 )