○「約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」トークイヴェント~円道一成さん熱きコ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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○「約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」トークイヴェント~円道一成さん熱きコメント掲載

 

【Take Me To The River : Talk Event & Movie】

 

ロードショー。

 

メンフィスの名門スタジオ、ロイヤル・スタジオに伝説のソウル、R&B、ブルーズ・アーティストと新しい若手ミュージシャンやラッパーを組ませてアルバムを作ろうということから始まったプロジェクトが、アルバムだけでなく、映像も撮って映画にしようということになって完成したのが、この映画『約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー』だ。2014年に全米で公開され、これが2017年6月17日(土)から新宿Kズ・シネマでロードショー公開された。映画は少なくとも2017年8月4日(金)までKズ・シネマで公開が続く。

 

これを記念して、翌6月18日(日)、同映画館で1回目上映後と2回目上映前に、プロデューサーの一人、ローレンス・ブ―・ミッチェル、湯川れい子さん、越谷政義さんによる短いトークショーが行われた。各15分程度で、メンフィスの音楽スタジオの話、この映画の話などを湯川さんやブーさんらが話した。

 

なお、ソウル・サーチンでもブ―・ミッチェルにインタヴューをしたので、「ソウル・サーチン・レイディオ」、あるいは、本ブログでも後日紹介する予定。

 

さて、日曜日に映画をごらんになった日本のソウル・マン、円道一成さんが自身のフェイスブックにこの映画を見ての熱い感想文を書かれていたので、ご本人の許可を得てここに掲載させていただくことにした。

 

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映画『約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー』を見て~「感動がスクリーンから溢れだしてくる」

 

文・円道一成

 

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凄い❗体験をした。

 

『約束の地、メンフィス~Take Me to the River』。

 

音楽映画をみて魂を揺さぶられたのは高校の頃授業をサボってストーンズの『ギミーシェルター』やウィルソン・ピケットの『Soul to Soul』を観に行って以来だ。

 

以前ここに記したメンフィスで大成功している友人である「日本レストラン石水」オーナーのジミー石井氏からのお誘いで急遽映画館に足を運んだのだが、実は彼自身がこの映画のプロモーションに深く関わっていて今回来日したプロデューサーのローレンス"BOO"ミッチェル氏とはマブダチだという。

 

実際ミッチェル氏は伝説のメンフィス・ロイヤル・スタジオを有するかの「Hi Records」ウイリー・ミッチェルの後継者で映画の中にもプロデューサー及びエンジニアとして度々登場する若きレジェンドだ。

 

上映後、氏をゲストに湯川れい子さん(メンフィスと言えばエルビス=湯川さん、あい変わらずチャーミングな人だ)や今回の字幕のスーパーバイザー及び名調子のMCで会場を沸かせたマイク越谷氏によるトークショーがあり、スタックス、マッスルショールズ、アトランティックそれぞれの関係性やそこで起こったよもやま話がこれまた「お宝トーク」だった。

 

その後短い時間ミッチェル氏と話せたのだが映画云々よりいきなり「レコーデイングではクリック=ドンカマ使わないのか⁉」てな質問を俺が投げ掛けたもんだから氏もノッてきて(笑)話が弾んだ。実際、映画本編でも、譜面などそこには存在せず録音前の打ち合わせで、耳移し(!)で皆がフレーズを覚える衝撃のシーンもあった。ミッチェル氏は後にインタヴューが控えていたが、かなり足止めしてしまい(?)誠に失礼いたした。

 

さて、その映画はといえばただ一言「感動がスクリーンから溢れ出して来る❗」だ。

 

しょっぱなから皆さんご存知1982年の来日時にオープニング・アクトをさせていただき、その後、彼を追ってシカゴに武者修行に押し掛けた俺には特別な存在である故Mr.オーティス・クレイが登場し涙が止まらなかった…。

 

かの時代の歴史的背景やSTAXで初めて行われた「人種差別に抗うかの様な白黒ごっちゃ混ぜ」のセッション、それに対する社会からの圧力、それによるSTAXの崩壊なども描き、歴史ドキュメントとしても素晴らしい。

 

中でも、くしくも撮影後この世を去ったボビー・ブルー・ブラントが若きラッパーに歌を伝授するシーンで「横隔膜を使って歌うな❗」と諭し「歌い手には2種類ある」と正教会とバプティストになぞらえて説明するソウル歌唱法のスタイルの違いは常日頃の俺自身の主張と疑問に答えをくれ、多いに府に落ちた。

 

この壮大なローバジェット映画(失礼❗)は、音楽特にR&Bは時代を越えて人々の心を勇気づけ、魂に寄り添い、そして捉えて離さない、という正にSoul Musicの真実を俺たちに突き付ける珠玉のドキュメントだ。

