吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002


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●ソウル、R&Bシンガー、オーティス・クレイ73歳で急死~翌日ライヴ予定

【Otis Clay Dies At 73】 

訃報。

シカゴを本拠に活動していたソウル、ブルーズ・シンガー、オーティス・クレイ Otis Clayが2016年1月8日夜・現地時間18時30分(日本時間9日午前9時半)に心臓発作でシカゴの自宅で死去した。73歳だった。クレイのオフィシャル・ツイッター @otisclay オフィシャル・フェイスブック が日本時間9日午後5時前に発表した。

亡くなったのは1月8日(金)夜だったが、翌9日(土)にシカゴのウェストサイドでちょっとしたライヴに出る予定だった。水曜日(6日)にはそこで共演する予定だったシカゴのブルーズ・アーティスト、デイヴ・スペクターと電話で話し、元気そうだったという。

さらにクレイは、予定されていたゴスペル・ツアーの準備をしており、また2016年5月に行われる第37回ブルーズ・ミュージック・アウォードで2部門にノミネートされ、出演も打診されていた。

文字通り誰も予期せぬ急死だったようだ。

2013年には、ブルーズ殿堂入りを果たしている。

すでにその死去を受けて多くの追悼コメントなどが、SNSにあふれている。

オーティス・クレイの人柄については多くの友人たちが語っているように、本当に誰からも愛され、そしてひじょうに面倒見のいい人物だった。もちろん日本的な義理人情にも厚かった。

地元では多くのチャリティー・コンサートなどにも積極的に顔をだしてきていた。また、シカゴのウェストサイドでの社会活動家としての顔もあった。友人の葬式などもスケジュールがあえば必ず出席し、最近では、「ホエン・ザ・ゲーツ・スウィング・オープン」というトラディショナルなゴスペル曲をいつも歌っていたという。これは以前からあるトラディショナル・ゴスペルで、クレイは1984年、7インチ、12インチ・シングルでリリースし、その後1993年の『ゴスペル・トゥルース』というアルバムにも収録されている。

When The Gates Swing Open, Otis Clay The Gospel Truth
https://www.youtube.com/watch?v=GSkJYL5QHZI


同曲を葬儀で歌っている動画
https://www.youtube.com/watch?v=X8Rx0Z9W2pY


オーティス・クレイといえば「トライング・トゥ・リヴ・マイ・ライフ・ウィズアウト・ユー」。1972年のヒットだが、のちにロック・アーティスト、ボブ・シーガーがカヴァーした。

https://www.youtube.com/watch?v=ZTP322AhAdI&feature=youtu.be


これを1982年、 桑田佳祐が嘉門雄三&ビクター・ホイールズ(VICTOR WHEELS)名義でライヴ録音。このカヴァーが当時アナログLPのA面1曲目に収録され、これでもクレイの存在が日本で知られるようになった。

また、クレイの1980年のヒット「オンリー・ウェイ・イズ・アップ」は1988年にイギリスのヤズー(Yazz)がカヴァーしヒットさせた。

日本では1983年のライヴでサザン・オールスターズの「いとしのエリー」を英語詞で歌い、これも日本での人気上昇に一役買った。

https://www.youtube.com/watch?v=-2D1GvwHyPg



クレイは日本に多くの友人がいたが、日本のR&Bシンガー、円道一成氏も1982年のクレイのライヴでオープニングを担当したり、ビルボードライブでのステージにも飛び入りしたりする仲だった。

また鈴木雅之氏もオーティス・クレイの「レット・ミー・イン」をカヴァーしている。

https://www.youtube.com/watch?v=sqWB8KKcduI



https://www.youtube.com/watch?v=Z3jTFTkl5R8



記事
Soul legend Otis Clay dies at 73
January 9, 2016 9:02 AM
http://www.post-gazette.com/news/obituaries/2016/01/09/Soul-legend-Otis-Clay-dies-at-73/stories/201601090143

Rhythm and blues singer Otis Clay dies at age 73
WRITTEN BY ASSOCIATED PRESS POSTED: 01/09/2016, 12:12PM
http://chicago.suntimes.com/news/7/71/1239670/rhythm-blues-singer-otis-clay-dies-age-73

Chicago Bluesman Otis Clay Dead At 73
Comments: 0 | Leave A Comment
Jan 9, 2016 By mdatcher
http://chicagodefender.com/2016/01/09/chicago-bluesman-otis-clay-dead-at-73/

Chicago soul legend Otis Clay dead at 73
Howard ReichContact Reporter
January 9, 2016, 12:00 pm
http://www.chicagotribune.com/entertainment/music/reich/ct-otis-clay-obit-ent-0111-20160109-column.html

