犬の会陰ヘルニア | 草村動物病院 「動物の診察室から」

草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。

 会陰ヘルニアは、高齢のワンちゃんに起こる病気です。

 会陰部(肛門の脇)の筋肉が薄くなって、筋肉の間に隙間ができてしまうため、直腸や膀胱がその部分に入り込んでしまいます。

 膀胱が入り込むと、おしっこができなくなり、緊急手術なのですが、直腸が入り込むことが多く、その場合には排便困難になります。

 治療は、外科手術です。いろいろな方法があるのですが、私の病院で今行っている方法は、ホリプロピレンメッシュを使用する方法です。

 日大の軟部外科の先生に来てもらい、教えていただいてから、この方法で行うようになり、今までより簡単(と言っても難しいのですが)に行うことができるようになりました。

 今日は、敦井先生が執刀、私が助手でした。勤務医の先生は手術を任せると、予習復習をきちんと行うので、数回執刀するとうまくできるようになります。もう私が助手をしなくても大丈夫です。 

 おととい乳腺手術を行ったフレンチブルの「さくらちゃん」、食事はしてくれませんが、元気です。

 予定通り、30日にお迎えに来てください。









さくらちゃん、傷の具合も問題なく、元気です。離れていて不安かもしれませんが大丈夫です。