 

先の俺の質問共々映画を観ていただければ必ず解ると思うが何しろ「R&Bのみならずそもそも音楽ってこう言うことだろう」って問いかけの「解」がそこにある。

 

悪いことは言わない仮にも音楽を目指す、あるいは関わる人々は絶対に見るべし❗

 

お前とお前とお前❗ ゼッタイ観に行け!❗

 

俺の7月11日(火)原宿ラドンナライブに向け"何か"が見えた❗

 

~~~~~~ ここまで

 

円道さん、掲載許諾ありがとうございます。円道さんのライヴが2017年7月11日(火)、原宿のライヴハウス「ラ・ドンナ」で行われます。

 

概要

 

タイトル 円道一成~SHARK SOUL STEW vol.24 TRIBUTE FOR SOUL GIANTS~

日時 2017年7月11日(火)開場18時、開演19時半

会場 原宿ラ・ドンナ La Donna

〒150-0001 東京都渋谷区 神宮前4丁目28-21 ハーモニー原宿B1

電話: 03-5775-6775

出演 

円道シャーク・一成Vo

和佐田達彦B、是方博邦G、五十嵐公太Ds、はんだすなおKey、永井実穂Sax、安達奈央美Tp、杉山マキコTb、仁井山征弘Vp…and more

料金 前売り¥5500当日¥6000※ご飲食代別途要☆

問い合わせ・予約=会場03-5775-6775

http://www.la-donna.jp/

ウエッブでの予約ページ

https://www.la-donna.jp/events/shark-soul-stew-vol-24-tribute-for-soul-giants/

 

 

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■関連リンク

 

ブ―・ミッチェル、『デイヴ・フロム・ショー』に生出演 期間限定同録

goo.gl/y760PY (約20分)

 

『ザ・ナイト・サーチン#033』2017年6月1日放送分

https://soundcloud.com/user-187668845/the-nite-searchin-033-2017-06-01

映画については、このサウンドクラウドの25分くらいのあたりから。

 

嘉衛門プレゼンツ「ソウル・サーチン・レイディオ」#083(2017年6月13日放送)期間限定同録

https://soundcloud.com/user-187668845/kaemon-presents-soul-searchin-radio-083-2017-06-13

映画については、2つ目のトピックスとしてご紹介

 

■関連記事

 

オーティス・クレイ訃報

2016年01月11日(月)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12115941264.html

 

円道一成@恵比寿アートカフェ・フレンズ

2009年06月15日(月)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10280744156.html

 

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映画予告編

Take Me to the River Official Trailer

https://www.youtube.com/watch?v=RFmULZOFaIM

 

映画オフィシャル・サイト(英語)

http://www.tmttr.com/the-album/

 

東京での上映館K’sシネマのサイト

http://www.ks-cinema.com/

 

■その映画サントラ  国内盤も2017年7月26日にリリース決定。K’ズ・シネマでは一足先に発売中

 

日本盤

https://goo.gl/SRbZig

全曲訳詞付き

 

輸入盤

Take Me to the River / Various

Various Artists

Fantasy (2014-09-09)

https://goo.gl/ZddxmU

 

~曲目リスト

 

1. Bobby "Blue" Bland featuring Yo Gotti - "Ain't No Sunshine"

 

2. Mavis Staples with North Mississippi All-Stars - "Wish I Had Answered"

 

3. Bar Kays featuring 8Ball and MJG - "Be Like Me"

 

4. Bobby Rush* featuring Frayser Boy - "Push and Pull"

 

5. Booker T. with North Mississippi All-Stars featuring Al Kapone - "Supposed to Be"

 

6. Otis Clay* featuring P-Nut - "Trying to Live My Life Without You"

 

7. Mavis Staples with North Mississippi All-Stars - "I've Been Buked"

 

8. William Bell with Stax Music Academy featuring Snoop Dogg - "I Forgot to Be Your Lover"

 

9. Charlie Musselwhite with the City Champs - "If I Should Have Bad Luck"

 

10. William Bell with Stax Music Academy - "Knock On Wood"

 

11. Bobby Rush* featuring Frayser Boy - "Henpecked"

 

12. Terrence Howard with Hi Rhythm Section - "Walk Away"

 

* also with Hi Rhythm Section

 

 

Website: http://tmttr.com/

 

Twitter: https://twitter.com/tmttrfilm

 

Facebook:

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Instagram: http://instagram.com/tmttrfilm

 

ブルーレイはリージョンフリー。ただし日本語字幕はなし。

https://goo.gl/qRmC9Z

 

ENT>MOVIE>Take Me To The River

ENT>MUSIC>Memphis Sound

ENT>MUSIC>Bell, William