Otis Clay, Soul Singer and Blues Hall of Fame Inductee, Dead at 73

Longtime artist scored hits with "Trying to Live My Life Without You," "The Only Way Is Up" and "She's About a Mover"
By Daniel Kreps January 9, 2016
http://www.rollingstone.com/music/news/otis-clay-soul-singer-and-blues-hall-of-fame-inductee-dead-at-73-20160109#ixzz3wmTrxRsk
http://www.rollingstone.com/music/news/otis-clay-soul-singer-and-blues-hall-of-fame-inductee-dead-at-73-20160109


R.I.P. legendary Blues Man, Otis Clay
http://www.soultracks.com/story-otis-clay-dies

~~~

評伝。

オーティス・クレイは1942年2月11日、ミシシッピー州生まれ。1957年、シカゴに移住、以後シカゴをベースに歌ってきた。ゴスペルから始まり、ブルーズ、リズム&ブルーズ、ソウルを歌い、地元で人気に。

1967年ワンダフル・レーベルから出した「ザッツ・ハウ・イット・イズ」が初R&Bヒットとなり、その後コティリオンを経て1971年メンフィスのハイ・レコードと契約。ここで「トライング・トゥ・リヴ・マイ・ライフ・ウィズアウト・ユー」(1972年)などの傑作を出す。

1978年4月、O.V.ライトの来日予定が急病でライトが来られなくなったときに、ピンチヒッターでクレイが来日したところ、このライヴが大評判となり、急遽ライヴ・レコーディングがされ、さらにこのライヴ・アルバムで一挙に日本での人気が高まった。またその後、1983年、サザン・オールスターズの「いとしのエリー」を英語版にして、これも注目された。2008年9月に10度目の来日を果たしていた。ソウル、ブルーズ、リズム&ブルーズと幅広く歌うシンガーだった。

初来日以前はほんの一部のソウル・ファンにしか知られていない存在だったクレイは、この来日およびライヴ盤の成功で、日本にサザン・ソウル、ディープ・ソウルの魅力を広く知らしめた大きな功労者となった。

If I Could Reach Out(And Help Somebody), Otis Clay
https://www.youtube.com/watch?v=yoSbw5w64WI



■■ オーティス・クレイ来日履歴 (他にありましたら・ebs@st.rim.or.jpまで
お知らせください)

初来日 1978年4月11日、13日他、虎ノ門ホール (ライヴ録音)
2回目 1979年3月9日他 虎ノ門久保講堂
3回目 1982年4月24日他 郵便貯金ホール
4回目 1983年10月郵便貯金ホール、11月5日など (10月22日にライヴを録音)
5回目 1985年7月、アフリカ飢餓救援コンサート・チャリティーに複数アーティストの一人として (バックバンドは日本人)
6回目 1991年4月15日他 川崎クラブチッタなど
7回目 1999年7月23日他 渋谷オンエアーなど (ジミー・ジョンソンらと)
8回目 2002年7月14日他 渋谷アックスなど (ビリー・ブランチ、デボラ・コールマンらと)
9回目 2006年7月23日他 ジャパン・ブルーズ&ソウル・カーニヴァル (複数アーティストとのライヴ)
10回目 2008年9月20日(土) ビルボード東京 
2008年9月22日(月) ビルボード大阪 

追記) 5回目の1985年の来日情報は中邨さんからいただきました。ありがとうございます。これにより、来日総回数は10回になるようです (追記ここまで)

■関連記事・ソウル・サーチン・ブログ内

江守藹著『黒く踊れ!』出版記念パーティー
2008年10月17日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10152488673.html

オーティス・クレイ9月に来日~江守氏とオーティスの友情
2008年07月25日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10119810550.html

July 24, 2006
Otis Clay Live: Here Comes The Deep Soul Singer
http://blog.soulsearchin.com/archives/001159.html
2006年来日ライヴ評。セットリスト付き。

2002/12/18 (Wed)
Otis Clay: Soul Hero In Japan
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200212/diary20021218.html

~~~

オーティス・クレイ、2015年2月のインタヴュー (約46分) 映画『テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー』公開記念イヴェントでの模様。ライヴ・パフォーマンスとインタヴュー。ブライアン・ペースという司会者がインタヴューしている。

The Pace Report: "The Soulful River" The Otis Clay Interview
https://www.youtube.com/watch?v=YYRjT5bjX-w



■オーティス・クレイ関連記事

ブルースマーケット誌1999年10月号掲載分。インタヴュー1999年7月22日赤坂東急ホテル・高橋誠 (かなり長文のインタヴュー起こしです。読み応えあります)
http://blueslim.m78.com/otisinterview.html

ディスクガイド(1999年現在)
http://blueslim.m78.com/otiscd.html

CD紹介 Mikiki サイト 2015年1月22日付け
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/5056

~~~

オーティス・クレイ 名盤『ライヴ・イン・ジャパン』(1978年4月のライヴ収録)

日本で彼が広く認識されるようになったのは、このライヴ盤。このライヴは本当にすごかった。あの空気感は今でも思い出せる。

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OBITUARY>Clay, Otis (Feb 11, 1942 – January 8, 2016, 73 year old)
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