○ソウル・サーチン・ラウンジ~ハッスル本多さんを迎えて | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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○ソウル・サーチン・ラウンジ~ハッスル本多さんを迎えて

 

【Soul Searchin Lounge #25 : Mr. Hustle Honda Talks About Japanese Disco & More】

 

長尺。

 

毎回おもしろいゲストを招いて深掘り音楽トークを繰り広げる「ソウル・サーチン・ラウンジ」第25回が去る2017年10月18日水曜日、新宿のカブキラウンジで行われた。ゲストに1970年代後期から多くの和製ディスコを生み出したプロデューサー、ハッスル本多さんを迎えた。それに加え、観客として参加していたDJオッシーが途中から乱入。ディスコへの熱い思いを語った。DJオッシーのメインは物販。タオルとハンカチとステッカー。

 

1曲目だけ話題の曲をプレイ。これは来月全米・日本・世界で発売されるアレサ・フランクリンのロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとのアルバム『ブラン・ニュー・ミー』から、まだ一般には解禁前の「ナチュラル・ウーマン」をクローズドな場所ということでかけた。

 

その後ハッスル本多さんを呼び込み、「ベスト・オブ・ハッスル本多」の呼び声も高くなったアルバム『ビクター・ディスコ・トレジャーズ』(2017年11月29日発売)からの曲を紹介する形で、各曲の誕生秘話、当時の和製ディスコの話などをたくさんしていただいた。

 

左からDJオッシー、ディスコ・サーチャー吉岡正晴、ハッスル本多、江守アイ

 

第二部ではやはりこのアルバムの選曲したTグルーヴ(高橋ユキ)さんを壇上に上げ、しばし、和製ディスコについて語ってもらった。

 

Tグルーヴさんは初めて八戸の電気屋で買った中古盤の「ハッスル・ジェット」や江守さんがイラストを描いているハービー・マンの「ハイジャック」などの7インチ・シングル盤からどんどんとディスコ・サウンドに傾注していき、「ハッスル・ジェット」のプロデューサーの「ハッスル本多」ってどんな人なんだろうと興味がどんどん増していったそうだ。

 

現在35歳の彼、そして、本多さんは先月70歳になり、まさにちょうど年齢半分のTグルーヴにディスコのDNAが受け継がれていることを本多さんも、また、僕も大変うれしく思った。

 

VICTOR DISCO TREASURES made in JAPAN selected by T-GROOVE

http://merurido.jp/item.php?ky=NCS912

 

おもしろかったのが、細かいクレジット関係を、Tグルーヴがよく覚えていて、本多さんの記憶を見事に訂正していたこと。「すいません、すいません」と恐縮しながら訂正していたのが受けた。

 

そして、1部の終わりで、当日物販にやってきたDJオッシーがマイクを握り、その物販の説明などをした。その後、第二部終わった後にもマイクを握り、泥酔オッシーで、実に熱くディスコについて、ディスコDJについて語った。

 

僕的には、イースタン・ギャングの「ドライ・キャット」は、サントリーの「ドライ・キャット」というカクテル・アルコールのCM用に作ったいきさつがおもしろかった。それは前段にスワンプ・ドッグで録音した「ソルティー・ドッグ」があり、それをクライアントのサントリーは、ヴィレッジ・ピープルそっくりの曲を作ってくれと言われていてその流れで、この「ドライ・キャット」もできたということだった。「ドライ・キャット」のイントロあたりは、まさにヴィレッジ・ピープル風のサウンド。「マジック・アイズ」は、「リトモ・デ・ブラジル」にインスパイアーされたもの。

 

また、DJオサは、今回このオムニバスCDに先がけてリリースされる2枚の7インチ・シングルを、紹介しながら、ぽちる(購買する)という荒業を見せた。

 

Tグルーヴは、本多さん、江守さん、オッシーさんに会うのはみな初めてということで、大変感激しているようだった。

 

オッシーが第二部本編終了後、また乱入。泥酔トークを繰り広げ、結局、「ラウンジ」史上、もっとも遅くまで展開した。

 

いやあ、おもしろかった。

 

 

■セットリスト~ソウル・サーチン・ラウンジ25回、2017年10月18日(水)@新宿カブキラウンジ

 

Setlist

 

前説19:31

Show started 19;33

TM  What’s Going On – David T. Walker

M01      You Make Me Feel Like Natural Woman                        Aretha Franklin With Royal Philharmony Orchestra

BGM    Think – Aretha

 

---Mr. Hustle Honda

TM        Clap Your Hand (Instrumental) – Funky Bureau

M02      Sexy Bus Stop – Oriental Express

M03      Clap Your Hand – Funky Bureau

M04      Sho Sho Shojoji – Pacific Coast Highway

M05      It’s So Nice – Bella & Original Eastern Gang

M06      Dry Cat – Original Eastern Gang

Ended 20:51

Bonus Track : Osshy + Yosshy

Ended 21:30        

 

Second set

Started 21:32

TM   Clap Your Hand (Inst) – Funky Bureau

M01   Ecstasy – Shoody

Mxx   (Clap Your Hand) (A capella version)

M02   Desperately – Love Machine

M03   Magic Eyes – Original Eastern Gang featuring The Sophisticates

M04   Bump – Commodores

M05   Can’t Give You Anything But My Love – Stylistics

Bonus Track : Osshy + Yosshy

Show ended 23:37

 

(2017年10月18日・水、ソウル・サーチン・ラウンジ25回、新宿カブキラウンジ)

 

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