◎「ソウル・サーチン・ラウンジ36」(パート1)~『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』発売記念、ドゥ・ワップ特集、鈴木啓志氏、宮治淳一氏語る
【Soul Searchin Lounge 36 Report (Part 1)】
鉄板。
もうまさに、鈴木・宮治・コンビは、この「ソウル・サーチン・ラウンジ」での鉄板のような感じだ。多くのコンピレーション・アルバムを一緒に作っているだけあって、息もぴったり。鈴木・宮治さんともに3回目の登壇。(宮治さんは1回目は鈴木さん回に飛び入りの形。どちらも、アトランティック500シングルスが出たときの登場だ。
鈴木さんによるドゥー・ワップという呼び名はいつ頃から使われ始めたか。鈴木さん自身のドゥー・ワップとの接点から、どのようにはまっていったかなどをリアル・タイムのレコードの入手方法などを含めて語った。
最初のトークネタは、シャネルズ・ファン(マーチン・ファン)にはおなじみの「シャマラマ・ディンドン」の話。
鈴木さんは、1978年の映画『アニマル・ハウス』を一度だけ見て、この曲をやっているグループと曲を認識したが、その10年後くらいにこれを歌っていたオーティス・デイ&ザ・ナイツがアルバムをリリースしたので買った。映画の彼らはすごくかっこよかった。そうしたらどうも、映画で見たグループとは違ってあまりかっこよくなかった。ださいと思った。なんで、こんなにさえないのかと思ってた。
ただその時点で、『アニマル・ハウス』のサントラは持っていなかった。それから7-8年後、このサントラを、忘れもしない、上野の蓄晃堂でこれを見つけて買った。そうしたら、この「シャマラマ・ディンドン」を聴いて、レコードのクレジットを見た。(ちなみに、この蓄晃堂はまだ存在している老舗のレコード店)
それで謎が解けた。つまり、サントラと映画で歌われていたオーティス・デイ&ザ・ナイツで実際に歌っていたのは、ロイド・フロイドというシンガーだったのだ。映画でかっこいい姿を見せていオーティス・デイの歌声は、実際はロイドで、その声のかっこよさを映画を見て覚えていたたけに、実際にオーティス・デイ・のレコードを数年後に聴いたときに、なんか違うと思ったわけだ。
そして、その「シャマラマ・ディンドン」の元歌というのがある、というので、そのオリジナルの7インチ、エドゥセルズの「ラマラマ・ディンドン」という曲をかけた。
Animal House Soundtrack: Otis Day and the Knights - Shama Lama Ding Dong LP 1978
https://www.youtube.com/watch?v=IKMVMWiUFT4
実際に歌っているのは、ロイド・ウィリアムス。
オーティス本人名義のもの。
Otis Day And The Knights - Shama Lama Ding Dong
https://www.youtube.com/watch?v=gYwqVEEMmPk
そして、その元歌となった「ラマラマ・ディンドン」。これを元にカヴァーというか、ヒントを得て作った。
Rama Rama Ding Dong – Edsels
https://www.youtube.com/watch?v=m6JbemSdORo
結局、これはカヴァーというより、むしろ、これにヒントを得て作った曲ということらしい。
鈴木さんの謎の発見は、映画で歌っていたオーティス・デイは、その声が実はオーティス・デイではなかったという事実だった。
というような話をレコードを聴かせながら、おもしろおかしく話してくれた。
ま、これだけで冒頭30分。(笑)
左から、宮治さん、後ろにオサ、鈴木さん、吉岡
~~~
この項、続く、『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』誕生秘話も明日以降に
■セットリスト
SOUL SEARCHIN LOUNGE #036、With Mr. Hiroshi Suzuki & Junichi Miyaji Commemorate Release Of Doo Wop Nuggets CD
(MC: Masaharu Yoshioka, Support DJ: OSA)
PART 1
19:25前説
Show started 19:31
Theme song : What’s Going On – David T. Walker
① 「シャマラマ・ディンドン」の謎
01 Shama Lama Ding Dong ("Animal House”より)‐Otis Day And The Knights (Lloyd Williams)
02 Rama Rama Ding Dong – Edsels
03. The Closer You Are – Channels
04. I Do – The Marvelows
(Xx.In The Morning – The Marvelows)ちょっとだけ
05. When I Am With You – The Moonglows
06. Earth Angel – Flamingos
07. Bim Bam Boo – El Dorads
Ended 20:45
~~~~~
PART 2 (21:00-22:00)
TM
第2部 21時~22時
Show started 21:07
01. That’s My Desire – The Channels
02. We Go Together – The Moonglows
03. Bob-O-Link – Sweet Tones
04. The Wind – The Jesters
05. The Wind – The Diablos
06. Why Do Fool Fall In Love (Live Version) Frankie Lymon & Teenagers With Count Basie Orchestra
07. Unchained Melody – Five Discs
08. Golden Teardrops – The Modern Redcaps
09. Would You – Could You – Stanley Mitchell & The Tornados
10. That’s My Desire – The Belmonts
Show ended 22:34
■ドゥー・ワップ・ナゲッツ3タイトル
Doo Wop Nuggets Vol. 1 / ドゥー・ワップ・ナゲッツ Vol. 1
ALBUM 2018.08.08 発売¥1,852+税/WPCR-18040
ドゥー・ワップ・ナゲッツ VOL.2
オムニバス (アーティスト) 形式: CD
価格: ¥ 2,000
ドゥー・ワップ・ナゲッツ VOL.3
オムニバス (アーティスト) 形式: CD
価格: ¥ 2,000
ワーナー・ミュージックのサイト
https://wmg.jp/artist/doo-wop-nuggets/WPCR000018040.html
ラジオ名盤アワーのホームページ
http://www.jorf.co.jp/?program=miyaji
ラジコのタイムフリーで聴取可
著作例
ゴースト・ミュージシャン ソウル黄金時代、アメリカ南部の真実
鈴木啓志
DU BOOKS 2013年9月13日発売
ENT>EVENT>SOUL SEARCHIN LOUNGE>36
ENT>CD>DOO WOP NUGGETS
ENT>RADIO>MIYAJI JUNICHI